涼太side
涼太「んん、、」
いつもどうりの朝が来た。
そーいや、俺、翔太に昨日言いかけたことあったんだった
まぁ後でていっかぁ
そう思いつつ、翔太を起こしに行く
涼太「しょーたー、起きて」
翔太「んぅ、」
涼太「起きないと置いていくよ」
翔太「だめ!!!ちゃんと起きるからぁぁっ」
涼太「んふふ、えらいね笑」
まあなんだかんだで準備して、もう学校行かないと
ゆり組「いってきまーーす!」
学校まで15分。
登下校は同じ。
いつもくだらない雑談しながら学校に行っている
そんな毎日が続けばなぁ。
そう、思っていた。
はずなのに。
翔太side
今日も学校。
正直いってだるいとこあるけど、涼太と一緒だから全然大丈夫。
だって俺ら、生まれ変わっても一緒なんだもん
これからも、こんな平和な毎日が続くと思ってた。
いや、そうなるはずだった。
普通に雑談してたら、急に誰かの叫び声が聞こえて。
「翔太!!!!」
その2文字だけだった。
思わず呼ばれた方に振り向いた瞬間、俺の目の前は真っ暗になった。
血の匂いと、涼太の匂いがほんの少しだけ。
俺は理解なんて出来ないまま、意識を手放した。
涼太side
幸せはずっと続くと思ってた。
でもそんな簡単には行かないんだって。
翔太の方を見たら、大型トラックとぶつかりそうになってて。
間に合わないんじゃないか、もう、助けられないんじゃないか。
そう頭によぎった。
けど俺は助けようとした。
俺は約束したんだ。
『来世でも、翔太を絶対に守る』って。
言葉に出して言ってないかもしれないけど、
俺は翔太が大事なんだ。
だからこそだよ
俺なんてどーでもいい。
ただ、翔太を傷つけないでよ。
おれはいいからさ、
だから。。。。
そう決意した瞬間、俺は翔太の名前を呼び、大型トラックから多分庇えれた。
トラックにはねられた後、血の匂いと、翔太の匂いがほんの少しだけ。
あぁ、もう、死ぬのかな。
もう、何もわかんないまんま意識を手放した。
翔太side
ピーポーピーポ………
救急車のサイレンがなり響く。
俺は意識を取り戻した。
当たりを見渡すと、ガードレールに突っ込んだ大型トラック。
飛び散ったガラス
あれ、、、、、?
涼太、、、、は?
翔太「りょ、、うたっ、」
あれ、?あれ?
なんで?
なんで居ないの?
ねぇ、約束したじゃん
“ずっと一緒にいよって。”
翔太「りょう、た、りょう、、た、」
俺は探し続けた。
そしたら、少し離れたところに、黒い影があった。
もしかしたら涼太なんじゃないかって、俺は走ってそこまで駆けつけた。
駆けつけたところには、血だらけで、意識のない涼太の姿があった。
翔太「涼太!!!!!!!!」
涼太とわかった瞬間、足から崩れ落ちた。
りょうた、りょうた、、、と呼んでいたら、
少しだけ涼太の声が聞こえた。
涼太「しょ、、、、、、、、た。」
翔太「?!」
涼太「お、、れ、まも、、れた、?しょ、、、、たの、、、、こと、」
翔太「ばか!なんで庇うんだよ、、、」
涼太「しょた、、、、お、れが、、、しんで、、、、、も、しあわ、、せに、、」
は?
何言ってんの?
翔太「何言ってんだよっ、、!お前が、、涼太がいないと、俺、幸せになれないよ、」
翔太「またどっか行くのかよ!もう勘弁してよっ!ぐずっ」
涼太「しょ、、た、ごめ、、な、、、?」
謝って欲しいんじゃない。
泣いて欲しいんじゃない。
俺はそれで怒ってない。
俺はそれで悔しいんじゃない。
俺がなにもできなかったから。
俺がもっと気をつけておけば、、
もっと注意して周りを見てたら、、、、
こんな時まで謝んなよ、
なんでお前なんだよ
“前みたいに”、また、先に逝くのかよ、
許せないよ、、守るって決めてんだ、
なんでまたお前なんだよ
俺なんて庇わなくてもいいだろ、?
なんで庇うんだよ、
涼太「しょ、、たっ、ぐす、」
翔太「ああぁぁぁぁあぁあああ!!!!!!!!!!!!!!!!」
翔太「なんでよ!なんで涼太なんだよ!ねぇ、なんで、なんでよ!!!!」
涼太「、、、っ、」
翔太「もおやだよっ、ぐす、死なないでよっ、、」
涼太「しょ、た、、、。」
翔太「ねぇ、ってばぁっ!!」
翔太「涼太っ、、ぐす」
そう呼んだ瞬間、俺の握ってた涼太の手がずるっと落ちた。
りょうた、いくなよ
置いていくなよ
また1人にするの、?
今度こそ2人で生きようよ、
ひとりにしないでよ、
もう、1人なんて疲れたよ、
りょうた、
りょうた、、、
俺たちふたりでひとつだろ?
なぁ、、、、、、、
「涼太、、、、っ、」
そう泣きじゃくって、わめいてる俺なんかに、
『翔太、ごめんな。』って言う涼太の声なんか、
聞こえてるはずもなかったーーーーーーーーーーーーーーーー。
“何度生まれ変わっても、俺たちは一緒だろ?”
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