テラーノベル
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雲ひとつない青空の下、辺り一面に咲いた向日葵、
「今年もきれいに咲いたなぁ〜」
皮肉なほどによく咲いている向日葵を見て「僕」は言う。
あの頃はあんなに咲かなかったのに。
……あの頃?
「…っ!」
また思い出してしまう。あの時の「悪夢」を……
——1989年 冷戦が終わろうとしていた頃
上司からはこき使われ、民たちからは「お前さえいなければ」と言われる始末。僕は身も心もボロボロで冷えきっていた。
—何処か暖かいところに行きたい—
僕の本能がそう叫んでいる。行かなければ。
僕はがむしゃらに走った。何処へ行くのかは全く分からない。でも僕の本能がこっちだって言っている。
「ハァ…ハァ…」
なんか広いところに出てしまった。
「ここはどこだろう」
でもなんかとても綺麗な場所だ。僕は横になって目を閉じた。
「このままずっとここに居たいなぁ」
——なんか体が軽くなってきたや
「…えっ」
目を開くとそこには枯れたひまわり畑だった。
僕の目に映っていたのはきっと幻覚だったんだ。
「流石に疲れすぎだな」
ふと手のひらを見ると透けてきていた。
——えっ?僕消えちゃうの?——
嫌だ。嫌だ嫌だ。そんなの嫌だ!
誰か!
「…誰か…助け」
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