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「総長、おれたちの気持ちを少し語らせてもらってよろしいですか?」 「どうぞ」
「おれたちは保育園で知り合って、それからずっと強くなりたくて、強いやつらがいると聞けば四人で会いに行ってケンカばかりしてきました。四人で悪いこともいっぱいしてきたと思います。でもおれたちが追い求めた悪も強さも全部嘘でした。総長こそ本物です。たった五分で百人倒す圧倒的強さ。人間を虫けらのように生きたまま焼いて炭にできる見たことのない残虐性。おれたちは地獄を見たけれど、四人の思いは同じでした。おれたちは総長の下で本物の悪と強さを追い求めていきたい。かつて総長と敵対したおれたちに未来はないでしょうが、そんなことはどうだっていいんです。地獄を見たおれたちにもう怖いものはありません。総長のためなら命だって捨てられますよ」
「かつて余の敵だったからと卑屈にならなくてもよい。それを言えばおまえたちと戦った百人だって、かつては全員余の敵だった。はじめから余の味方だった者など一人もいない。横浜デビルは完全に実力主義だ。手柄を立てれば必ず出世させてやる。おまえたちの名は?」
「猪狩徹也です!」
「西冬馬です!」
「尾藤玲です!」
「安藤重彦です!」
四人のリーダー格は最初に名前を答えた徹也のようだ。ちなみにモヒカンの男である。