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最近、天気が不安定だ。だからおでかけの計画が立てられない。
「何か最近家でゴロゴロしてるなぁ」
ぼくは言った。
「ゴロゴロしながら言うと説得力すごいね」
美子が笑う。
そこへ女神様が帰って来た。
「本当にずっとゴロゴロしてるのね」
女神様は買って来たものを片付けながら言った。
「と、言うわけで、ピザでも作りましょう」
「ピザ!?」
ぼくは立ち上がり、石を探し始める。
「ちょっと…何をする気?」
「いや、ピザ窯を…」
女神様は笑う。
「もっと簡単にできるピザよ」
テーブルの上にピーマンとトマトとピザソース、チーズ、そして餃子の皮…?
「餃子の皮が生地の代わりになるのよ」
女神様は言った。
「薄いから2枚重ねるといいよ」
「…滑り落ちます…」
粉つきすぎだろ…もうスッベスベ…
女神様が笑う。
「重ねる前に間に少しソースをつけると糊の代わりになるよ」
「あ、本当だ」
美子がつんつん触っている。
「そしたら上の生地にもソースを塗って…」
「冷蔵庫にぶなしめじと挽肉が残っていましたが…あ、にんじん、玉ねぎ…」
冷蔵庫を見ながら報告。
「いいね、どれも美味しいと思うよ」
せっかくだから残り物を食べてしまおう。
「これをフライパンで焼いたらokだよ」
「楽しみだね」
フライパンで5〜6分焼くと…まぁ…食べられそうかな…
と思いつつもきのこってどうなったら火が通ったか分かりにくいからなぁ…
結局、ピザを回して満遍なく、10分ちょっと焼いた。
焼き上がったピザをみんなで食べる。
「美味しいね」
「ちょっ…熱…」
ぼくは猫舌なのだ。
「熱いけど美味しい」
おでかけしなくても、みんなで料理をして、みんなで食事。
それだけで楽しく過ごせる。
ピザを食べながら、そんなことを考えるのだった。