登場人物描いた
主人公 花京院 神楽
準主人公・主人公の幼馴染兼従者 天廟 葵
(ナレーター)「暗殺者」という言葉を聞いた事があるだろうか
その名の通り、人を暗殺する事に特化した人間の事だ
この物語は、一人の暗殺者の少女とその従者の物語だ
モA「何なんだよ…何なんだよ…お前!」
か 「………」
モA「一人で全員殺すなんて…人間がする事じゃ無いだろ!この化け物!」
か 「……はぁ」
モA「何ため息なんかついッ」
ザンッ
か 「殺される時くらいおとなしくできないかなぁ?」
か 「私は暗殺者なんだから殺す事なんか当たり前じゃん」
か 「裏社会で生きていてそんな事も分からないなんてよく今まで生きてこれたねぇ」
そう言いながら辺りを見渡す
おっと自己紹介が遅れました、
私の名前は水無月 神楽
見て分かるように暗殺者です。
って誰に言ってんだろと思うそして、
か 「だいぶ派手にやっちゃったな〜」
「後片付けめんどくさいなぁ〜」
「めんどくさぁ〜」
「…帰るか」
? 「流れるように帰らないで下さい」
か 「うわッと何だ、葵かぁ〜」
あ 「何だ、じゃありませんよ、気づいていたでしょう」
か 「あはは〜、さぁ?」
目の前の少女は天廟 葵、私の幼馴染兼従者
だ
あ 「こんなに派手に暴れといてそのまま帰るとは何事ですか」
か 「だってめんどくさいし〜」
あ 「は?」
か 「すみません、やりますからぁ〜」
全く主人に向かって酷いなぁ〜
と思っているとふと思い出す
か 「ねぇ葵、私って化け物?」
そう聞くと葵は
あ 「何ですか珍しい」
か 「良いから答えて!」
あ 「そうですね、そうかも知れませんね」
と、表情も変えずそう言うのだった
か 「否定しないんだ」
あ 「逆に何で否定しないといけないんですか?」
か 「まぁ、そっか」
そう思った、確かに葵らしい答え方だなぁ
とか思っていると
あ 「だって貴方、化け物でも、化け物じゃ無くても変わらなさそうですもん」
そう言われ
か 「確かに…」
と、思ってしまう自分が居た
あ 「でも、どうしたんですか急にそんな事気にして」
そう聞かれて私は先程殺した相手を指差し
か 「いや〜こいつが全員殺すなんて、化け物って」
あ 「へーそうなんですかー」
か 「棒読みだなぁ〜」
と私が言うと葵が
あ 「私の性格、ご存知でしょう?」
か 「そうだねぇ、葵らしいや」
そう口に出すのだった
か 「死んだら化け物じゃなくなるかなぁ〜」
そんな事を言うと
あ 「死ぬんですか?」
そう聞かれ
か 「さぁね?」
私が答えると
あ 「はぁ」
とため息をつかれた
か、あ 「………」
暫くの沈黙の後葵が口を開いた
あ 「結局どうするんですか」
と
か 「どうするって?」
葵に向かって、問いかけると
あ 「死ぬのか、死なないのか」
か 「あ〜」
冗談で言ったつもりが結構間に受けたらしい
珍しいな葵が私の冗談を間に受けるなんて
と思っていると
あ 「貴方が死ぬと私も死ななくちゃいけないんですよ」
か 「あっ、そうだった」
あ 「忘れてたんですか…」
か 「ごめんごめん」
確か裏社会では、
従者は主人が死ぬと従者自身も死ななくちゃいけない
という掟があった
だから葵が珍しく間に受けたのか
とそんな事考えていると
あ 「で、死ぬか、生きるか」
か 「どうしよっかなぁ」
と私が答えると
あ 「普通の人間なら迷わないと思うんですけどね。」
と葵に半分呆れられながら聞かれ
か 「私は普通じゃ無いからねぇ〜」
そう答えた
つくづく自分でも思う普通じゃ無いと
まぁ、暗殺者と暗殺者の従者をやっている時点で私達は普通じゃ無いって事だ
そう考えていると
あ 「どうするんですか、生を選ぶか死を選ぶか」
か 「うーーーむむむ」
あ 「…あっ、後もう一つ違う選択肢があるかもです?」
か 「もう一つ?」
生と死の他に選択肢なんてあるか?
か 「後なんで疑問系?」
真面目な葵には珍しい事だ
あ 「私も昔本で読んだだけなので出来るかどうかは知りませんけど別の世界へ飛ぶという選択肢です」
あ 「別の世界へ飛ぶ?それって転生じゃ無いの?」
そもそも転生も出来るかどうかだ少なくとも私は漫画でしか見た事がない
あ 「どうでしょう」
あ 「私の記憶が正しければ魔法陣を描いて呪文を唱えるだけで出来るみたいですけど」
か 「それ、成功するの?」
あ 「私も分かりません本で読んだだけなので」
そんなの良く勧められたなと思っていると
あ 「どうします?」
「死か、生か、転生か、」
か 「転生って言ってるじゃん」
あ 「そんな事はどうでも良いです」
か 「良くないだろ!?」
「適当だなぁ」
あ 「早く決めてくれません?」
「全員倒したとしても此処敵の本部なんですよ?」
か 「おっと、忘れちった」
あ 「でしょう?だから早く決めて下さいね」
か 「うーん、一番興味があるのは転生だけどなぁ」
あ 「じゃあそうしますか?」
か 「うーん」
実際自分が死んでも悲しむ人は居ない、両親は早くに亡くなっているから、じゃあ転生?して新しい地で新しい人生を始めるのも良いかも知れない
か 「よし決めた!私転生する!」
あ 「分かりました、じゃあ始めましょうか」
か 「私は何すればいい?」
あ 「貴方は殆ど何もしなくて良いですよ」
か 「マジで!?」
あ 「ええ」
「最後の行程で魔法陣に血を数滴垂らして頂くだけで」
「なので最後の世界楽しんできて良いですよ」
か 「楽しむって言ってもなぁ」
うん?ふと疑問に思った事を口に出す
か 「私は良いとして葵はどうするの?」
「主人を失った従者は死なないといけないんでしょ」
あ 「私がそんなヘマやらかすとお思いで?」
か 「ヘマってそれは無いと思ってるけど」
「で、結局どうすんの?」
あ 「私と貴方の魂を繋げて一緒に転生するんですよ」
か 「えっ何それ、魂を繋げる?こっわ」
あ 「別に気にしなくて良いですよ」
いや気にするだろと思いつつ
疑問に思う事をやめた
そして、暫くボ〜っとしていると
あ 「はいっ、出来ましたよ」
か 「マジか、本当にできちゃったの?」
そして葵に近づくと結構ちゃんとした魔法陣が見えた
か 「てか、なんでできんのよ」
あ 「なんですか?今更怖くなりましたか?」
か 「んなわけ」
「私が言ってんのは普通描けないでしょって事」
普通厨二病じゃ無くちゃこんなのまず描かないだろう
そう思いながら顔を顰めていると葵に
あ 「はぁ、つべこべ言わないでさっさと血、魔法陣に落として下さい」
か 「へーい」
そして太ももに着けているナイフホルダーからナイフを取り出し指先を切った
切り口からじんわりと血が出て来る
そして、魔法陣に手を近づけ血を数滴垂らしてから手を退けた
か 「ほいっ、出来たよん」
あ 「はいそれでOKです」
「あっそのナイフ貸して下さい」
そして貸すと私と同じように血を垂らした
あ 「じゃあ入って下さい」
か 「ほーい」
あ 「私も入りますからもう少し端に寄ってください」
か 「へいへい、強く押さないでってばぁ」
そんな事を言う私を無視して葵は何かを唱え始めた
先程言っていた呪文とやらだろう
なんて言っているんだろう上手く聞き取れない
あ 「そろそろですよ」
そう葵が言うと魔法陣が光始めた
あ 「言うのが遅れましたが私達が今から行く世界には能力という物や妖怪、妖精などがいる世界です心して下さいね」
「そして私達にも向こうに着いた瞬間に能力が手に入れられるようにしておきました」
「ですが、能力は完全にランダムなので弱いか強いかは分かりません」
そう言われ私は
か 「大丈夫でしょ」
そういうと
あ 「そうですね」
と言われるのだった
あ 「そろそろです」
か 「分かった」
確かに意識がボウッとして来た
か 「さようなら、世界」
そう言うと私の意識は闇の中に堕ちていくのだった
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