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今日は姉御と珍しく都内に出かけている。
都内の秋葉原だ、姉御のような美人はオタクどもの格好の餌食、皆小型のカメラで姉御のことを録り始めていた。
姉御はきっと気付いているのかもしれないが構わずオタクの群れを突っ切る。
地下アイドルがいたり、コスプレイヤー、メイドとさすが聖地だ。
姉御の足が一件のジャンク屋の前で止まった。
「久しぶりだなぁ」姉御
「ここが今日の目的地ですか?」
「そうだ」
店の名前はパラドックス。所狭しと商品が並ぶ店内に入っていく。
カウンターには、50代くらいの男性、白髪まじりのロングヘアーに銀縁のメガネ。
「京子ちゃん久しぶりだね」
「よぉジレンマ、商売繁盛してるか?」姉御
「ぼちぼちだよ、そちらは?」ジレンマ
「コツはネギだ」姉御
「上見ていいか?」姉御
「どうぞ」ジレンマ
店主はジレンマさんという名で秋葉原がこう言った街になってからずっとここで営んでいるらしい。
僕と姉御は店舗に2階へあがる。薬品臭い匂いがする。
2階に上がると、1階とはまるで雰囲気が異なり、骨董店の用になっていた。奥にはガラス張りの手術台がある部屋があり、この匂いきっとあの部屋の匂いであろう。
「姉御これらは何ですか?」ネギ
「ここに並んでいるのは呪物だ」姉御
ジレンマさんのお店は、呪物の駆け込み寺になっているようだ。
「触っても大丈夫だ、ここの店舗は結界が張られているから外に出さなければ効力はない。」姉御
とは言っても、呪物なんて触りたくない、触らぬものに祟なしという言葉が身に染みる。
「京子ちゃん何か気になるものあるかね?」
「ジレンマこれは?」
姉御は古びた十字のネックレスを手に取った。
「それは、江戸時代初期、九州でキリスト教弾圧の時に拷問され、殺された農民が首に付けていたネックレスだよ、劣化してわかりにくいが血痕がこびりついている」ジレンマ
そんなものもここにはあるのか。。。
「これはいくらだ?」姉御
「30万です。」ジレンマ
えっ呪物ってそんな値段するんだ。。
「これをくれ」姉御
買うんですか。。。何のために。
姉御はクレジットカードを手にしてジレンマに渡した。
「ネギ外に出るぞ」姉御
「はい」
姉御と僕は階段をおり、店舗の外にでた、隣の建物とジレンマさんの店舗に1.5メートルくらいの路地があり、姉御はそこに入っていった。
生ぬるい隙間風が吹き抜ける。路地裏なので昼間なのに薄暗い。
店舗から出た瞬間から、姉御の持つネックレスからは異様な圧力を発していた。
霊感がそこそこある僕は、吐き気と頭痛が襲われた。
姉御はネックレスを握り、片膝を地面につけて目を閉じ祈る。
姉御は安らかな顔で祈り続けて5分さっきまでの圧力が無くなった。
姉御は店舗に戻りまた2階へと上がっていく。ジレンマさんに持っていたネックレスを渡した。
「また浄化しちゃったんだね💦」ジレンマ
姉御が呪いを浄化してしまったので本当にただの骨董品になってしまったというわけだ。
「京子ちゃんいついくんだい、あっちには」ジレンマ
「来年くらいを計画している」姉御
「どこにいくんですか?」ネギ
「お前は知らなくていい、その時が来たら教えてやる。」姉御
「あっごめん💦余計なこと聞いちゃったみたいだね。すまん、すまん」ジレンマ
ジレンマさんは気まずそうにそう言って下に降りていった。
「よし、ネギ、メイドカフェ行こうぜ」
「えっ⁉️はい」
僕と姉御はメイドカフェに向かう事にした。
こんなに一緒にいるのにやっぱり謎多き人だ。
愛読ありがとうございます。
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