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初めてのコメント失礼します🥲最後の方の呼び方がコネシマになってたりなどこだわりが沢山あって読んでいてすごく楽しかったです🤭
どもども、かんおです。
相棒、ちょっと前に友達に布教されたんですけどこれ美味しいんよね…。
追記:バグで投稿できてなかったので再度出しました。通知だけ行った方たちすみません。
今回暴力表現あります。メンヘ(
⚠︎これはwrwrd様の名前をお借りした二次創作です。ご本人様とは一切関係ございません。
⚠︎BLです。苦手な人はブラウザバック。閲覧は自己責任でお願いします!
相棒組
…
視界が赤く滲む。
口の中には鉄の味が広がっていて、気持ち悪い。
右頬に口の中に溜まったそれを一旦寄せて、口の外へ勢いよく吐き出す。
切れたところが空気に晒されてじくじくと痛みが口の中に広がり始めた。
平衡感覚がままならない。
景色がグラグラと揺れている。
胃液が上ってきて、喉奥で苦味と酸味を感じた。
「ッッ…ゔぇ、っ」
ことの原因へ目を向ければ、空色の瞳が、紅潮した顔が歪んだ笑みを浮かべてこちらを見ていた。
贅沢言った自分への罰。
あくまでこれは自分のせいである。
・
コネシマが好きだと気付いたのはつい最近だ。
とりあえず1番最初に呼んでしまったり、目で追ってしまったり、笑顔で胸が締め付けられたり。自分では気付いていなかったけど。
「大先生ってコネシマさんのこと大好きですよね」
「……………え」
ショッピとチーノと飲みに行った時に指摘されて、初めて気がついた。
一番納得がいった。
既に潰れて理解不能な言語を話し始めたチーノを横目にショッピは「っふ」と軽く笑う。
「わかりやすいっすね」
顔真っ赤ですよと言われて、顔に手をやれば確かに熱かった。
「なんで…」
「んー、同じだったからっすかね」
どきりとした。多分焦った。
ショッピもコネシマが好きなのか?そんなの、そんなの…、困る。
「あ、大先生が思ってるんとはちゃいますよ」
そう付け加えればショッピは寝転がるチーノへ目線を向け、それは優しく笑った。
「同じっす」
・
問題があった。
好きなことに気づいたはいいが、それでどうしろと言うのだろう。
男を好きになった記憶は無く、どう接したら良いのかも分からない。
そもそも、自分はコネシマとどうなりたいのかもよく分からない。
今だって相棒という立ち位置がある。
良いじゃないか相棒で。
何よりもお互いを信頼しているからこその相棒という肩書きだ。近い、近い証拠だ。
でも、あと少しの距離を詰めたくて、さらに上の肩書きを求めてしまう。
これほどまでに、近づきたい。
なるほど、これが恋なのか。
傲慢で、わがままで、矛盾ばっかりで。しかしそれが醜く美しい。
恋とは、そういうものだった。
それならこのわがままに従ってみたらいい。
それしか今は方法は無い。
「シッマ」
「お?なんや大先生」
「俺シッマのこと好きっぽいから付き合ってくれんか?」
「ついに壊れたんかお前」
盛大にツッコまれる。
そりゃそうだ。
いきなりこんな事を言われてもそんな反応になるに決まっている。
しかし思い立ったがなんとやら。ここで引けばもうタイミングは無い。
「壊れてへんよ。ふつう」
「………えぇ…?」
コネシマは困ったと言わんばかりに眉間に皺を寄せ、はあ、とこれみよがしにため息をついた。
やっぱり、気持ち悪いだろうか。
いや、全然理解できる。だからこそ、少し辛いと思った。
「いや、あんな?大先生。俺も大先生が好きやねん」
「……え、え?」
どういうこと?だって今までそんな、そんな素振り一度も見せたことないじゃないか。
混乱する自分をよそに、コネシマは続ける。
「でもな、俺きっと大先生に酷いことしちゃうんや。…独占欲、って言うんかな、多分俺は大先生を壊しちゃう」
なんだ、そんなこと。と思ってしまった。
なるほど、恋とはここまで人を壊すのか。
「……僕はシッマになら壊されてもかまへんで」
きっとこの一言が、ダメだった。
壊される前に、僕がコネシマの何かを壊してしまったんだ。
「なあ大先生、さっき話してたの誰?」
「大先生、友達のLINE全部消して」
「もう家から出ないで」
「…なんで言うこと聞けへんの?」
エスカレートしていくコネシマの行為や言動に一抹の不安を覚えながらも、全部受け止める、と、壊されてもいいと言ってしまった自分の責任であるがためにどうもできない。
そのことが申し訳なくて仕方がない。
「痛いよシッマ。なあ、やめえや」
「言うこと聞けんなら躾けな」
「シッマ、シッマ見て、僕を見て。僕はここにおるよ。シッマしか見とらんよ」
そう言うとようやく落ち着いたのか、コネシマは殴る手を止めた。
「…あ、あぁ、ごめんな大先生。俺また、俺…」
「ええんよ。シッマを不安にさせた僕が悪いんやから」
そうだ。コネシマの言う通りにしていれば、コネシマは不安にならないし、自分に手を挙げることも、それで辛くなることもない。
自分はコネシマが飽きるまでずっと言うこと聞いてればいい。支配されるのは…嫌じゃ、ない。
この気持ちが良いものか悪いものかはわからないが、口に含まれる鉄の味が脳へ危険だと知らせているのにも関わらず体が一切抵抗しないのは、きっと相手がコネシマだからに違いない。
ようやく求めて手に入れたこの関係を自分から手放すだなんて、そんな贅沢な真似、できるはずもない。
ぜいたくものめ。
これ以上、何を求めるか。
…
だんだん文字数が伸びていく。
ネタとかすぐに尽きちゃうからりくぼしたいけどコメント見れたり見れなかったりするので安易にできない。