コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
この世界では顔のあざの線の数を魔力量として表されている。フラン・ワトンソンは2本のばつ印のようなあざが左頬にあり、これは優秀な生徒が集まるイーストン魔法学校でも上位層の魔力量を有することを意味している。
また、それぞれが固有魔法というものを持っている。これは一家で似るものもあれば全く違う魔法を授かるものもいる。基本魔法は才能ある者なら誰でも使え、個々の特技に応じて様々な固有魔法が展開される。
フランは風の固有魔法を持っているが…
「おはよう」
「おはよう!高等部から編入するってどんな人がいるのかな?」
(そういえば高等部から編入する人もいるのか、あまり数は多くないから気にするようなことでもないな…)
と思ったが、
「そうだね。かっこいい人見つけたら教えてよねー?」
とフランは言った。
(本当は興味ないのに話を合わせてばかりだな)
と自分自身に朝から疲れを感じるがここで生きるためなのでもはや気にならない。
「えー!言わずに私が付き合っちゃうし!取るな泥棒め!」
「いやまず出会ってもないじゃん!取るつもりもないわ!」
なんて小言を言い、笑い合いながら数年間一緒に成長した仲間たちと歩いている。
(この人たちが私の一生の友達になってしまうのかなぁ)
と考えてしまう自分がいたが、初日からこんなことを考えていては先が思いやられるので深く考えないようにした。
なんせ今日は大勢の心の声が聞こえてきて疲れそうだから。