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「そうだ、波羅蜜殿どうぞこれ」
成千神は「はい」と儂に少し分厚めの書物のようなものを渡してきた。
「ん?なんですこれ?」
「京のガイドマップや」
「ガイドブック?なにそれ」隣で聞いていた紫が書物を指差しながら聞いてきた。
「京の観光をする人に向けて街の中の情報や食べ物、お土産などを紹介しているものや。あとは、地図になっておるものもあるよ」
「ほ〜!!」儂はもらったガイドブックを開き
**「京都で食べたいもの100のもの」**というガイドブックだ。中を見てみると、どれも美味しそうで見たことないものばかりだ。
「なんと!!成千神様、儂は地上にいる間にこの菓子を食べたいのですが…。」
「ええよ。波羅蜜殿や紫が地上にいる間に食べような」
「ありがとうございます」
儂は、紫にガイドブックを見せ、なにが食べたいか聞くも「特にない。蜜さんが食べたい物でいい」
「そ〜か、儂はこの菓子も気になって…あっ!やっぱりこっちの菓子も美味そうじゃ」
楽しみすぎてなんの菓子を食べるか決めておると、表情じたいはつめたいのに、少しだけ口調が柔らかに。
「….蜜さん食べ物なんでも好きじゃん。トカゲを潰した粥とか骨と毒の汁物とか」
「それも好きじゃが!地上に来たのなら「人間の食べ物」を食べたいんじゃ!!」紫に意気込んでいる儂を見て、成千神はクスクス笑い表情を和ませ。
「変わらんな〜、波羅蜜殿は
そのままでいてほしいわ。」
「い〜や、もう五百年も死神やって全然変わらないのですから、きっとこのままだと思いますよ!」
「….」