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18 - 盛大の愛を

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2024年08月13日

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『盛大の愛を』

注意書きは第一話をご覧下さい。






青side

どうも青です。

突然ですが、俺には水という彼女がいます。

俺は水のことが大好きで、大好きでたまらない。

だけど、俺は極度の恥ずかしがり屋だから、水に愛を伝えたくても伝えられない。

水にも悲しい思いをさせてることはもちろんわかってる。

水はいつも愛を伝えてくれるのに、俺はその愛を心の中で返していたとしても、それは水には伝わってなくて。返してない同様。

そんな自分が嫌いだ。




水「青くんっ!」

青「どうしたん?」

水「ギュッてしてもいい?」

青「…ええで」ギュッ

水「んへっ、やった♪」ギュッ

水「大好きだよ?♪/」

青「……おん、ありがとな」


こうやって、好きって伝えられても好きって言い返すことは出来ない。恥ずかしくて、ってのも、最近は自分にとって言い訳に聞こえてくる。

ふと思う。

俺には水を幸せにできないんじゃないか。

青「……っ」


もう、水の為にも別れた方がいいんじゃないか?



水「…青くん?」

青「…どしたん?」

水「いや、今日元気ないなって…大丈夫?」

青「全然、大丈夫やで」

水「ほんと?ギューしてあげよっか?♪」

青「!」


こういう時でも気にかけてくれる水が大好きだ。

誰にも好かれる水はきっともっといい人に巡り会えるはず。

俺じゃなくても…水なら大丈夫。

俺は大丈夫じゃなくても、水にはずっと幸せでいて欲しいから。

ここで別れを切り出そう。


青「……水」

水「ん?なぁに?」

青「……その、さ」

青「俺たち………別れへん?」

水「…え?」

水「な、なんで……もう僕のこと嫌いになっちゃった…?」

青「いや……違うんやけど…」


ほら、こういう時ですら愛を伝えられない。


青「……俺じゃ…水を幸せに出来へんと思って…」

青「こんな……恥ずかしくなって愛を伝えられない俺なんかより…もっと似合う人がいると思うんよ……ポロポロ」

水  ギュッ

青「っ!」


ずっと静かに話を聞いてた水が俺を抱きしめてきた。


水「なんでそんな事言うの…ポロポロ」

水「ぼくッッ……青くんの事大好きなんだよ…?ポロポロ」

水「青くんが好きって言ってくれなくても、僕はちゃんと伝わってるよ…?ポロポロ」

青「!」


そう言ってくれたのが嬉しかった。


水「僕幸せだよ?ポロポロ」

水「青くんとずっと一緒にいたいよ…ポロポロ」

青「水…ポロポロ」


2人して涙が止まらなかった。お互いに抱きしめあって、愛を再確認した。

水はこんな俺の事をしっかり理解してくれた上で付き合っていた。

俺にとってこれ以上の彼女はいない。そう思った。


青「…ありがとうな水」

水「これからも、ずっと一緒?」

青「水がいいなら」

水「んふっ、やった♪」

青「水」

水「ん?」

チュッ…

水「!」

青「…愛しとるで」





これが俺の

盛大の愛。

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