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186
こむぎ
9
JAM

250
私は、カノン・ブライア
職は…魔法使いだ。
「はぁ…早く魔法使いから、魔女にならないかな〜」
魔女は、魔法使いのもう一段階の職。
職は、進化する。
「カノンなら、なれるぜ!」
騎士の、ガノフが私の肩を叩いた。
笑っている。
豪快だ。
「…みんなと同地点でスタートしたのに…みんな、中級職になってるし…でも私はまだ、初期職、私才能ないのかな…」
ボソッとつぶやくと
ガノフが、また笑った。
「大丈夫だ!お前の初級魔法は、ジリジリいい体力まで、持ってってくれる!それでいいじゃねぇか!」
ガノフが励ましてくれた。
「そうだね!それでいいよね! 」
私は立ち上がり
手を握り。
オー!と、片手をあげた。
数日後。
勇者とその仲間は、言った。
「すまない…カノン、お前を追放する 」
追放…
つまり、出ていかなくては、ならない。
「いや!」
私は、思わず叫ぶ。
勇者は、淡々と言う。
「お前に、拒否権はない」
つまり。
強制…
「…ぅっ…うぅ…」
涙が溢れた。
私は、走って…去った。
────・・・────
「…本当に…追放してよかったのか…レオン」
俺、ガノフは勇者レオンの肩に手を置く。
「あぁ、あいつには、生きて欲しいからな…」
俺は、拳を震わした。
「仲間は、入れんなよ…ここは、幼なじみの俺達だけの…パーティなんだからな…」
俺は、そう呟いて、部屋に戻った。
ガノフが、部屋に戻ると同時に
聖女シノンが、やってきた。
「カノンちゃん、ここにいたら死んでたので、レオンさんの行動はいいと思います」
シノンは、椅子に座り、紅茶を啜る。
「…俺だって本当は、抜けて欲しくなかったが…死なれる方がもっと悲しいからな…」
レオンも、椅子に座り。
紅茶を啜る。
────・・・────
私、カノンは、街を出た。
職を進化させる為に 私は、修行する。
「進化して、強くなって…皆と肩を並べるんだ!」
自分に喝を入れる。
まずは、腕立て伏せをする。
基礎から、固めるのだ。
「1っ…2っ…3っ…4っ…5っ…6っ…」
何回も続ける。
「99っ…100っ!」
終わった。
腕が痛い。
「まだ…まだまだだ! 」
私は、手を強く握る。
「次は、走り! 」
何千mも走り続ける。
足がジンジンいたんでもやめない。
体を、無理にでも動かす。
「うっ!!うがぁ!!!」
痛くても、前に突き出す。
体がぐらつきそうだ。
今にも倒れそう…いや、倒れる。
でも、気合いで…起き上がる。
「まだ、終わっちゃ駄目だ!!三日坊主なんて、もってのほか!基礎を固めるんだ!」
叫ぶ。
草しか生えてない草原にカノンの声が響く。
「うおぉ!!」
今日で25Km走った。
「ふぅ…ふぅ…ふぅ… 」
息が上がる。
体が重い。
体が倒れる。
カノンは、思わず意識を手放した。
────・・・────
「ふぅ〜」
1週間経った頃には… 基礎が固まった。
私は少し強くなった。
腕立て伏せは、初日の限界は100回
今の限界は1521回
ランニングは、初日の限界は25Km
今の限界は1500Km
「次は、魔法の練度だね…頑張らないと〜」
口に手を当て。
欠伸をする。
そして、一気に気合いを入れ
手を宙にかざす。
「ファイア」
炎を出す。
ファイアを飛ばした。
そうすると何故か
木の1本が燃え…消えた。
「…あれ?こんなに火力あったっけ?」
魔力覚醒をしていた。
「これって…職業進化?」
そう、職業進化すると、前より強くなる。
「やっと、職業進化来たー!!」
私は、 嬉しすぎて叫んだ。
「魔女になったんだ!私!」
そして、ギルドに向かった。
私は、速攻で着いた。
「ステータス鑑定してください!」
私は、受け付け嬢に叫んだ。
職業が進化したと思うと、ギルドに行き。
鑑定する決まりがある。
「お久しぶりです…カノン・ブライアさん、ステータス鑑定ですね、少々お待ちを…」
受け付け嬢は、水晶を取り出し、置いた。
「では、手をかざしてください」
受け付け嬢は、紙を取り出し、水晶を眺めながら言った。
「はい!」
私は、手をかざす。
受け付け嬢以外には、水晶のステータスは、見れない。
だから、受け付け嬢の言葉を、待つしかない。
数分経った。
受け付け嬢は、言った。
その声は、驚きに溢れていた。
────ステータス────
カノン・ブライア
17歳
性別・女
職業【魔法少女】
─────────────
私は、え?という顔をした。
「魔法少女?」
魔法少女という職業は、誰も聞いた事は、ない。
「普通、魔法使い…魔女…魔人…魔神のはずですが…」
受け付け嬢が言葉を続ける。
「魔法少女というのは、聞いた事がありません!!新しい職業の誕生です!!」
受け付け嬢は、ギルドマスターのいる2階の部屋に走った。
「私…強くなったんだ…」
感傷に浸る。
筋トレの日々…筋トレの日々…筋トレの日々…
「って!!筋トレしかしてなーーい!!」
叫んだ。
ギルドの皆が不思議そうに見ている。
自分が叫んだことに気付き。
恥ずかしくなった。
受け付け嬢と、ギルドマスターが、降りてきた。
「おい!どこだ!新職業の魔法少女を得た奴は!」
ギルドマスターのダスフさんが叫んでいる。
私は、手を挙げた。
「はい!私です!」
ダスフさんは、驚いていた。
「なんと!元勇者パーティの魔法使いカノンか!よくやった!」
ダスフさんは、私の肩を掴んで。
グラグラ揺らす。
「ところで!その魔法少女の職業は、どうやってなったんだ!?」
グスフさんがメモを取り出し、書留ようと準備している。
『でも残念な事に…私は、筋トレしてただけなんだよね…』
そんな事言えないから、私は黙った。
「何黙ってるんだ!早く教えてくれ!」
グスフさんが、また肩をグラグラと揺らしてきた。
「わかりましたよ!!」
私も、それなりに大きい声で言った。
「ありがとう!助かるよ!」
グスフさんは、私の手を握りブンブン振った。
そして、すぐに、手を止め。
ペンを持つ。
「では、聞かせてくれ」
グスフさんがにっこり笑っている。
「えっとですね、筋トレです…」
その言葉に、グスフさんは、にっこり笑ったまま、止まっている。
そして、すぐに、ズコッ!と転けた。
「な…なな…なんだってぇ!!!」
グスフさんが叫んだ。
「筋トレだけで、なれるのか!」
豪快にガッハッハッ!と笑っている。
「はい!なれます!」
その瞬間、笑顔から真顔に変わり。
グスフさんが、見つめてくる。
「では、どのくらい鍛えたのか…実戦で見させてもらうぞ!どのくらい筋肉があれば、なれるのか、知る必要があるからな!」
グスフさんは、拳をゴキゴキ鳴らしている。
「わかりました!…本気で行きます!」
気合いを入れる。
その瞬間、波動が生まれた。
衝撃波だ。
ギルドマスターが吹き飛ぶ。
あと、ギルドマスターは、2m40cmの巨体だ。
「あれれ?…前はこんなこと起きなかったのに…やっぱり、強くなってるのかな!」
準備運動がてら、少し、体を動かす。
「1、2ー34ー5ー6ー7ー8!」
その準備運動中に、グスフさんが起き上がった。
「凄く、鍛えたようだな!カノン!俺は、感激だ!凄く鍛えたようだ、実戦をしなくても、わかった!書き記しておくよ!」
最後にありがとうな!といい、手を振り去った。
その去り姿を見て、カノンは驚いた。
ストレッチで、何の話も聞いていなかったのだ。
「あれ?どこ行くんですか!?実戦は、まだ────」
その瞬間、受け付け嬢が。
「もう、さっきのでわかったから、いいぞ!ありがとうな!的な事を言って部屋に去って行きましたよ」
カノンに終わったと説明し終えた。
「そうなんだ!わかった」
今私は、職業が進化して、気分が上々!最高な気分だ。
「んじゃあ!!筋トレするぞ〜!」
カノンは、走った。
秒で、着いた。
「じゃあ、今度から少し!HARDにしようかな」
目付きが変わる。
強くなりたいと純粋に思う者の目。
──修行項目────────────
1・大きい岩を、小指1本で1Km動かす
2・魔法を常に使い続ける
3・毎日150Kmを走り続ける
4・自分だけの魔法を作り出す修行
──────────────────
「よっし!やるぞ〜!」
大きな岩を、土魔法で、作り出す。
さっきわかったが、魔法少女は全ての魔法を使いこなせる職業らしい。
進化するかは、分からない。
でも、強くなるに越したことはない。
大きな岩ができた。
硬さは、メタル級
メタルは、投げて顔に当たれば、骨折所ではない…骨すら無くなる硬さ。
大きさは、70m。
「よし!頑張るぞ!」
小指を突き出す。
そして、岩に当て、力を込める。
「はっ!」
大きい岩が少し動いた。
「はぁ!!」
小指で、大きい岩を思いっきり突く
突き指をしかけた。
でも、700m吹き飛んだ。
「うわぁ!まだまだか〜」
でも、なんだが、可笑しい。
笑ってしまう。
あぁ、強くなる。
努力が楽しい
流石に突き指して、ズキズキ痛むが。
関係ない。
「早く強くなって!肩並べるぞ!」
自分に喝を入れた。
すると…さっきより力が入った。
1Km吹き飛んだ。
「やったー!!…これを、毎日!自分に喝を入れれば…確実に強くなれる!」
正直にいう、というかさっきから思っているが…嬉しい。
強くなれる事が嬉しい。
ワクワクする。
心が震える。
「頑張るぞ!!」
元気良い声が草原に広がる。
鳥達が驚いて飛んでいく。
────・・・────
俺は、レオン。
勇者だ。
「カノンの為に負けられないな!ガノフ!シノン!」
俺は、2人に言う。
「あったりめぇだ!
まだまだ死にきれねぇよ!!」
ガノフが豪快に笑う。
「まぁ、カノンが悲しむ顔は見たくありませんし…誰も欠けない事を
ねがいましょう!」
シノンは、微笑んだ。
その微笑みの中には、信念もあった。
絶対にみんなで生き残ると。
────・・・────
4日後…。
「よっし!」
カノンは、笑顔だ。
なんてったって、小指であのでかいメタル級の岩を4Km動かせるようになったから。
「次は、常に魔法を使い続ける!」
手を上にあげて
おー!と叫んだ。
永続的に魔法を使う。それは、どんな魔法でもいい。
今回使う魔法は
【紅魔法】
紅魔法は、炎魔法の上位互換。
他にも色々な魔法があるが…
今回は、こんな強い魔法の永続発動
練度も上がる。
即死技に繋げられるかもしれない。
「紅魔法…」
「朱炎纏い」
炎を纏う。
今…、ものに触れると、大火傷ではすまない。
まぁ、自然には意味のないものだから
全然歩ける。
でも、炎魔法は、自然すら燃やす。
特にファイア
「よっし!練度だ〜!」
頑張って、待つ。
2時間後。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
かなり疲れる。
魔法使いの職の時は、10分が限界
「そう思うと…成長したな〜」
努力は、度が過ぎると。
才能に成る。
つまり私は、努力の才がある。
努力に強くなれるなら…
本当に、みんなと肩を並べられて
幸せだ
「我ながら、喜ばしいね〜!」
思わず笑顔に成る。
「んじゃあ、まだ、頑張るか!」
気合いを入れ。
朱炎纏いを使う。
「はぁ!! 」
紅くギラギラと輝く
美しくも、鋭い鉾のよう。
「あれ? 」
また力がupする。
魔法少女の能力の1つがわかった。
多分、気合いに似たものを入れると
数段強い炎を纏い。
しかも体も強化され
慣れる。
さらに長時間使えるように成る。
42日後…
「…強くなった…」
朱炎纏いを、24時間纏えるようになった。
それを達成したのは、10日前…
24時間を、何回も耐え抜き
強くなった。
「そういえば…勇者パーティにいた時は、修行なんて少ししかしてなかった…」
だから、努力の才があると
分からなかったのかもしれない。
「これを活かして、どんどん強くなって!」
すぅ〜と息を吸う。
大声を出すために…
そして、一気に腹の筋肉を入れ。
「レオン!!待っててよ!私も肩を並べられるくらいにー!!」
そして、一段と腹筋を入れて。
叫ぶ。
「強くなってみせるから!!!」
その言葉は、草原に広がったかもしれない。
────・・・────
声が、遠くまで…聞こえた。
「気のせいか…カノンの声が聞こえなかったか…?」
俺は、少し体をふるわせていた。
「いやぁ!ありゃあカノンの声だな!」
ガノフが、声がでかくなったな〜と、小さく零していた。
「そうですね…あ!…出る前にギルドに寄って行きませんか?」
シノアの提案に俺とガノフも頷く。
ギルドに着いた。
受け付け台に向かい
受け付け嬢に、喋りかけた。
「勇者パーティの皆さん!お久しぶりです!何の御用でしょうか?」
受け付け嬢はニコニコ対応だ。
勿論今回は、ステータス鑑定を目的に来た。
長らく…2ヶ月ほど鑑定して見てもらってないからだ。
「「「ステータス鑑定して欲しいです!」」」
そして、受け付け嬢が水晶を、取り出した。
「では、手をかざしてください!」
メモと紙を取り出し。
言う。
「わかりました」
手をかざす。
数分後
「進化してますよ!」
俺は、驚いた。
まさか職業が進化したのか?
顔が喜びに満ち溢れる。
「本当ですか!」
受け付け嬢が、書き記した。
それを受け取り。
見つめた。
────前回ステータス────
レオン・クレイガー
17歳
性別・男
職業・勇者
スキル
死に戻り Lv100
超回復 Lv49
超再生 Lv1
全属性耐性 Lv100
攻撃up Lv71
防御up Lv5
超速度 Lv59
────ステータス────
レオン・クレイガー
17歳
性別・男
職業・超勇者
スキル
死に戻り Lv100
超回復 Lv85
超再生 Lv41
全属性耐性 Lv191
攻撃up Lv100
防御up Lv55
超速度 Lv95
─────────────
「うわぁ…超勇者ってなんだ…勇者の最終強化形態みたいだな…」
俺は、目を見開いていた。
受け付け嬢も驚いていた。
「最近は新職業を出す人が多いですね〜」
その言葉に、俺は思わず言ってしまった。
「その…それは誰なんですか?」
俺の問に
少し、困ったな〜と言った顔をしている
受け付け嬢。
「カノン・ブライアさんです」
その言葉に、びっくりした。
俺は、あの職業が、進化しなくて
泣いているカノンしか見てこなかったから…
まさか、そんなカノンが、新職業を作り出したなんて…
「…カノン…」
俺は、涙を浮かべた。
カノンは…
俺達がいない方が、強くなれるかもしれない… 1人の方が…強いのかもしれない。
────・・・────
魔王城は、今…。
悲鳴を上げている。
「やだ!やだ!やだ〜!」
魔王は、暴れている。
「お姉様に会いたい〜〜!」
彼女の名前は、
カナリア・ブライア
…カノンとの繋がりがあるようだ。
「お姉様の顔を見てみたいもん!!」
彼女は、まだ見た事のない
自分の姉の顔をみたいのに…
仕事が多すぎて、それが出来ていない。
「魔王がこんな辛い仕事なんて聞いてないよ〜!お父様〜! 」
そこに、使用人のメイドが来た。
そのメイドの名前は、メアリー
魔法式機械人形001メイド型
という機種。
「メアリー!!仕事手伝って!」
その言葉に、メアリーは、笑って
ダメです!といい…カナリアは絶望する。
これが今の魔王城の日常。
コメント
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うわあ、めっちゃ熱い展開でした…!追放された理由が「生きてほしいから」って明かされたシーン、グッときましたね。それに、筋トレだけで魔法少女って新職業を生み出しちゃうカノン、最高にかっこいいです。ギルドマスターがズッコケるところも含めて、このギャップ好きです。それにしても魔王が妹って…今後の因縁が気になります!続き楽しみにしてますね!