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自身の淡白(なフリ)さで、やっと手に入れた大切な恋人を危うく手放すところだった。
本心も聞けて、抑える必要がないと分かった俺は色々と我慢していたことをぶつけるようにトラゾーのことを抱いた。
乱れに乱れてわけの分からなくなっていたトラゾーは普段の様子とギャップがありすぎてこんなことならもっと早くに本音を聞いておけばよかったと少しだけ後悔している。
ただ、ひとつだけ困ったことがある。
それは、
「く、クロノアさん…近いです…っ」
「え?そんなことないと思うけど?」
肩が触れるくらいの近さではあるけど、恋人なら普通だと思う。
ちらりと見れば真っ赤になってる耳や首筋、項に、なるほどと合点がいった。
「照れてる?」
「そッ………、いけ、ません、か…?」
赤くなってる顔を隠すようにして逸らすトラゾーに口角が上がる。
俺の困ったことというのは、トラゾーが可愛くて可愛くて仕方がないということだ。
なんだよ惚気かよ、とぺいんと辺りには言われそうだけど実際ホントに困っている。
前以上に素直になったトラゾーの恥ずかしがりながらも甘える仕草は、ホントにヤバい。
しかも無自覚でしてるのだからタチが悪い。
まぁ俺以外にはしないのを知ってるからこそ、優越感や独占欲が満たされているのだが。
そんな俺の重い感情知らないトラゾーは素直だけど控えめに甘えてくる。
重ねていた手を握り込むと大きく跳ねる肩も、期待に震えているその手も全部愛おしい。
逸らされて短い黒髪から露わになってる真っ赤な耳に息を吹き込むように囁いた。
「トラゾー」
「ふぁっ⁈」
空いてる手で耳を押さえたトラゾーが思った通り真っ赤になった顔をこっちに向ける。
緑の目は涙で若干潤んでいた。
そして、その瞳の奥に微かに欲が滲んでいる。
「しよっか?」
「ぁ、…ぅ……はぃ…っ」
どれだけ触れていても全然足りない。
自分がこんなに欲張りで我儘で我慢のできない人間だとは思わなかった。
それこそ、トラゾーと恋人になる前は全く必要のないことだと思っていたくらいだったし。
きゅっと小さく握り返される手に、上がっていた口角が更に上がる。
寧ろもっと欲しい、もっと自分のことだけしか考えさせないようにしてやりたい。
俺のことだけを見ていて欲しい。
そう思う、くらい。
ホントに淡白なほうだった。
トラゾーと付き合う前は。
それが今じゃ毎日でも求めてしまうくらい、欲望が尽きない。
毎日は身も心ももたないとトラゾーに言われちゃったけど。
俺しかつけれない痕も薄くなる度に付け直して、その痕を見て嬉しそうにするトラゾーを見てもっと堕としてやりたい、なんて。
「クロノアさん…?」
「トラゾーのココの痕、薄くなっちゃってるね」
鎖骨のところに何ヶ所もある赤い鬱血痕。
それを指でなぞるように撫でれば、トラゾーがびくりと跳ねる。
「付け直してあげる」
「ま、…っ、見えちゃいますって…ッ」
「見えるようにつけてんだよ、俺は」
「うぁッ」
重ねるように、見せつけるように。
強く、濃く吸う。
俺のモノだと。
誰にも渡さない、触れさせないと。
「…トラゾー」
「クロノア、さん…」
困ってるくせに期待した顔を俺に向ける。
俺しか見たことがない顔。
この先一生、他の奴に見せることのない表情だ。
両頬に添えた俺の手にトラゾーの手が重なる。
「く、ろのあさん…の、好きに、してください…あなたに、な、ら……なにをさ、れても、いいで、す…っ」
トラゾーが途切れながら誘い文句を言う。
こんなこと言われて理性がもつわけがない。
「その誘い方、俺以外にしたらダメだよ」
「す、するわけないでしょ!こ、んなこと…あなた以外にする、かよッ…!」
「うん、知ってる」
そう笑って口を塞いだ。
────────────────
「も、ぅ…ッ、いぃで、すからっ…」
顔を隠して首を横に振るトラゾーの片手を掴んでソファーに縫い付ける。
「やです…み、ないで、くださ…ッ」
「見るよ、全部。それにもう見てないとこないくらいなんだから」
「っっ、それ、でもッ…恥ずか、しい…です…!」
「トラゾーは可愛いね」
「は…?、かわいく、なんて……ッ⁈、んひゃっ⁈」
柔らかくなってる後ろに自身を擦り付ける。
「だって俺のこんなんになってる。…知ってるだろ?」
ゆっくり入っていけば、トラゾーのナカは受け入れるようにして痙攣していた。
「ひ、ンッ、…ゃ、ぁ、あぁっ」
きゅっと眉を顰めて気持ちいいのに困った顔を見ると、もっと乱してやりたい。
そんな加虐心に駆られる。
「俺とトラゾーの為に、奥、開いて?」
「ひら、きかた…⁇、ゎ、わかんっ、ない、です…ッ」
トン、と奥まで当たったところに俺のをグリグリと押し付ける。
びくっと大きく跳ねる身体。
「ココ、開けて」
耳元でトラゾーの好きな声で囁くとより一層高い声で喘いだ。
いつもの声との差にこれを聴けるのも俺だけなんだと口元が上がる。
「ね?」
それでもどうしたらいいか分からないトラゾーは困惑して俺を見上げる。
「だ、って…いつ、も…く、ろのあさんが、んぅうッ…ソコ、入っちゃう、か、ら…、!ひぁっ!」
トラゾーはお腹をじっと見て、俺に視線を戻す。
「無意識で俺の為に開いてくれてたの?」
同じようにじっと見つめ返せば赤い顔が更に紅潮した。
「だッ…だから、…そんなん、ゎかんない…っ」
耐えきれなくなったトラゾーは顔を逸らしてしまった。
耳も真っ赤だ。
「じゃあ意識的にできるようになろうね?」
「へ、…?、ッ⁈まっ、ひ、ぃ、いきな、!、ゃぁあぁっ!!」
1番奥に入る為にトラゾーの腰を掴んで抽挿を繰り返す。
「や゛ッ!、んぁ!は、げしぃい…!、ま゛、まっへ!、ま、ぁ゛、ゔ、んぁあッ!!」
「すげぇやらしい顔してるよ、トラゾー」
「してなぃいっ…やぁ!そ、そこ、だめですッ…!」
「ココ気持ちいんだ。分かった」
トラゾーがダメだと言ったところを強弱をつけて突く。
「だ、だめっ、ゃうっ!!ッて、いった、のに…!!」
首が取れるんじゃないかってくらい横に振って、逃げようとしている。
「あ、開いてきたよ」
「!!、そ、れ、だめっ!ほ、ほんとに、はいっちゃ…だめ…ッ!」
脚を閉じてどうにか離そうとしてるみたいだけど、間に俺がいるから俺の腰を挟むような格好になってる。
逆に誘い込もうとしてる動作だなんてトラゾーは思ってないんだろうな。
「ひっ⁈な、ん…?、おおき…ッ⁈」
遠ざけようと俺のお腹まで押し返す姿は煽ってるとしか言いようがない。
掴んでいた腰から手を離して俺のお腹を押すトラゾーの腕を掴む。
「ぇ」
その腕を引っ張って身体を起こさせる。
「ひゃぁあ゛ぁ!」
対面になって、開きかけてきた1番奥に俺のが入った。
「よくできました♡」
この感覚に慣れることのないトラゾーの目が白黒している。
戻ってきてもらう為に腕を引っ張って下から突けば、身体がびくびくと跳ねた。
「ぉ、おちるッ、んぁあっ!、くろのあさっ、…て、はなして…っ」
「落とさないよ。…しょうがないな…。はい、ここ持って」
俺の首に腕を回してあげればぎゅうっとしがみついてきた。
密着度が増して俺のを更に締め付ける。
「ひぅっ♡」
「トラゾーのナカ、すごい痙攣してる」
「いっちゃ、ゃ…ら゛ッ、ん、ひぁあぁッ♡」
尾骨のところを撫でると腰が跳ねて連動してナカもすごく締まる。
耳元でトラゾーの喘ぐ声がして、俺のモノが重くなっていくのが分かった。
トラゾーはトラゾーでそれをナカで感じ取っているのか俺にしがみつく力が強くなっていく。
「は⁈…なんでッ、おっきく…して…っ!」
「いやいや。恋人のこんな姿見て反応しない人いないでしょ」
もっと乱してやりたいのに。
「ぅ゛う…ッ」
「トラゾーも好きなように動いていいよ?俺もトラゾーになら何されてもいいし」
腰の動きを止めるとナカが大きく痙攣した。
「ん?あれ?甘イキした?」
「っ〜〜♡⁇」
びくびくと小さく跳ねる肩を見て、ホントに俺のことが好きな身体になっちゃったんだなと優越に浸る。
「可愛いすぎかよ」
腰を緩く支えながら首を傾げた。
「トラゾーもたまには好きに動いてみな?自分のイイトコはトラゾーにしか分かんないんだから」
どこかを覚えて、あとで俺がたくさんいじめてあげるから。
「、ッ、…ふ、ぁ…っん、ゃ…」
甘イキしながらゆっくり腰を動かし始めたトラゾーの扇情的な姿にナカで反応する俺。
「あ、ンん…ッ!!」
トラゾーは俺ので背中側のナカを擦り付けるように動いていた。
もどかしく辿々しいその動きは、困りながらも自分の気持ちいい場所を必死に俺に擦り付けてるようにも見えた。
それと同時に俺のを締めて気持ち良くさせようとしてるのも。
「んゃっ…、くぉ、のあ、さん…は、ひぁあッ、きもちぃ、ですか…♡⁇」
「ヤバいくらい気持ちいいよ♡」
「ょかったぁ…♡」
嬉しい、そんな顔で無防備に笑われて。
限界だった。
「ゃぁぁ゛あぁ⁈、なン、ぉれが、うご…ひぃい…ッ♡⁈」
「これも気持ちいいけど、ごめんね?やっぱ俺が我慢できないや♡」
支えていた腰を強く掴んで激しく突き上げる。
「そ、んぅうッ!!、ひ、ぁっ、♡、!、んやぁあ゛あん…っ♡」
しがみつかれたことで俺の目の前にはトラゾーの胸があった。
「ん、」
「ひぁあっ⁈」
外気に触れたことと、気持ち良さで勃つ先端を口に含む。
「ぃ゛やッ♡、だめっ!くろ、ぁさっ♡だめですッ♡!!」
甘噛みしたり舌で転がすように弄ると押し付けるようにしてしがみつくから、もっとして欲しいんだなと思って強く吸う。
「ぁ、ぁああん…ッ♡⁈」
トラゾーがイッて俺とトラゾーのお腹が白濁で濡れる。
「胸でイッちゃったの?」
「ち、がッ♡、だ、だっへ…」
「次は挿れずに胸だけでたくさんイケるようになろうね♡」
ギリギリまで抜いて、開いた場所まで貫いた。
「♡♡〜〜〜ヅッ────っ♡♡♡!!!」
さっき吐き出したばかりのトラゾーはまたイッてその反動で仰け反った首からよく見える喉仏に噛み付く。
「ふぁ゛ッ♡!!」
「ははっ、ココ締まった♡」
キッと見下ろすように睨みつけてくる緑にはなんの効力もない。
強いて言えば俺を煽っているだけである。
「く、くろのぁさん、♡、だって、おれのッ…ナカで、おっきく…なってるっっ、♡♡、くせにぃ…ッ!」
「さっき言っただろ。トラゾーのこんな姿見て反応しないのおかしいって」
きゅっと締まる後ろは、言葉よりも素直だ。
「み゛ゃっ♡⁈ば、ばかっ、!もゔ♡おっきくし、なくていい、れ゛すってぇ…ッッ♡♡」
ギチギチになってるソコを拡げるように、俺自身が反応する。
俺の身体も大概素直だな。
「んゔ〜〜っ♡♡!!ひろ、げッ♡んなぁ…♡!」
「嬉しいくせに♡」
「もぉ、やだぁ…、する、ときッ、くろのあさ、んっ♡いじわるになる、からッ♡やら゛…!」
「好きな子をいじめたいのは当たり前でしょ?」
逃げようとするトラゾーの肩と腰を掴んで上から押さえつける。
「ふやぁあ゛ぁっ♡」
「それに俺の締めてるくせによく言うよ」
「ひ、がぅッ♡」
「違う?違わないだろッ」
「あ゛っ────────ツツ〜〜♡♡!!!」
逃がさないように抱き締めて、最奥に射精す。
「は…、んぁあぁぁ…っ♡⁈」
びくりと押さえつけた腰が跳ねて、粘度の薄いモノがトラゾーのから吹き出た。
「潮吹きしちゃうくらい奥気持ちよかった?もう俺なしじゃトラゾー生きていけないね」
ガクガクと震える脚と腰。
ぼろぼろ涙が落ちるトラゾーは快楽がずっと残ってるようで小刻みに身体も跳ねている。
敏感になってる背筋を撫でれば、ぁう、と小さく啼いた。
「ぃ゛、ま…らめ、れすっ゛…♡」
見開いてキュッと縮む瞳孔からは、これ以上のことをすると分からなくなるという怯えが表されている。
「トラゾーのダメとか嫌って、もっとって意味なんだよね?じゃあ、もっと触ってあげる♡」
「ひ、ぇ♡⁈、ちぁ゛…っ、じゃ、あ、ッッ、♡もっと…っ♡!」
「もっと?トラゾーは欲張りだね♡」
「⁈、なにッ、いっへも゛、だめじゃ♡、んかぁ…ッ!」
突き放そうとする腕に力なんて入ってないから簡単に纏め上げれる。
「トラゾーってたまにバカになるよね♡」
「な゛ん…っ♡!!」
「普通そこでもっととか言わねぇって。そういう抜けたとこも可愛いよ♡」
「く、ろのあ、さん、っ、そればっか…ッ♡!」
「だってホントのことだからしょうがないだろ?我慢しなくていいんだから言いたいことも言っていいじゃんか」
纏め上げた腕を上げて二の腕を吸う。
「んひゃっ♡!!」
「トラゾーが俺に好きとか言って欲しいって言ったんだろ?聞き飽きるくらい言ってあげるね♡」
ぐったりして俺にしがみついたまま気絶したトラゾーの目元は涙のせいで赤く擦れてる。
しっとりと汗で濡れる黒髪はひどく背徳的で。
肩や背中、項なんかは内側からの熱のせいで紅潮したままだ。
「うーん…挿入ったまま寝られちゃったなぁ…」
寝てても犯すと言ったことあったけど、別に俺は意識のないトラゾーを犯す趣味は全くない。
意識のある状態の啼くトラゾーが見たいんだから。
抜いてもいいけど、トラゾーのナカにもう少しだけいたいと思う自分もいた。
「睡眠姦とか、マジで興味ないんだけどな」
少し身じろぐだけでぴくぴくと跳ねる身体と短く喘ぐトラゾーに萎えてない俺のが反応する。
「ぁン、ッぅ…」
「その声もヤバすぎだろ…」
鼻から抜けたような声にダメだと言い聞かせてナカから抜こうとした。
「は、ぁ…んッ…」
意識ないのホントかよと疑うくらい、締めて抜かさないようにするトラゾーに小さく舌打ちした。
「…こいつ、…」
「んぅっ…あ、ふッ…」
葛藤しながらもトラゾーのナカからモノを抜くと俺の出した白濁が溢れ出す。
「…ッんぁ…」
「……」
そんな光景を見てふとあることを思いついた。
「……そうだ」
あまり気乗りしなかったけど、ぺいんとに半ば強引に渡された物を使ってみようか。
反応は気になるし、どうなるのか見てみたいし。
一度、自分とトラゾーの体を綺麗に整えて部屋に俺は戻った。
「あった」
すやすやと眠るトラゾーのところに戻り見下ろす。
「先に謝っとく。…トラゾー、ごめんね」