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「 絃 ー 、結果来たよ ~ 」
「 えっ、ほんと!? 」
私、桜花絃。特待生として推薦で風鈴高校に転入することになった。
1週間前に転入試験を受け、今日結果が帰ってきた。
「 はい、どうぞ。お父さん呼んでくるね 」
お母さんから手渡された茶封筒を手に取り、緊張で手が震える。
「 結果届いたのか … !? 」
ドタドタと音を立てて勢いよく扉を開けたのはお父さんだった。
私はコクコクと頷くと、再び茶封筒に視線を移した。
「 大丈夫よ、絃。 」
「 絃はよく頑張ってたからな。きっと受かってるぞ 」
「 うん … ありがとう 」
私はゆっくり深呼吸をして茶封筒を開けた __ 。
『 合格 おめでとうございます。 』
「 …! 」
“ 合格 ” という文字が目に飛び込んできた。
私は推薦で受けただけだったけどレベルも高く、簡単に合格できるような高校では無かったため、凄く嬉しかった。
「 やったねっ、おめでとう絃 … ! 」
「 おう、よく頑張ったな絃 ~ 」
「 ふふっ、お父さんってばくすぐったいよ ~ 」
2人とも涙を流して喜んでくれた。
ぎゅっと強く抱き締めて、これでもかってぐらい頭を撫でてくれた。
家族の温かみを知った。
私はこれから実家を離れて風鈴高校で寮生活を送ることになる。
風鈴高校は電車で片道3時間のところにあって、駅からは徒歩約10分ほどで着く。
時間はかかるけど凄く楽しみ!
「 絃、危ないことをしちゃだめだぞ 」
「 もぅっ、わかってるよ 」
「 ふふっ、お父さんが言いたいのはね、なんでも無茶はしないでねってことだよ。ほんと、口下手なんだから 」
お母さんが笑って言った。
「 いいか?力はいざと言う時に使うんだ 」
そう。私はお父さんの影響で空手・柔道・護身術を習っていたから喧嘩は人並みぐらいなら出来る。
お父さんは昔、暴走族の総長?だったらしく、とっても強い。
お母さんも喧嘩は少しだけだけど出来るとっても強いお母さん。
私も喧嘩はお父さんにしか負けたことは無い。
でも無闇矢鱈 ( ムヤミヤタラ ) と力を使うのは好きではないからあまり使わない。
「 絃は可愛いから … 新しい高校でモテてしまう … ! 」
「 そ、そんなことないよお父さんっ、ほら涙拭いて ~ 」
お父さんは私の事をとても大切にしてくれてて、とっても過保護なの。
「 ふふっ、絃。風鈴高校でも楽しく過ごしてね 」
「 うんっ、たまにお家に帰ってくるからね … ! 」
「 嬉しいなぁ。楽しみにしてるね 」
9月上旬。夏休み明けと同時に転入することになった __ 。