テラーノベル
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186
こむぎ
9
JAM

250
1年後…
メタルの森の中
「とりゃあ!!」
メタルドラゴンを殴る。
音を置き去りにした。
「グアアア!!!」
咆哮をあげる。
まだやられた事に、気がついていない。
私は、敵に背中を向け、歩く。
「うん…いいね…」
にっこり
着実に、強さに自信が付いてきた。
拳をグッパーする。
「最近…手応えないな〜」
カノンは、振りかえり
レオンに近付く。
…私は、勇者パーティに戻った。
戻ったのは、3ヶ月前
修行を終えて…強くなり、戻った。
絶対に、死ぬ事はないほどに…
強く強く強くなった。
そして職業にも、練度がある。
魔法にも、武器にも。
練度がある。
練度が上がれば、強くなる。
初期魔法を、極めすぎて…
魔法使いで、1つの街を破壊出来る奴がいたらしいが…。
そうなるためには、50年の修行を積んだという…話がある。
だから、練度は本当に、必要だ。
過去の英雄達も、練度をかなり上げたらしい…。
だから、練度は、必須だ。
まぁ、話を戻そう。
カノンは、勇者レオンのパーティに戻った。
皆、相変わらず強かった。
私は、まだまだ弱い。
勇者パーティの皆は、超上級職になっている。
私は…多分まだ中級職だ。
だって、魔法使いから、魔法少女だ。
中級職に違いない。
というか、魔法少女の進化はなんなんだろう…。
数日後…
魔王城付近の魔山にいた。
「魔物…強いね…」
私が、少しダメージを負った。
音速も、魔王城に近づくと、効かない。
「受け止められる事多くなっちゃった…」
魔物が後ろから、攻撃してきた。
ゴブリンキングだ。
唸っている。
カノンは、パンチを繰り出した。
ゴブリンキングは、余裕の笑みでカノンの拳を、受け止めた。
「くっ…やっぱり…」
吹き飛ぶ。
数m吹き飛び、血が出る。
「早く後方に回れ!カノン!」
ガノフが、完璧守護を使う。
ガノフの職業は、パラディンだから、ガードとパワーに、特化されている。
でも、ゴブリンキングの攻撃は中々重い。
ガノフも、吹き飛ぶ
レオンは、極大魔法を使おうとしている。
それまでの、時間稼ぎ
でも、後数秒の足掻き。
「紅魔法…ファイアーアロー」
手に炎を宿す。
そして、少し溜め。
放つ
その矢は、素早く。
相手を射抜く。
ゴブリンキングは、悶絶する。
「この痛みに耐えられる者は…」
「いない」
そして、ゴブリンキングが転げまわる。
レオンの欲しい時間も、来た。
「極大魔法…ビックバン」
凄く小さいが、多分、その小さい中にエネルギーが繊細に組み込まれている。
魔法に触れているから、わかる。
あれは、周りが爆発するのではなく、当たったものの、身体が…爆散する。
「っ…」
私は、思わず息をのんだ。
「あんなの食らったら、即死だよ…」
ゴブリンキングの身体が、見るに絶えない。
醜い姿に変わり果てていた。
「あんな魔法…存在していいの…」
拳を握る。
「あの魔法…私も覚えよ…」
魔法少女は、全ての魔法が使える。
だが、ちゃんと練習しなければ、一発で、高火力は、出せない。
こういう風に出すのか…と、理解しなければならない。
「高圧縮…超魔力密度…」
手に集めて、みる… 小さくして
手で握りつぶす。
「難しいな…1発じゃ本当に難しいや…」
でも、感覚を掴んだ。
ガノフは、シノンに回復魔法で治してもらっている。
レオンも、かなり体力を使ったらしい。
「少し…休んでから、魔王城に向かおう…」
皆うん!と頷いた。
私は、目をすっと瞑り。
暗い闇に意識を預けた…
────・・・────
「…仕事も終わらせたし…そうだ、そろそろ勇者を待つか…」
笑う。
にっこり
挑戦者を待つ。
魔王は、圧倒的強者…
「楽しみ…」
そして、玉座に座る。
手を頬につけ、肘は肘掛けに置く。
また口角が上に上がり。
「どのくらい…強くなってるかな…」
────・・・────
今は、朝日が昇り始めた。
目に明るい刺激が来る。
思わず目を開ける。
「…」
自分の服を見る。
魔法少女に似合う、フリフリな服に着替える。
「はぁ…すぅすぅする…」
太ももをすり合わせる。
「すぅすぅ……」
ステッキを持つ。
「それにしても、この服と武器じゃ…緊張感ないね…」
笑ってしまう。
あぁ、今日は…やっと。
魔王討伐
「楽しみ…」
皆が起きはじめた。
朝の朝食も、しっかりして、荷物を持ち。
魔王城の方向へ向かう。
20分歩いた頃…。
魔王城のドアの前に、レオンが言った。
「俺達の旅は、そろそろ終了だ…」
そして、皆の方を向き。
「皆で、生きて帰ろう…絶対だ!」
レオンは、涙が出ている。
ガノフは、まだ、最期の難関が、あると気合いを入れている。
シノンは、微笑み。
「死んでも、私が…蘇生させます!」
杖を強く握る。
私は、言った。
「もしかすると、私…死ぬかも、その時はごめんね」
皆で、生きて帰りたい。
でも、そんな甘えた事言ってられない。
もしかしたら、誰か死ぬかもしれない。
その不安を常に感じとかなければなら ない。
そして、レオンは、ドアを開けた。
その瞬間、魔王は立ち上がった。
「初めまして…私は魔王カナリア…」
そう言って、ドーン!と仁王立ちする魔王
見下ろす目で、言った。
「お前たちが勇者とその仲間か…」
そして、すぐに冷めた目になって
言い放った。
「1人以外…圧倒的に弱い…」
魔王が目線で追ったのは、勇者ではなく。
魔法少女である、私。
「え?… 」
コメント
1件
うわ、第4話、めっちゃ熱かったですね…! 1年後のカノン、音を置き去りにするパンチ、かっこよすぎます。でも魔王城近くで手応えが変わってきて、ゴブリンキングに苦戦するところで「まだまだ弱い」って自覚してるのがいい。レオンの「ビックバン」の描写、あの小さな中にエネルギーが詰まってる感じ、すごく伝わってきました。そしてラスト、魔王に「1人以外…圧倒的に弱い」って見抜かれるカノン…続きが気になりすぎます! 青空美空さんの、強さと弱さの描き分け、本当に好きです🌷