アイスバース

❤️アイスバース？

‪💚うん。

‪💚なんか、アイスとジュースがいて結ばれるとアイスは溶けて死んじゃうんだって

❤️へ〜

‪💚まぁ、俺らには関係ないよ

❤️そだね

💙涼太ぁ〜！

‪💚お、幼馴染のお迎え来たじゃん笑

❤️じゃ、可愛い幼馴染と帰るよ笑

‪💚…気持ち、伝えないの？

❤️うん。

❤️今はね…

‪💚そう…

💙早く〜！！！

❤️ごめんごめん笑

💙まったく…

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💙阿部と何話してたんだ？

❤️ん？

❤️アイスバースのことだよ

💙…あ〜

💙あの結ばれると死ぬやつね…

❤️まぁ、関係ないでしょ

💙…まぁな

❤️コンビニ寄っていい？

💙なんで？

❤️アイス買いたくて

💙いいけど、俺のも買ってきて

❤️はいはい笑

❤️ほい

💙ん、あんがと

❤️？

💙…なに

❤️翔太、ちっちゃい頃から手が冷たいのは変わんないね笑

💙まぁな…笑

❤️こんな暑いのにね〜笑

💙もういいだろ

❤️ごめんごめん笑

こんな、アイスバースの話はあったのに。

なんで、俺は気付かなかったんだろう。

少し考えれば、気付ける所はたくさんあったのに。

翔太がアイスだって。

❤️翔太

💙なんだよ、急に改まって笑

❤️真剣な話だよ？

💙…

❤️翔太、好きです。

💙…ﾆｺ

翔太の手は水のように透き通っていた。

💙溶けるって、こんな感じなんだな…

❤️しょ、翔太？

💙涼太

💙俺も好…

ﾊﾞｼｬﾝｯ

翔太は、最後まで言い切ることなく溶けて消えてしまった。

さっきまで、何気ない話をしていたのに、今はどこにも居ない。

あるのは、水溜まりのようなものと、翔太が着ていた制服やカバン。

そして、さっき俺が買ったアイスの棒。