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心配性な幼馴染たち
帰り道。
「遅い」
校門にもたれて待っていたのは桜梨だった。
「ごめん、部活長引いて……」
「知ってる」
そう言いながら、桜梨は奏音の鞄を自然に持つ。
「重いから」
「ありがとう!」
そのやり取りを見ていた太陽が不満そうに言う。
「桜梨ばっかずるくね?」
「気づいた人がやればいい」
「じゃあ俺、明日から毎日迎え行く」
「怖いよ太陽」
奏歌が苦笑する。
でも次の瞬間、奏歌はそっと奏音の頭を撫でた。
「今日も頑張ったね」
「……っ」
優しい声に、奏音の肩から力が抜ける。
すると佳亮がぼそっと呟いた。
「……その顔、反則」
「え?」
「なんでもねぇ」
耳だけ赤い佳亮に、塁が静かに言う。
「佳亮、わかりやすい」
「うるさい」
また騒がしくなる男子たち。
その中心で、奏音だけが全然気づいていなかった。
みんなの視線が、自分にだけ特別甘いことに。
コメント
12件
なんか難しい
ああ~~~これだよこれ!!幼馴染たちの“察しの良さ”と“過保護の形”がひとりひとり違うのがめちゃくちゃ良かった…。桜梨が黙って鞄持つとこ、奏歌が頭撫でるとこ、太陽が「ずるい」って拗ねるとこ。そして奏音だけが全然気づいてないっていうこの構図、尊すぎるだろ。ラストの「みんなの視線が、自分にだけ特別甘いこと」って一文で全部の優しさが回収される感じ、大好きです。心がほっこりした…!🍏✨