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⭐️光の家⭐️ ティア7歳から19歳までの過去編ティア7歳
ティアは、7歳まで本当に幸せでした。すごくおしゃべりで両親にいろいろ話しては良く考えて話しなさいと言われ、本がふんだんに与えられました。ティアが本を読むと空想できたので本を読むのは楽しかったのです。本だけではなく誕生日にはぬいぐるみをプレゼントしてもらってティアは楽しく遊べました。家の庭には家族でピンクのチューリップを植えました。
本を読み、空想することで遊ぶことしかなかったティアは黙読しかできませんでした。そのため学校では音読を強いられても黙っていたため、読めないと思われました。「読めるように練習しなさい」と強い口調で学校の教師から言われ、その言葉はティアをすごく傷つけました。
ティアは学校では一切口がきけなくなりました。そして、ティアはだんだん本を読んでも空想ができなくなり、言葉の過剰に疲れ、文字を読むことにつまずくようになりました。するとティアに読めない文字があるたびティアを責める声が聞こえるようになったのです。「こんな簡単な文字も読めないなんて馬鹿だな」「もっともっと勉強しろ」「夢ばかり見てぼーっとするな」そして声だけではなくティアの前に黒い炎のような姿と目、口、触手を持ち、あらわれたのです。ティアにしか見えず、声も聞こえないらしい幻聴の始まりでした。
学校側はティアの両親にティアを児童精神科に連れて行くように言いました。ティアはどこかおかしいと思われていたのです。両親によって児童精神科に連れて行かれたティアは「もう学校になんか行くのは嫌だ、わたしの悪口を言ってくるよ」と訴えます。「今も言ってる、それに黒い炎のような姿で恐い」ティアは耳をふさぎ泣きわめきました。「ティアちゃん、落ち着いて、このお薬を飲もうね」児童精神科医の先生は子供用にはちみつをまぜた甘い薬をくれました。精神に疾患がある子供達が、少しでも楽になることを願っていたのです。
「おじょうさんの症状は幻聴ですが、姿も見えるようですね、学校に行くのが負担なようですからしばらく休ませて様子を見ましょう」先生は言いました。
ティアは、学校に通うかわりに児童精神科医の先生と勉強をすることになりました。優しい男性の先生で無理なくティアのペースに合わせて教えてくれました。
薬である程度幻聴が抑えられても完全に防ぐことができなかったため、ティアは両親に買ってもらったおもちゃで遊び続けるなど行動で幻聴を紛らわすようになっていました。
するとある日ティアの空想力がぬいぐるみにゆだねられてぬ5いぐるみ達がティアに話しかけてきたのです。「ティアあいつは、幻聴はティアにとって敵だけど、わたし達はティアの味方よ、だけどティアは行動であいつを紛らわすことでしかわたし達と楽しく遊べない。ティアあいつの言葉に負けないで、わたし達と行動で心の力を引き出して遊ぶことでティアの幸せを守ってあげる、だけど心の力を使い続けることには代償があるの、そのためにいつかティアは心の力に命を代償にしなければならないの、それでもティアはもう理性ではなく、心の力で生きてわたし達と契約を交わしますか?ティアは知性だけに生きることで、ティアの心が疲れてあいつ、幻聴を生み出してしまったのよ、ティアはいつか命を代償にすることになっても心の力を行動で使い続ける?」ぬいぐるみ達は言いました。「わたしはもう幻聴も黙読もつらいの、お母様もお父様も勉強を頑張らないと楽しいことをさせてくれなかった、もうつらいの、お願い助けて、わたしはこのまま楽しいことができないのなら生きていても仕方がないもの」ティアは言いました。。「それじゃあわたし達と心の力を行動で使う契約を交わすのね?」ぬいぐるみ達は聞きました。ティアはうなずきます。楽しいことがない人生なんて生きている価値がない。ティアはそう思っていました。こうしてティアは行動で生きながら考えることで理性の過剰を和らげることになりました。