『盛大の愛を』
注意書きは第一話をご覧下さい。
青side
どうも青です。
突然ですが、俺には水という彼女がいます。
俺は水のことが大好きで、大好きでたまらない。
だけど、俺は極度の恥ずかしがり屋だから、水に愛を伝えたくても伝えられない。
水にも悲しい思いをさせてることはもちろんわかってる。
水はいつも愛を伝えてくれるのに、俺はその愛を心の中で返していたとしても、それは水には伝わってなくて。返してない同様。
そんな自分が嫌いだ。
水「青くんっ!」
青「どうしたん?」
水「ギュッてしてもいい?」
青「…ええで」ギュッ
水「んへっ、やった♪」ギュッ
水「大好きだよ?♪/」
青「……おん、ありがとな」
こうやって、好きって伝えられても好きって言い返すことは出来ない。恥ずかしくて、ってのも、最近は自分にとって言い訳に聞こえてくる。
ふと思う。
俺には水を幸せにできないんじゃないか。
青「……っ」
もう、水の為にも別れた方がいいんじゃないか?
水「…青くん?」
青「…どしたん?」
水「いや、今日元気ないなって…大丈夫?」
青「全然、大丈夫やで」
水「ほんと?ギューしてあげよっか?♪」
青「!」
こういう時でも気にかけてくれる水が大好きだ。
誰にも好かれる水はきっともっといい人に巡り会えるはず。
俺じゃなくても…水なら大丈夫。
俺は大丈夫じゃなくても、水にはずっと幸せでいて欲しいから。
ここで別れを切り出そう。
青「……水」
水「ん?なぁに?」
青「……その、さ」
青「俺たち………別れへん?」
水「…え?」
水「な、なんで……もう僕のこと嫌いになっちゃった…?」
青「いや……違うんやけど…」
ほら、こういう時ですら愛を伝えられない。
青「……俺じゃ…水を幸せに出来へんと思って…」
青「こんな……恥ずかしくなって愛を伝えられない俺なんかより…もっと似合う人がいると思うんよ……ポロポロ」
水 ギュッ
青「っ!」
ずっと静かに話を聞いてた水が俺を抱きしめてきた。
水「なんでそんな事言うの…ポロポロ」
水「ぼくッッ……青くんの事大好きなんだよ…?ポロポロ」
水「青くんが好きって言ってくれなくても、僕はちゃんと伝わってるよ…?ポロポロ」
青「!」
そう言ってくれたのが嬉しかった。
水「僕幸せだよ?ポロポロ」
水「青くんとずっと一緒にいたいよ…ポロポロ」
青「水…ポロポロ」
2人して涙が止まらなかった。お互いに抱きしめあって、愛を再確認した。
水はこんな俺の事をしっかり理解してくれた上で付き合っていた。
俺にとってこれ以上の彼女はいない。そう思った。
青「…ありがとうな水」
水「これからも、ずっと一緒?」
青「水がいいなら」
水「んふっ、やった♪」
青「水」
水「ん?」
チュッ…
水「!」
青「…愛しとるで」
これが俺の
盛大の愛。
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