急いで家に帰った僕はドアの前で立ち止まる
恐怖が僕に押し寄せてきた
玄関前で立ち止まっていても結局殴られるのに…
恐る恐る玄関のドアを開けて家に入る
優真)ただいま帰りました…
母)遅い!
優真)ビクッ!
母)一体何してたの!
優真)と、友達と勉強会をしてました…
母)勉強も大切だけど門限までに帰ってきなさいって言ってたわよね?
優真)…はい
母)お仕置が必要みたいね
優真)ビクッ
母)パシッ
門限までに帰ってこなかったら殴られ、
テストで100点以外をとったら殴られ…
一体いつになったら褒めてくれるのかな…
僕の体と心はボロボロだ
平手打ちされたところが痛む
母)早くご飯を作って外に行ってちょうだい!
母)顔も見たくないわ!
優真)はい…
言われるがままにすぐにお母さんのご飯を作る
目からこぼれそうな涙を堪えながら…
優真)ご飯作りました
母)作ったなら出て行きなさい
優真)はい…
出て行けと言われたものの行くべき場所が分からなかった
お金も持ってないし、今更はるさんの家に行くのは理不尽な気がする…
行くあてもないのに家を出る
優真)どうしよう…
優真)とりあえず、公園行こうかな…
必要最低限のものを持って公園までの短い道を一人歩いていた
消えかけの街灯が僕の心を表してるみたいで…
涙と闘いながら公園に向かった
優真)はぁ…
優真)どうしよう…
あの様子だと今日は帰れないかもな…
秋の中盤ぐらいの少し寒い中、ベンチに座って時間をつぶす
優真)誰か僕のことを助けてよ…
優真くん!!
聞き覚えのある声が聞こえた
顔を上げるとこむさんが公園に向かって走って来ていた
優真)こむさん、どうしてここに?
義盟)忘れ物してたから届けに来たんや
優真)わざわざ…ありがとうございます
義盟)全然大丈夫やで
義盟)ところで何でここにおるん?
優真)えっと…
優真)家出…みたいな感じです
義盟)追い出されたん?
優真)いえ、自分からです
どこに行ったら良いか分からなくて公園に来てたんです
義盟)はるてぃー家に来たら良かったのに
優真)だって…1回帰ったのに迷惑かと思って
義盟)大丈夫やで
そんなことで何か言うような奴らじゃないやろ?
優真)…確かに、そうですね
義盟)じゃあ行くか
優真)はい!
こむさんが来てくれて本当に良かった
来てくれなかったら寒い中1人で過ごしてたんだろうな…
コメント
7件
うちがゆーまくんの、お母さんだったら、何でもしたあげる! 欲しいもの買ってあげたり、門限は、いつでもいいし、ずっっっっっっっっっっっっっっとゆーまくんに、甘えてと思う! お母さん何だから、ご飯くらい自分で作れ!!と思いました。
お母さんそのぐらい許してあげて〜!料理つくってもらってるのに追い出すとかユルサナイ(´◉ᾥ◉`)