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配信中の違和感ミィコはいつものように夜の配信をスタートさせた。
部屋の明かりを少し落とし、柔らかな雰囲気を演出しながら、カメラに向かって笑顔を見せる。
「みんな、今日も来てくれてありがとう!」
彼女の声は明るく響いた。コメント欄には
「かわいい」
「癒される」
など、いつも通りの温かい言葉が流れる。だが、その中に一部、妙な違和感を感じるコメントが混ざっていた。
「最近、ちょっと忙しすぎ?」
「無理してない?最近頑張ってないように見えるよ。」
ミィコは笑顔を崩さず
「え、そっかな?でも元気だよ!」
と返したが、心に小さな引っかかりが残った。
配信後、ミィコは仲良しだったライバーのアリサとユウナにコラボの誘いを送ってみた。いつものように気軽なDMで
《ねえ、久々にコラボしない?》
とメッセージを送信。以前ならすぐに
《やろう!》
と返事が来たはずなのに、今回は違った。アリサからは
《ちょっと今、予定詰まってて…またね》
とそっけない返信。ユウナも
《んー、最近は別の企画優先しようかなって思ってる》
と返してきた。
断り方自体は普通だったが、ミィコには「距離を取られている」感覚が強く残った。
彼女はスマホの画面を見つめたまま、微かな寂しさを覚えた。
SNSの匂わせさらにその後、何気なくSNSを眺めていると、知らないアカウントの投稿が目に入った。
「頑張ってないのに持ち上げられる人って、いるよねぇ」
「あの人、裏で色々してるって聞いたけど…まあ、関係ないか。」
具体的な名前は出ていないが、ミィコは直感的に自分のことだと感じた。
すると、”偶然”同じタイミングで
「ミィコって最近どうなの?」
とリプライするアカウントが現れる。SNS上では、徐々に
「ミィコって実力あるの?」
「たまたま人気出てるだけじゃない?」
という疑念が広がり始めているのを感じた。ミィコの胸に、言いようのない不安が広がっていく。
孤立感の自覚何が原因かはわからない。だが、リスナー、ライバー仲間、SNS──あらゆる場所で、ミィコは微かな「壁」を感じていた。
彼女は部屋の中、ひとりスマホを握りしめ、ぽつりと呟いた。
「…私、何か悪いこと、したのかな…?」
画面の向こうにいるはずだった温かさが、今はもう届かない。静かな部屋に、彼女の小さな声だけが響いた。
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