「好きです！」

「え！？」

「だめ…かな？」

「ごめんなさい」

第1章

櫻井花高校生3年生。

今、中央廊下で告白されました。

正直いってわたしはもう、彼氏を作ろうとは思わない。

なぜかって？それは……

1ヶ月前……

私は、最近忘れっぽくて体調も良くなかった。

病院へ行き、診断されたのは

起立性調節障害

私の場合ちゃんと治るか分からなかった。

元々体は強くないので、1ヶ月に何回も体調を崩す

頭痛･生理痛･めまい･手足の冷え･腹痛･吐き気･倦怠感という症状が毎日続いている。

辛い状態のまま高校生活を過ごさなくてはならない。

誰も悲しませたくない。家族も友達も好きな人も。全員。

「ごめんなさい」

「俺の何がダメだったかな？」

「わたし病気……なの」

「え？」

「だから優希とは付き合えない」

「病気のこと誰にも言わないで」

「お願い」

「わかった。」

次の日

「はぁ学校行きたくない」

「吐き気もするし」

「まま  学校休んでもいい？」

「ダメよ！あんたはただでさえ体調を崩すのが多いんだから、体調がいい日でもちゃんと学校行きなさい！」

「わかった……」

死にたい……

「花おはよう(*^o^*)」

「心菜……おはよう」

「どうしたの？元気ないけど💦」

「大丈夫」

「そう」

教室

(おはよー)(おはー)

(授業めんどくさい(´ε｀；)

キーンコーンカーンコーン

「起立！」

「今から……」

「やばい……めまいが……してきた」

バタン！！

「花！」

「優……希？」