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主の勝手なお話です。通報❌
何でも大丈夫な方だけどうぞ~
午前9時30分
全員で身仕度中
隣室
ガチャ))
パタン))
「…着替えさせて」
「…やだ」
「1人じゃ出来ないんだ」
「…なに着るの…」
「昨日買ってもらったセットアップ」
「…ファスナーとかないでしょ」
「ブラのホックが出来ない」
「え?脱いだの?」
「脱いでないけど、たろうが私にあった
のをもってきてくれたんだ…今してるの
が難しくて…とって?」
「…色仕掛けしかできないの?」
「うん、できない…まあさみたいに
キュルキュルできないんだ…ごめんね
でも…駆け引きはしないって…ハハ…
ああ、まあさの時だけか…失礼いたし
ました」
「…そうだね…まあさはとっても
かわいいから…誰でも夢中になるよな…
じょうだって…」
「くっ…うん…そうだな…ハハ…そんな
こと…わかってたさ…私など…必要ない…
すまなかったな………さよ…くっ…」
ガチ…バシッ))
「待って…誰にしてもらうの?」
「このままでも…いいさ…それかトイレ
で自分で頑張る」
「この部屋にもトイレあるよ」
「…うん……でも……」
「いってらっしゃい」
「うん…いや…」
「いってらっしゃい?」
「あ…うん…その…」
「…逃げるな」
「え?にっ逃げてなどおらん!」
「下手くそ」
「…うん…そうだな…駆け引きは苦手だ
…早くまあ…」
バンッ))
「すまないな…不快だろう…やっぱり
むこうで着替えるよ…今日は…皆…自由
行動だ…私は…家に戻る…もう会わない」
「ああ…そうだね」
「…通して?」
「通れば?」
「え…だって…」
「………」
「……どけ!」
「俺を見ろよ!目を合わせろ!」
「は?」
「どーして、じょうに声をかけ
たんだ!」
「え?」
「どうしてだよ!」
「…お前だって…まあさにあんなに
アプローチしたじゃないか」
「知らなかった」
「…あんなにうれしそうに、2人で
デートしてたじゃないか」
「知らなかった」
「…毎日、毎日、毎日、毎日…毎日!
メッセージも電話も!してたじゃ
ないか!」
「知らなかったんだ!」
「お互いに初めてを捧げて…私が…
どんな思いだったか…ハハ…」
「っあの時は!2人が混ざってなかった
なんて知らなかった!」
「…そうだな…そうだ…私は居候の身だ…
どんなに想っても…ハハ…叶わぬ…」
ダンッ))
ダンッ))
「壁に…りょうた…手が…痛くなる
から…止めて…ね?」
「くそっ!俺だって…まさか…なんで!
だからって!なんで!じょうを選ん
だんだよ!」
「…選んだという感覚ではないが…
かわいくて…どうしてもほしかった
んだ……また失恋するってわかって
たけど…」
「…まあさがほしがるってわかって
たんだろう?」
「ハハ…そうだな…わかってはいたさ…
しかし…こうも早いとは…でも仕方ない
さ、あんなにかわいくて…一目見て…
誰でも好きになる…それが彼女の魅力だ
…だからこそ…私が混じって延命を
してる…」
「…俺に正体がバレなくても…じょうと
付き合った?」
「……」
「付き合った?」
「どうだろうな…どんな答えが望み
なんだ?」
「…俺のこと、信じないで誰を信じる
んだよ!」
「………ああ」
「自分の保身ばっかりするな!
俺を信じろ!お前のここと俺のここに!
誓いの印までつけたんだぞ!小指
なんかとは違うんだ!」
「………」
「あああああ!他のやつとは絶対に
するなよ!」
「…うん…りょうた?…」
「なんだよ!」
「…言わないでね?」
「え?」
「…この…印だけは…皆に…2人にしか
みえないけど…お願い……」
「っ俺が!くそっわかんないのかよ!」
「…なにを?」
「教えない!」
「…そうか…」
「ハハハ…やっぱり下手…」
「だから!いいだろう?やっぱりお前は
まあさが大事!全部、全部、全部!
私など!やはりいらんのだ!お前が…
裏切れば私も消える…ハハハ、時間の
問題だ」
「…じょうのところにいくのか?」
「いかない!」
「さぶろうさん達のところに
いくのか?」
「ああ…」
「…もう俺達の前に出てこないつもり
なのか?」
「うん」
「…意識の共有はあ…」
「それもしない…そんなことしてるから
ややこしくなるんだ…彼女は誰の指図も
受けずにキチンと生きていくんだ…ひで
あき達だって、私に会わなければ
呪縛から解けるさ…」
「呪縛だなんて…違うだろ!」
「呪縛だろ…ただ私の強い能力に
引っ張られてるだけだ」
「違うだろ!」
「違わん!」
「そんなこと言って…じょうとは会うん
だろう?お互いに一目惚れ…ほしかった
んだろう?」
「…会ってなんになる…むなしいだけだ…
すぐに…まあさに…まいとだって…ハハハ
いらない、いらない、いらない、
私はいらないんだ!いれば…まあさが
嫌な思いをする…りょうた?」
「なんだ」
「もう…この話は終わりだ」
「…わかった」
ガチャン))
「え?…なにを…窓…あ!」
「…いなくなるなら飛ぶからな!」
「…や…やめろ!ハハ…そんな細い隙間
から…飛べない…」
「こんな窓なんて…一発だ…バンッ…バ」
「やめろ!りょうた!待て!…お願い…
…ダメだ…わかったから…離れて…窓から
離れろ!」
「…お前が来い!」
「……」
「来ないのか?」
「どうしてだよ!ホントは私を選ばない
くせに!選ばないものに優しくするな!
いつも、いつも私ではないものをみてる
それなのに…どうして縛るんだよ…能力が
高いから?スタイルがいいから?綺麗だ
から?気持ちがいいから?…都合がいい
だけだ…私を手元に置いて…他のものに
愛を囁く…ハハ…私もか…私もお前らも皆
…お互いを欺いてたな…」
「っ俺らの関係は…歪なものだ…突き
詰めてしまったら…終わる…」
「…そうだな…全て…私のせいだ…私など
どこにいても…厄介者だ…あの時だって
あんな戦い…起こさなければ…皆…ラウ
だって…平和に暮らせたのに…自分で
勝手に消えれば良かったんだ…そもそも
私など…選ばれるはずない…」
「さぶろうさん達を否定するなよ」
「…ハハハ…りょうた?それはな?私の
高い能力がそうさせてるだけなんだ…
まあさのように…あんなキュルキュルと
振る舞うテクニックもないし…」
「ラウはできてる…」
「そうだな…ハハハ…私の努力不足だ…」
「だろうな…」
「…愛してる男のために…そんな努力も
できないものなど…直ぐに飽きられて
終わりだ…」
「…キュルキュルが…いいだけじゃない」
「…すまない、すまない、悪く言った
わけではないんだ…そうだよ…まあさは
それだけじゃないさ…」
「…鈍感」
「え?ああ…すまないな…ずっと…心を
読んでしまう生活をしていたから…
察することが上手くない…まあさは
スゴいな…直ぐに空気を読んで…そりゃ
…ハハ…」
「だから!それだけがいいわけじゃ
ないんだよ!」
「…りょうた?…もう…私が不快なんだ
ろう?まあさを否定している訳じゃない
んだぞ?」
「…そうだよな…どーせ…やっぱり
言っても信じない…わかってるけどな…」
「りょうた?あの…すまない…察って
ないんだな?」
「そーだよ!鈍感!」
「…まあさの魅力は十分わかってる
りょうたが夢中なのもわかってる…
まあさをけなしてないぞ?」
「俺…いじわるだから…こんな時は
素直に言わないんだ」
「え?りょうた?」
「……」
「…お前は…私と…お付き合いとか…違う
と思うのだが…私はそう思っていて…」
「…何が?」
「…別れよう」
「なっ!くそっ!」
「…私が煩わせてしまっているんだ…
本当に申…」
「ああああ…解れよ!門の側で
待ってるから!ずっと!お前が迎えに
来るまで!いや直ぐに迎えにこい!
堕天使のVIP待遇でお願いします!」
「…え…ハハハ…寿命を迎えてから
だろう?あ…違う、違う」
「いや、直ぐだ…お前が閉じ籠ったらな」
「ダメだ、ダメだ、ダメだ、そんなこと
ダメに決まってるだろ!まあさだって
ご両親だって、あいつらだって、ファン
のこ達だって悲しむだろ!」
「お前に会えないなら、この世界にいる
意味なんてない…そうだな…今…連れて
行ってくれればいいんだ」
「りょうた!ダメだ!そんなこと…そん
なこと…望むんじゃない…」
「あなたと一緒にいるのはそれしか
ないだろ…そうか命令すればいいのか…」
「りょうた~」
「お前ねえ、まあさとは別れたの!
信じろよ!プロポーズもしただろ!
真剣だって言っただろ!」
「……だって…まあさは、りょうたと離れ
るのを嫌がってた…」
「くううう…あれは惜しんでるだけだ!
この世界で俺を選べないならあなたの
世界で2人で暮らそう?さっきだって
浮遊感があって…もう少しだったん
だろ?」
「…違うさ…気の迷いだ、まあさは?
まあさはどうするんだ?」
「だから!もう関係ないんだって!」
「………」
「選ばれなかったあなたは消えて
しまう」
「私は…覚悟の上だ…気にするな…」
「だから、俺が一緒に行くって」
「だから…」
「だから!俺を1番愛してるって
言えよ!1番は俺だろ!」
「…違う」
「違わない!」
「…違うさ…まあさの1番がお前だろ…」
「違う、違う、違う!ホントは俺だけ
だったんだ!あなたの1番が俺なん
だよ!」
「……それは口にすべきことではない」
「さては…わざと惚けて…信じてる
くせに!わかってるくせに!いじわる!
誓いあったろ?俺を試すなよ!俺は
お前を愛してる!ング…プハ…お前だけ
を愛してる!」
「ハハハ…りょうた…そんなウソを
言ってもまあさは出てこない…
アハハハハ…残念だったな」
ギュッ))
「あああああ、いい加減にしろ!
わからず屋!いじわる!
サタン、俺はお前だけを愛してる!
お前も俺を誰よりも1番愛してる!
1番の理解者は俺だ!ベリアルでも
バアルでも、じょうでもれんでも
誰でもない!誰よりもお前を信じてる!
お前も俺を信じろ!ずっと…永遠に離れ
るな!」
「…りょうた…その名を…使うか…」
「人間の俺には、これしかないんだよ!
あくまと人の間には契約しかないんだ!
くそ、くそ、くそ!早く!叶えろ!」
「…契約者から…私への命令なのだな?」
「そうだ!」
「承知!」
「「ぐっ…」」
「あっ!るう!痛いのか?みせて…」
「私は大丈夫だ、それより
りょうたは?」
「…痛むな」
「っ見せてみろ!グイ…真っ赤じゃないか
…どうしてだろう…すまない…丁度心臓の
ところなんだぞ!ほら…楽になったか?」
「ありがとう…」
「うわっ…待て…私は平気だから…」
「…あなただって…痛いんだろ?汗が…
レロ♡…俺のものだ…絶対だからな!
チュッ♡」
「ン♡…うん…絶対だ…あの…りょうた?」
「なに?」
「……怒った?」
「当たり前だろ!」
「…だって…」
「…試すなよ!」
「……りょうたも怒ってた」
「ぐ…そりゃ………」
「りょうた…」
「…今は仕方ない」
「いいのか、それで?」
「…いいも悪いも…お互いに一緒に
いたかったら…目を逸らすしかないだろ」
「………」
「そりゃ…フラッシュバックは起こす
だろうけど…」
「ああ…めんどくさいな」
「お互いな」
「…カッコつけ…」
「ああ!そうだよ!まあさの前ではな!
カッコつけだよ!もう関係ない!
お前じゃなきゃ…あんな醜態みせる
もんか!…皆の前で号泣させやがって…
ホントに絶望したんだ…ふじいさんの
ことをしょうたに聞いた時も…理解でき
たし…余裕があった…でも主様から
あんな…言葉…あんなこと…言われたら…」
「……ごめん」
「…俺…この…余裕のなさ
…主様を愛してるからだよ…」
「口に出して言うなよ!」
「言うよ!今まで、理解してるから
余裕があると思ってたんだ!でも
主様には余裕なんてない……本気で…
じょうを…消そうと思ってる」
「物騒だな笑」
「どの口が言うんだ笑」
「…2人の秘密だからな?もちろん
まあさの意識はないんだろう?」
「ああ…こんな時でも出てこないな…」
「…じょうのとは重みが違うからな?」
「………」
「うん、て言え!」
「言えば…全てが終わってしまう…」
「うん、て!」
「…もっとギュッてして?」
ギュッ))
「誤魔化したな」
「したよ」
「……………」
「……じょうのつけた名前が気に入ら
ないのか?」
「そうだ」
「…そうか…」
「お互いに一目惚れってショック
だった!それに、呼び名まで、スゲー
腹立つ!許さない!許さない!」
「……ごめん…」
「れんにだって、プロポーズされ
やがって!許さない!」
「……ごめん…許さないで…私を…ずっと
恨んで…側に置いてくれ…」
「っ絶対だからな!」
「うん…絶対だ…りょうた!」
「るう!くっ…俺だけのものだ…」
「うん…りょうたも…」
「ああ………初めて喧嘩したな…こんな
初めてうれしくないけど…」
「え?これって喧嘩なのか…」
「…違うの?」
「そうなのか…」
「突き放してないぞ」
「…わかった」
「心の狭いやつになりたくなかった」
「うん」
「これから、るうには心の狭いやきもち
妬きの甘々ちゃんだからな」
「うん♡」
ギリギリ))
「え?」
「…るう…」
「りょうたが好きな呼び名で…」
「名前自体はかわいくて、好きなんだ…
でもじょうが付けたってのが…ギリギリ))」
「新しく付けるか?」
「…茶番だけど…しろうさんが…
言ってた…俺も、同じ呼び名を
付ければいいんだ…そう思おう…」
「さぶろう達は…さぶろう達は
良いのか?えっとその…恋敵?」
「…良くないけど…圧倒的に一緒にいる
時間が違うんだもん…勝負にならないと
言うか…そりゃ、俺が1番だけどさ…」
「りょうた…」
「負けない気持ちではいるけどね?
でも、るうが苦しくなったら
嫌だし…」
「りょうた♡愛してる♡」
「るう♡愛してる♡」
続く