すると、ウィーンとアームの付いたレールが動き、被さってある布を掴む
タツヒト「これが、完璧なパワードスーツ。その名も……」
タツヒト「『PD700Rカスタム』だ!」
バサッという音と共に布が剥がされ、体格の良い大きなパワードスーツが姿を現した
ジンペイ「お~!」
マタロウ「凄い!」
一同が喜ぶ中で特に興奮しているのがフブキ
フブキは「カッコいい~!」と目を輝かせると、PD700Rカスタムの元に駆け寄ってその体をあちこち触り始めた
フブキ「此所にこんなパーツ!?え~!?こっちはこう来たかっ!
ちょっと待って!マジでこんな事しちゃう!?わは〰〰っ!」
大はしゃぎでパワードスーツの体を触りまくるフブキを、アゲハは微笑んで見つめる
アゲハ「フブキちゃん、本当にメカが大好きなんだね」
ゴロミ「そんなに好きなら、メカ関係の部活にでも入りゃいいのにな」
ひょこっと出てきたゴロミはさり気なぁ~くアゲハの頭までよじ登って乗っかる
アゲハ「確かにそうだよね」
アゲハ「阿波戸先輩」
タツヒト「タツヒトでいいよ」
アゲハ「あ……じ、じゃあタツヒト先輩、
フブキちゃんの事、スカウトしようとは思わないんですか?」
すると、タツヒトは眉を下げて笑う
タツヒト「姫川君は、所謂『天才肌の人』だからね。
わざわざ我々のペースに合わせなくてもと思って」
アゲハの腕の中にいたゴロミが、タツヒトの真横にひょこりと現れる
ゴロミ「本音は?」←
タツヒト「メカへの思いが変態すぎて、部の和が乱される……」←←
タツヒトは顔を青ざめてげんなりとする
タツヒトはすぐにハッとなってキョロキョロする
タツヒト「い、今の声は一体…!?」
ゴロミ「シシシシッ♪」←
アゲハ「こらこらゴロミちゃん、戻ってきて」
ゴロミ「は~い♡」←←
ゴロミはとてててて、と走って大きく跳び、アゲハの腕の中にすっぽり収まっていった
フブキは部員に話しかける
フブキ「これから試運転ですよね?」
「はい。中庭に移動させてから」
フブキ「それ、私にやらせて下さい!」
それを聞いて部員3人は慌て始める
「それはちょっと……試運転は、阿波戸部長がやるって決まってるんです…」
「「うんうんっ;」」
フブキ「そこを何とか!この完璧なパワードスーツに、どうしても乗りたくて…」
フブキは3人におねだりしてパワードスーツの方を振り返ると…
フブキ「えッ??」
何故か勝手に動き出したのだ!
ジンペイ「おお!動いたぞ!」
アゲハ「でもあれって、タツヒト先輩が乗るって言ってなかったっけ…?」
タツヒトも目を丸くして唖然とし、自分の横を通り過ぎるパワードスーツを目で追う
ドゴォンッ!!!
突然動き出したと思ったら、今度は壁を破壊してしまった
フブキ「凄いパワー!!///」
フブキは鼻息を荒くして興奮する
PD700Rカスタムはバッと跳ぶと、物凄い地響きを響かせて地面に着地した
コメント
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嫌な予感さかしない…続き待ってます!!