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これは、
嘘つきな私とまっすぐな彼の忘れられない
恋の物語だ
第1章 嘘つきなあの子
「ねぇ!もう夏だよ!彼氏欲しいよぉ!!」
「え?」
「えぇ!!陽は彼氏とか欲しくないの?」
「えーと、ひとりは欲しいかなぁ?」
「うんうん、そうだよねぇ」
はぁ、また嘘だ私は嘘しかつけない他人にすぐに流されてしまう、別にいいけど、
「陽?」
「え、あっ何?」
「なんか元気なくない?」
「え?あ〜気のせいだよ」
そんな疲れてるように見えただろうか、
まぁいいや
「ほんとに?1回保健室いって休んできたら?」
「えーと、じゃあそうしようかな」
私は居心地の悪さを感じ保健室に逃げ込んだ、、
「安西さん、どうする?体調が良くないようなら早退してもいいのよ?」
「そうします」
保健室の先生に言われ私は早退することにした、体調があまり良くないのもあったがいちばんは学校の居心地が悪いからだった、
「なぁ、あんた」
「え、?」
職員室に早退するという報告をしに行く途中突然後ろから声をかけられた、咄嗟に振り向いた先にはすごく真っ直ぐで澄んだ瞳の男の子がたっていた、私は彼の真っ直ぐな瞳を見れず俯きがちにたっていた、だが彼は私に近ずき顔を覗くようにしてきたので俯いても無駄だった
「なぁ、あんたも早退すんの?」
「え、あ、うん」
「ふーん」
なぜ彼はそんなこと聞いてくるんだろう
「じゃあさ一緒に行かね?職員室行くところだろ?」
なんで、一緒に行かなきゃ行けないのだろうだけど私は無理なんて言えずまた嘘をついてしまった。
「なぁ、体調悪いの?」
「えーと、うん」
「なんでそんなよそよそしいんだよ」
彼はそんなことをいいながら笑った
私はやっぱり彼を見つめることが出来なかった、それと同時に声を出してしまった
「あなたも早退するの?」
「え?」
聞いた後私はものすごい後悔に押しつぶされそうになった、まずい聞いちゃダメだった、、
「うん、俺も早退、なんか意外だな」
「え? 」
意外?私はやはり変なことを聞いてしまったのだろうか私の不安とは裏腹に彼はいたずらっぽく笑みを見せて言った
「なんか、あんたから聞 いて来るとは思ってなかったからさ」
「え、」
「いやぁ、俺ひとりでずっと喋ってたからお前無口なやつかと思ってさ」
なんだただびっくりしていただけなのか
私たちは職員室で早退の報告をした後校門からでた、外は蒸し暑くて今にも熱中症になりそうだった
「あっち〜」
「うん、暑いね」
暑いに関しては同感だった
「なぁ、お前どっち方向?」
「え、」
まさか彼がこんなこと聞いてくるなんて思ってなかった一緒に行こって帰りの方向が一緒だったら家まで一緒に帰ろと言うことだろうか、はぁ、教えたくもないし一緒に帰りたくもないけど方向がいっしょじゃないことを願って言った
「えーと、徒歩だからこっち」
「じゃあ一緒だな」
「ぇ、あぁそうなんだ」
最悪だひとりで帰りたかったのに
誰かといると居心地が悪くて吐きそうになる、
「じゃあ途中まで一緒に帰るか」
「、、、うん、」
私たちは方向が同じということで途中まで帰ることにした。
「うわっ、お前汗すげーけど大丈夫?」
「え、?」
急に言われてびっくりした、、そんなにすごいのか?と首を触って見ると驚くほどびしょびしょだった、この汗の量大丈夫なのか?
「タオル貸すけど」
「え、!あ、さすがに人様のものを汚せないよ」
私はカバンからハンカチを取り出し彼に向かって苦笑いしながら言った
「自分のあるから大丈夫」
その瞬間彼は驚いたかのように目を丸くさせた、
不 思議に思ったが私の笑顔が下手くそすぎただけだろうと思い自分の中で解決させた、だがこんな暑いとは思ってなかったな、もうすっかり夏だなと思っていると自分の家が見えてきた、
「ここだから、今日はありがと」
「おう、 」
「またね」
私は彼に別れを告げ家に入ろうとした瞬間彼が声をかけてきた
「なぁ、お前さ名前何?」
「え?」
それは今聞く必要あるのか?無言で黙ってるのもおかしいので私は彼に名前を教えた
「安西陽」
「安西か、俺は早峰陸翔よろしく!」
「うん、よろしく、」
「じゃあまたな」
彼はそう言って茜色の空に溶けて消えていった