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皆様、初めまして! こうちゃと申します。
新参者ですが仲良くして貰えたら嬉しいです✨️
今回は新大陸親子(家族)のお話です。
🇬🇧が怪我&体調不良になります。
切実にヘタリアの体調不良もっと増えて欲しい…書いてるよ!って方がいましたらぜひコメントで教えてください🙏
以下↓⚠️注意⚠️
※国名、人名呼びのどちらもあります。
※🇬🇧の怪我&体調不良あります。
※🇨🇦が🇬🇧の植民地になったばかりの頃のお話です。
※史実とは一切関係ございません。
※なんでも許せる方のみ進んでください。
「あめりかぁ、まってよぉ…!」
「カナダ!早く来るんだぞ!」
息切れを起こしながらなんとかついていくカナダに、もう待ちきれないという様子でアメリカが草原を走っていく。
やがて草原を抜け、人々が賑わう港の中から会いたくて会いたくて仕方がなかった彼がアメリカの目に映った。
「いぎりすっーー!!!」
「…!アメリカ!」
小さな体をめいいっぱい動かして走るアメリカを見てイギリスは微笑んで両手を広げる。
「いぎりす!まってたんだぞ!」
「遅くなってごめん」
イギリスの腕の中にすっぽりと収まったアメリカを見てイギリスの顔がふにゃりと緩む。
それを見た部下たちは先程まで海で暴れ回ってた男と同一人物なのかと目を疑った。
「い…いぎりす…さん…」
「あぁ…えっと…カナダ!カナダも久しぶりだな」
イギリスはぜぇはぁと肩で息をするカナダの頭に手を乗せ、優しく撫でる。
「お前たちにたくさんお土産があるんだ。
それに、教えてやりたいこともたくさんあるしな!」
そう言いながら2人の手を取り歩き出すイギリスに1人の部下が心配そうに声をかける。
「我が国、少し休まれた方が…」
「…お前は、俺がこんなことでくたばる野郎だって言いたいのか?」
小さな2人には決して見せない凍てついた瞳を向けられた部下はそれ以上何も言うことができなかった。
「『乳母、こっちへ来てちょうだい。あのかたはどなたなの?』と、ジュリエットは乳母に聞きました。」
「ぁ…あの…いぎりすさん…」
「ん?どうした、カナダ。疲れたか?」
「なんだいカナダ!今すごくいいところなんだぞ!」
アメリカの咎める声を聞きながら、カナダはラベンダーの瞳を不安げに揺らす。
「まあそう言うな、アメリカ。
少し休憩にしたらまた読んでやるから。」
イギリスはそう言って優しく微笑むと、紅茶を入れるためにキッチンへ姿を消した。
「マシュー、めずらしいんだぞ!
あんなに区切りの悪いところで止めるなんて!」
「そ、それよりアルはなにかおかしいと思わないの?」
「おかしいって、なにがだい?」
「いぎりすさんだよ!なんだか…顔色があまり良くなさそうだったから…」
俯くカナダに対し、アメリカはこてんと首を傾げる。
「えぇ、そうかい?」
「うん…気のせいだといいんだけど…」
「マシューは心配性だからね!
たぶん、だいじょーぶなんだぞ!」
そうアメリカが溌剌と言い放ったあと、ガシャンっと大きな音が家の中に響いた。
「……へ…?」
「ね、ねぇ…この音、キッチンからしなかった?」
固まるアメリカにカナダが青い顔で訴える。
「アル!ちょっと見に行こう!」
「わ…わかったぞ…」
2人は少し焦りながらキッチンへと向かった。
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