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⇓続き ○「」…視点主 『』…相手
《rt視点》
確か、事あるごとに可愛いって言ったら良いんだよね?
俺はサイトを確認しながら実況の机から離れた。
今は彼が買い出しに行って家には居ないため、その帰りを待つ。
『ただいま~』
帰ってきた!
俺は玄関へ向かい、お帰りと言って出迎えに行く。
us『ただいま』
彼は俺に気づくと笑顔で言った。
俺は彼の荷物を受け取るため、彼に近づく
us『あ、ありがとう』
そう言った彼のおでこにキスをした。
不意を食らった彼はおでこを押さえ、目を真ん丸にして突っ立っている。
rt「ふふっw可愛い♡」
彼はそう言った俺を見てニヤッと口角を上げる。
us「やってくれるじゃん…//」
俺は最後の一言を聞く前に袋をもって台所へ向かっていた。
rt「うっしー可愛いよ♡」
その後、何度も何度も
食事中でも一緒にゲームをしてる時でもお風呂上がりでも言った。
彼はその度何かを言い淀んで『ありがとう』と返す。
何を考えているのだろうか
気にはなったが
まあいいか、と就寝時間までそれを続けた。
眠ってしまう前にもう一度可愛いと伝える
彼はついに痺れを切らしたように言った。
us『今日どうしたんだよ?』
『何かあったか?』
彼は俺の方を向いて目を見つめてくる。
少し不思議そうに見る彼はとても可愛いかった。
俺は彼に微笑みかける。
貴方が可愛いから言葉にしてるだけだと伝え、彼をぎゅっと抱きしめた。
すると
彼は 「…あんま可愛いって言うな」と言い、俺の腕のなかへ潜っていってしまった
ああ、怒らせちゃったかな…?(焦
君は今どんな顔をしてるんだろう…
そんなことを思いながら眠りについた。
翌朝、2日後、3日後… … … 。
俺は何日も彼に可愛いと言い続けた。
すると彼は
us「もう!わかったからっ…しつこい!//」
そう言って照れた顔をして怒ってくるようになった。
以前はただ怒られるだけだったのに前進したなと感じる。
俺はそれからも懲りずに何度も繰り返す
彼はまた暫くすると
「うっせぇ…」と一言だけいってそっぽを向くようになった。
彼の耳は赤く染まり、本気で照れている
うわぁ、俺今までこんなに可愛い彼を見逃していたのか
もったいない…
でもこれで可愛いって言われる側の気持ちも理解できただろう…!
そう最近では自信を持ち、
今ではこの可愛い彼を見るために言い続ける。
rt(もうこれで可愛いは俺じゃなくなったな!)
そう息巻くとあることに気づく。
あれ?そういえば最近俺ばかりが可愛いって言って聞いてないような…?
うっしーが最後に可愛いって言ってたの
いつだったっけ…?
《us視点》
彼からよく可愛いと言われるようになった
俺のどこが可愛いんだ。可愛いとニコニコして言ってくるお前の方が可愛いだろ。
そう思い、言われる度「お前の方が可愛い」と何度も言いそうになった。
けど、言ってしまっては意味がない。
毎度それを留めるのは存外きつかった。
ああ…可愛いなレトルト
そろそろ1週間を過ぎてしまう。
彼からは一向に指摘されない…
やはり本気で嫌だったのだろうか
俺は少し寂しさすら感じてしまっていると
ソファーでくつろいでいるときに彼から声をかけられた。
rt『ねぇうっしー、その…俺に可愛いって思わなくなったの?』
そう言いながら俺の隣に座る。
rt『俺は男だし、格好いいって言われる方が好きだけど、うっしーからはその… 可愛いって言われるのも好き…だから……っ』
俺の袖を掴み、恥ずかしそうに言ってくる
その姿に愛おしさを感じる。
us「ふふっ…w寂しかった?」
そう、からかい混じりに言うと
rt『…す、少し……//』
なんて照れながら素直に言ってくれた。
ああ…可愛い♡
俺はたまらず
「可愛い」 と言う。
すると彼は嬉しそうな顔をして
ありがとうと俯いて言った。
まだまだ言い足りない
今まで言えなかった分を吐き出したい。
us「じゃあ許可も貰ったしこれからは遠慮せず言って良いよね?」
rt『っ…俺もうっしーに可愛いって言い続けるからね!?』
そう言って何故かお互いに可愛いを言い合った。
暫くすると沈黙が訪れる。
二人で息を切らしてお互いを見つめる。
us「ふはっw…2人でなにしてんだろうなw」
rt『ほんとに、なにしてんだろw』
たまらず2人で笑いあった。
ああ…幸せだな
そう思いながらレトルトの唇を受け入れ、レトルトの後ろに手をまわす
俺らは幸せを噛み締めるように
甘い空気に飲み込まれてお互いを求め合っていった。
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