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また明日とつぼ浦と別れ寝ていた明け方、急に電話が掛かってきた。
「ふぁ〜い、どうした?」
「あっあおせっ…ひっく…うぅっ…」
「え、どうした!?なんかあった!?」
「なんっも、ないっ…うぅぅ…」
「すぐ家行くからちょっと待ってろ!?」
仕事をしている時も付き合ってからも、つぼ浦がこんなに泣いてる所は見た事が無かった。急いで家に向かう。
「つぼ浦!どうした?何があった?」
「あっおせん…うぅっ…ううぅぅぅ…」
ベッドに座って俯いていたつぼ浦。1度泣き止みかけていたが青井の顔を見てまた涙が溢れてくる。
「どうした?怪我したとか…じゃないよな?」
「ちがっあおせっ…ひっく…ううぅ…」
「なんか嫌な事あった?」
「あのっ…えっとっ……ううぅぅ…」
「ごめん、喋んなくて良いから。」
泣きじゃくるつぼ浦の背中を擦り手を握る。ひたすら大丈夫大丈夫、思いっきり泣けと声をかけ続けた。10分程で泣き止んだがとても疲れた顔をしている。
「…はぁー、もう大丈夫す。ごめん。」
「落ち着いた?謝んなくていいよ。泣いてた理由は俺に言える事?」
「…ごめん、ほんとになんでもないんす。嫌な夢見ただけ。」
「夢?どんな夢?」
「…アオセンが他に好きな人できたから別れようって、知らん男の人と手繋いでどっか行っちゃって…」
「それは嫌だな、悪夢だ。」
「夢って分かってんのに起きたら涙止まんなくて、気付いたらアオセンに電話してた。」
「電話してくれて良かったよ、こんなつぼ浦放っておける訳ないから。ほら膝乗るか?」
膝に乗せ抱き締め、慰めながらある決心をつけた。つぼ浦が完全に落ち着いた所で話し始める。
「つぼ浦あのさ、俺達一緒に住まない?」
「……え?」
「いやずっと考えてたんだけどさ、まだちょっと早いかなと思ってたんだけど。職場も同じな俺達が別々に住んでる意味って無くない?つぼ浦いつも行ったり来たりで大変そうだし。一緒に住んだら当然一緒にいられる時間も増えるし、もしまたこういう事があったらすぐに慰められる。」
「一緒に?住む?2人で?」
「うんそう、2人暮らしするの。嫌だ?」
「いやそんなの、考えても無かった…」
「考えても無かったかwまぁ急ぐ話じゃないからちょっと頭の隅に置いといて。」
「いや急ぐ話だろ!明日引っ越す!!」
「…ん?それは賛成って事?まぁ焦らず決めようよ、勢いでするもんじゃないし。1回冷静に考えてみて。」
「どんだけ考えても変わんないぜ!一緒に住みたい!!」
「急に声デカいなw…分かった、準備進めるか。今のどっちかの家に住むってなったら手狭だし、気が向いた時にでも不動産屋行ってみよう。」
「おお!アオセンありがとう!!!」
急に勢いよく抱きついてきたつぼ浦を支えきれず後ろに倒れた。
「おわっ!?お前ちょっと浮かれすぎwもうすっかり元気か、良かった。このままここで寝ていい?」
「良いけどこのベッド狭いすよ。」
「じゃあくっついて寝れば解決だな。」
「一緒に住んだら毎日一緒に寝る?」
「俺は毎日一緒に寝たいな。つぼ浦は?」
「んー?へへぇ…」
「その幸せそうな笑い声だけで分かったわw大きいベッドにしような。泣き疲れただろ、寝よ。おやすみ。」
「ふぁ〜…おやすみ。」
すぐに寝たつぼ浦は2人で新居に引っ越した日の夢を見た。