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🩷「えっ!熊さんの新作、あべさくじゃん!やったー!」



ラジオの収録の前に時間ができたので、俺は「森の熊さん」の新作を読み耽った。

更新はかなり不定期。

一昨日の「いわさく」は想像した時に正直かなり気持ち悪くて、苦笑いして読んでいたけど、今日は念願の阿部ちゃんとなら楽しみだ。

俺は赤面しながら、ほほう、ほほうと読んでいた。



🩷「ふはー!一気読みしちゃった!今回も面白かったー!!!」



携帯を見ながらニマニマしている俺は、ブースの外から見てもさぞ声が掛けづらかっただろう。話はほんわかした俺たちの会話の中に、阿部ちゃんの俺を好きな気持ちが恥ずかしいくらいに散りばめられていて、正直照れた。そして作り話なのに嬉しかった。



🩷「そうだ。コメント付けちゃおうかな…」



ファンの人のコメントに個別に返すなんてことは普段は絶対にしないけど、こっちは匿名だし、まあいいだろうと思って、俺は初めてコメントを書いた。



🩷「いつも楽しく読ませてもらっています、続きも楽しみにしていますね、っと」



すると、すぐにレスが付いた。



🩷「はやっ!!」



『ありがとうございます。また読んでくださいね』


俺は少しテンションが上がって、その後のラジオの収録も楽しく喋ることができた。







今日はそれスノのオンエアの日。


珍しく家にいる俺は、飼い猫のツナたちにごはんをあげながらテレビを見ていた。ちょっと前に収録した完コピダンスの回で、俺は見ながら阿部ちゃんと2人で踊ったのを思い出した。


いつも9人で踊るから、2人きりなのはすごく変な感じだったし、相手が大好きな阿部ちゃんだったから正直緊張した。


結果は、完コピ成功。


成功後、俺に無邪気に抱きついてきた阿部ちゃんをその後しばらくまともに見れなかったことを覚えてる。



♪〜



携帯の通知音がして、画面を見ると、「森の熊さんが新しい作品を投稿しました」と書いてあった。



🩷「やった♡」



俺は小説サイトを開いた。

「あべさく」の続編だった。俺は心の中で小さくガッツポーズをした。



🩷「ひゃはー!こっちの佐久間はどうなるの?」



一人言を言い、読んでいく。



🩷「あれ?これって…」



文章が変だ。いや、文章自体が変なんじゃなくて、内容がおかしい。

作品内容はまさに今放送されているダンスの完コピバトル。しかし、よくよく読むと、まるで正確に放送内容を把握しているような記述が続く。


時刻はまだ19時過ぎ。

それスノが始まってからまだ10分も経っていない。



🩷「あっ!!消えた!!!」



すると急に作品にアクセス出来なくなり、『この作品は投稿者によって削除されたか非公開になりました』というメッセージが出た。



俺はこれをきっかけに「森の熊さん」が番組の関係者ではないかと疑い始めた。

阿部ちゃんは腐男子

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