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◆シスト8大部族 データベース
シストに設けられた交易路として正式な舗装路を持つのはサパ族の商業路のみとなる。海浜都市マナンから商業路が北のノスネア大公国に通じている。その途中パンポンティーノへと続く商業路も持つ。
シストのほとんどは荒野の難所を回避するために行商人たちが走らせた馬車の轍が重なり道となっている。踏み固められた、ただの荒野ではあるが、しっかりと道になっている。これを行商路と呼ぶ。
【ペカ族】
代表都市=ホビットの郷ラッフル、農耕都市フルムリット
身体的特徴= 乳白色の肌、金褐色の髪、栗色の瞳、小柄な身長
民族衣裳=カラフルなフード付きケープ
精神性=約束を違えない、弱者を救済する事を美徳とする。遺跡の探検を散歩替わりにする者が多い。
辺境自治区北西部ムーザ山脈の岩盤の洞窟や遺跡内部に木材を持ち込み小さな住まいを丁寧に作り、集団やグループで居住する。また、『ホビット造り』と呼ばれる斜面に穴を掘る建築技法を模して生活する者も多い。実際にホビット族も多数共存している。カラフルな糸を編んで作る三角帽子を老若男女問わずに着用している。
ところどころにまばらに『小さな森』があり、その『小さな森』と地下水に頼り農耕を営む。穀物とサラダ・山羊のチーズが生活の主な糧となり、多種多様な山羊のチーズが特産品となる。また、遺跡内で見つかった古代文明の品々を行商人と物々交換で取り引きして生計を立てる者も多い。
ペカ族はとても温厚で約束を守る事を誇りとしている。また、弱い者を助ける事が美徳とされている。それ故かホビット族やフェアリー族がペカ族と強固な友好関係を保っており、一緒に生活している姿が良く見られる。遺跡などでフェアリーが魔法で部屋を照らし、探索を共にする事もある。フェアリーは気に入った友人と一生を共にする。
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【カミ族】
代表都市=地下都市ラーフマーフ、古代都市バルムラック
身体的特徴=小麦色の肌、銀色の髪、銀色の瞳、長身、身体能力の高さ、夜目が利く
民族衣裳=フード付きロングコート
精神性=槍術と剣技の高みを目指す事だけを幼少から教えられる。男女は問わない。
最も過酷な地域と云われる。シスト中央大森林の北部、荒野にドームを立て地下遺跡を活用して生活を営む。地下から地上へ伸びる煙突が特徴的である。広大に広がる地下遺跡は地底世界に繋がっており、時々地底から這い上がってくる妖魔やトロールの襲撃、それらと交戦する事がある。地底世界はカミ族の居住地域から更に北部のマフモル族の住むムーザ山脈の地下へと繋がっているとされる。
従って男女を問わずに幼少期から武器の扱いを教育される。地表では槍を用い、狭い地下では両手に短剣を持つ者もいる。
日中は暑いため、午後から活動を開始する者がほとんどである。僅かな水で生活し、飲料水の代わりに水を蓄える棘皮植物と呼ばれる特異な植物を生食している。
狩猟と放牧を行い、荒野で育つ特有の穀物を主食とする。また根に糖分を蓄える根菜の種類が存在し、砂糖を生産して行商人たちに高値で取り引きをしている。野獣の類いが多く生息しており、狩猟して、肉は食糧として、革は細工に用い、角や牙は飾りや矢尻として加工される。また、香木文化があり、幻の香木と呼ばれる『カミの白樹』を求める行商人が後を絶たない。地下生活の為、カンテラの油を良く使う。
備考=カミ族の戦士は驚異的な耐久力を誇り、卓越した槍術で各部族から恐れられている。カミ族の戦士が槍を持てば、少なくとも30人の命が召されると伝わる。また、ナミ族やサパ族の傭兵としてたびたび派遣される。
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【ナミ族】
代表都市=湖畔都市ラグーン、森林都市パラム
身体的特徴=黄白色の肌、銀色の髪、淡い水色の瞳
民族衣裳=木綿の服を纏う。
精神性=物静かで質素な生活、バランスを重視する傾向が強い。
シスト中央大森林にエルフと居住している珍しい部族。弓の使い手が多い。水の恩恵に唯一預かっている稀な地域で果実や木の実を収穫し、山菜と芋を植え、キノコを栽培し、川魚や害獣を狩猟して食料としている。
油分を豊富に含む果実を栽培し、陶器に油を注いで取引している。果実油と水が特産物となる。また、古来からエルフ族が森で生活を営んでおり、彼らとの共存を測っている。。古今エルフとの婚姻がたびたび結ばれ、ハーフエルフも部族内に存在する。
水の行商に伴い、樽を作る技術が発展しているほか、 樹木を斬り倒さず、樹木ごと家の一部として建築してしまう独自の技術がある。また、大樹が傷つかぬよう、また家が壊れないよう時々エルフが精霊魔法で大樹の形を変える事がある。
備考=ペフメック・コフィンラッドの妻、イー・ラグーン=コフィンラッドの故郷がここ湖畔都市ラグーンである。
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【サパ族】
代表都市=海浜都市マナン、鉱床都市カルナード
身体的特徴=小麦色の肌と茶褐色の髪、栗色の眼。
民族衣裳=開放的な衣服を纏う。
精神性=争いを拒み、自由な風潮を愛する傾向が強い。
シスト北東部に位置し、海に面し、北にはムーザ山脈がある。鉱床都市カルナードはムーザ山脈金鉱床を開拓し金が特産物となる。また、ノスネア大公国がムーザ山脈に領地があり、その労働力をサパ族が提供し、環境整備を行っている。
漁業と農業が盛んに行われている。また、海岸付近を整備してパンポンティーノやノスネア大公国への唯一の商業路を持つ。ありとあらゆる物がここにはあり、手に入らない物は無いと云われる。サパ族の治める海浜都市マナンがシストで最も発展している。
マナン貨幣が流通している。金貨と銀貨、銅貨に区分される。銀貨には穴が空いており、紐を通して利用される。王国金貨と併用して流通し、同等の質量がある。
シスト辺境自治区では治安が最も安定しており、犯罪はほとんど無いが、奴隷制度があり競売が行われ、稀に外国人が取引される。奴隷といっても慣例法に基づき虐待は厳に禁じられ、一定年数を過ぎれば解放される。一年に三度、監査が入り、暴虐な主人は著しくマナンの品格を貶めたとして、鞭打ちの罰則がある。主に5年以上10年未満が解放までの期日となる。主人の許可なく、奴隷がマナンから出ることを禁じられ、禁を破った者はサパ族の雇ったカミ族の傭兵が出兵・追跡し捕らえられたのちに公開処刑が行われる。逆に主人の許可があった場合は解放となる。従って奴隷を従えるのは必然的にマナン住人だけとなる。
他部族が居住する事を厭わず、部族間の争いを許さない風潮がある。ただし、カプラ族を毛嫌いする者が大多数である。サパ族の族長の家系が海浜都市マナンを統治している。
備考=サパ族は、ノスネア大公国領の金鉱床を環境整備している。ノスネア事変の際、シャスカの雇ったカプラ族がサパ族を名乗り、大公国領の金鉱床を襲撃し、たくさんのサパ族が命を落とした。
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【アシュタ族】
代表都市=海浜都市カムナ、ハルマリ
身体的特徴=小麦色の肌、茶褐色の髪、栗色の瞳
民族衣裳=髪を剃り扇状の帽子をかぶる、ストール、木綿の衣服を着用。
精神性=朝から晩に至るまで『天地の神』を礼拝し続ける事と失敗や慢心を戒めることを美徳とする。
シスト中央大森林より東部、荒野と山林が広がり、海に面した宗教色の強い部族で漁業と製紙業、陶器の製作と蝋燭の生産が盛んに行われる。穀物と魚介類を糧とする。
朝、昼、晩、常に『天地の神』への礼拝を止めない事が美徳とされる。日記を付ける文化があり、失敗を常に改め常に戒める事を部族内で毎日行う。犯罪が皆無であり、異教徒は徹底糾弾されるため、外国人や他部族はほぼいない。また、他部族や外国と交易や干渉を持たない。しかし、行商人たちは蝋燭をねだり、行列を為す。
軍隊を持たないが部族の風習で朝晩の礼拝時に身体を鍛え、組み手を行い、トンファーやナックルで互いの技を高める風習がある。従って部族そのものが武僧集団である。
備考=アシュタ族の僧が希に冒険者として活動する者がいる。治癒、解毒、解呪、浄化、聖属性付与、継続回復の奇跡を施術できるほか、上位奇跡になると蘇生がある。加えて接近戦においてナックルでの体術が加わる。接近戦において、短刀使いと体術はそのスピードと連続攻撃から恐れられる。
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【サマ族】
代表都市=巨石都市
身体的特徴=小麦色の肌、茶褐色の髪、灰色の瞳
民族衣裳=木綿のシャツと開放的な服装
精神性=自由と安穏な生活を送る事が最重要。
シスト中央大森林より南部。砂丘地帯に壮大に広がる古代巨石文明跡を石工が補修し、そのまま居住に利用している。人工は着実に増加しているものの、巨石文明跡があまりにも広大なため居住地に困る事がない。
地表の遺跡の広大な中庭にさまざまな果樹を植え、地下水を組み上げて水やりを行う。年中収穫が可能な中庭は自由に利用される。また、畑や牧草を繁茂させ、羊を放牧している。羊毛は毛糸に加工される他、寝具の素材に使われる。羊肉は美味と定評があり、住人に振る舞われたり、地下で加工して干し肉にされる。
通貨が存在せず交易や労働の概念が乏しい。男は石工を趣味の様にたしなみ、女は衣服を縫ったり、果実を発酵させ果実酒を生産するなど、物々交換的な感覚で部族内で需要と供給が完結している。貨幣が無いためか、個人の資産という概念が明確に存在せず部族内部の需要を満たす事が当然の事という感覚を全員が持っていることに起因する。
壮大な遺跡を一歩外に出ると、日中は巨大なサンドワームや大サソリが出没し夜間は野獣が徘徊しているため、砂丘に出る者はいない。
地表だけではなく、地下にも遺跡が続いており、快適な居住空間となっている他、シスト中央大森林に抜ける地下交易路がある。残念な事に発展する事よりも安穏な毎日を優先する傾向が強すぎ、交易に至らない。砂丘の魔物や野獣に守られ居住地に侵入する者はいない。
備考=よく冒険者が訪れる。
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【カプラ族】
代表都市=ラプタール
身体的特徴=茶褐色の肌、黒い髪、黒い瞳、髭
民族衣裳=フードとマスク、ストール、木綿の衣を纏う。
精神性=家族と部族内を第一優先、残る全ては敵だとする。
シスト中央大森林より西部、砂漠地帯で移動遊牧民として生活するグループと定住するグループに分かれる。弓の使い手が多い。部族内での団結力が非常に強く閉鎖的で攻撃的な側面が色濃い。その為、他部族や外国に対しては略奪も日常的に行う。他部族の村落や街で問題が起こった時、その多くが彼らが関わっている事が多い。ありとあらゆる犯罪を行い、また外部の悪人に雇われ、その手先となる者も多い。水を求めてナミ族の荷馬車を襲撃する事があったが、カミ族の戦士がナミ族を庇護し、返り討ちにされた過去から、ナミ族への襲撃が激減した。
砂漠に生息する大型のトカゲに車輪の無い荷台を引かせる竜車を使い、砂丘を移動する。馬車は砂丘では使い物にならない。
備考=ノスネア事変の際、シャスカに雇われ金鉱床を襲撃したのがこのカプラ族である。
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【マフモル族】
代表都市=地底湖畔都市ミュラルーシ、古代図書ハープーン
身体的特徴=血色の無い純白の肌、淡い桜色の銀髪、薄紫の瞳、体毛が薄く髭が無い、身長が非常に小柄、暗闇を見透す目
民族衣裳= 白いフード、白を貴重とした綿の服
精神性=文明との非接触と都市の護衛
シスト中央大森林より北、カミ族の住む居住区域から更に北上したムーザ山脈地下に数百人が居住する。地底湖の澄んだ水を飲料水とし、屎尿は全て木灰と混ぜられ枠の中で固形化され、ホムンクルスが地上のペカ族に肥料として送っている。
ペカ族とのみ交流がある。マフモル族は古代の民の末裔であり、地上に出る事を嫌う。唯一古代語に最も近い言語を継承し、口伝を持つ。また、古代図書と呼ばれる壮大な地下施設を管理している。
あらゆる魔法とその発動構造や媒体、精神性との関連を記した書物を宝蔵しており、常にその管理と厳護に勤める。また、研究施設があり書物の内容を実践と記録により理解を深めている。班ごとに研究課題が異なり、定期的に情報の共有と記録が行われる。研究対象は魔法に限らず、エネルギーや構造力学、質量変換や物質の転換なども対象となる。
常に地下世界から出ないため、肉体的耐性が非常に低く陽光を浴びると炎症を起こす。食料の調達が非常に困難を究める社会構造であり、住人の99%は学者である。従って食料自給率は0.25%前後である。調理と洗濯、衣類の調達までをホムンクルスと呼ばれる人造の人型、若しくは代理人を立て、必需品を入手している。食料は唯一ペカ族との交流から調達している。交流と言っても低級ルーンを付与した品々との物々交換が主流となる。食生活として、豆や野菜、キノコを中心に完全菜食となる。
地底世界から這い上がってくる妖魔やトロールに対抗すべくゴーレムを設置し、また、居住区域を訪れる人間を追い払っている。ストーンゴーレムを初め、アイアンゴーレムなどが力を発揮する。ゴーレムの力が及ばない事態の収拾を図る時、冒険者に依頼する事が極稀にある。
古代から継承され続ける遺跡内部はマナ鉱石と呼ばれるエネルギー媒体で常に明るい状態に保たれる。またゲートと呼ばれる転移装置が世界各地の遺跡に繋がっており、瞬時に移動する事が可能である。現世界で大別された古代語魔法と精霊魔法、神聖魔法、信仰による奇跡を精神性の相違点の状態、詰まりマナの偏りを意識的にコントロールする事で互換方法を解き明かし、暗黒魔法を省く四大魔法を使用する事ができる。
マフモル族の存在を知る部族がペカ族とエルフ族、一部のホビット族に限られ、古代の民と云われる。
ホムンクルスは魔法生物で外見的には人間とは大差のない人型である。暗黒魔法でもホムンクルスが作成されるが、マフモル族は人の亡骸を用いる事なく、大量の植物種子、つまり豆から造成される。ゴーレムとの違いは知性がある事と肉体を持つ事である。