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狂
第一話 1人の患者
静かな病室で1人の患者が目を覚ます。
「ん…んん..おはぉ..ごじゃます…」
僕はカノ。ここの病院の患者!
看護師さんが見当たらないんだけど、お腹空いたな!探しに行こう!
「よいしょ..」
ベットから降りて、歩き始めると、目の前にはたくさんの変なモノが居た。丸い球体を支えてる触覚。ダイヤのようにキラキラしている頭に棒のような体が倒れている。周りには赤い液体が飛び散っている。
「わぁ!」
…とてもワクワクする!
「この丸いの何かな?取ってみよう!」
ぶち
ぶちぶちぶちぶちぶちぶちぶちぶち。
ぐちゃ。
「今日からマルさんって呼ぶね!」
「えっと..こっちは、カクさん!カクさんのも取ってみよう!」
ぶちぶちぶちぶち。ごきっ。
ぐしゃ。
「二つとも綺麗!」
よく見たらそこらじゅうにマルさんとカクさんが居る!あれ?あそこには..
「ぬいぐるみ?」
廊下の角側に倒れてるクマとウサギのぬいぐるみがあった。
「可愛い〜!クマの方はぬいくん!ウサギはぬいちゃんって呼ぶね!」
「なんか冷たい?冷えてるのかなぁ?ぅう..おんもぉお…」
クマのぬいぐるみを投げ捨てる。
ごとっ。ぐしゃり。
「すごい音したぁ」
「まいいや。お!」
僕は窓を見つけて、下を見る。荒れ果てている街に、病院の中にいたマルさんとぬいくんが走って廃墟に入っていった。何かから逃げるように。
「人居るかな?行ってみよう!」
僕は後先考えずに廃墟のほうへ走って行った。
それが本当の始まりだとは知らずに。
僕は目の前でマルさんが心臓を腕で貫からているところを見てしまった。
「人発けーん!」
でもそんな事はどうでもいい。だってマルさんは宇宙人なんだもん。
「?珍しいなぁ。子供かな?」
目の前のお兄ちゃんがマルさんを床に置き、球体の中に手を入れ、二つの丸い球を取り出した。男が持っている球が数秒して、目玉に変わった。
「わぁ!すご〜い!」
「ねぇ僕?」
「ん?」
「君の臓器くれない?」
ぞうき?ゾウキ…目かな?でも僕の目玉は2つしかないからなぁ…ん?
『ゾウキを取りますか? はい いいえ』
謎の選択肢が僕の目の前に現れた。
(いいえ..かな?)
僕がいいえを押すと
グサッ
僕の心臓にお兄ちゃんの腕が貫かれていた。
「ぁ..ごふっ」
僕は吐血し、そのまま意識が無くなった。
──『ゾウキを取りますか? はい 縺�>縺�』
はずだったのに
(なんだったんだ今の?..??はいにしてゾウキトッテアゲナクチャ)
僕は男の左目の前まで手を伸ばし、目に指を入れた。
ぐちゃ。ぐちゅ。
「あ゛..ぁ゛? な゛にぃ゛して…!?」
不快な血の音が流れる。
「んー..?」
「は..ぁ゛?あ゛あ゛ぁあああ!?」
ぐちょぐちょぐちょぷちん。
「取れたよぉ!お兄ちゃんの”ゾウキ“」
僕の顔を見て、左目を抑えてるお兄ちゃんは少し怯えていた。
なんでだろぉな?
「おま..え..なま…えは?」
「僕はね〜楔病院の患者のぉ〜カノだよ!」
「お兄ちゃんは?」
「..日柳(くさなぎ)」
「ふーんそっかー。じゃーね日柳兄ちゃん。」
「ちょっと待て。」
僕は日柳兄ちゃんに止められた。早く行きたいのに。
「どうしたの?」
「俺も一緒にお前と行く。」
「なんで?」
「お前に興味がある。」
キョウミ…まぁいっか!日柳兄ちゃんと一緒なら楽しそう!
「いいよ〜!」
楽しそうだからいっか。
「よろしくな。」
「うん!」
ここから僕と日柳兄ちゃんの歪な関係が始まった。
登場人物
カノ
情報
誕生日 蜊∽コ梧怦繝句香荳譌・
年齢 蜊∝�豁ウ
身長 157cm
詳細
楔病院の患者で記憶を一部欠損している。逍セ蟇�家の縺比サ、諱ッであり、『繝舌げ』の螳滄ィ謎ス�。起きたら『選択肢』が見えるようになっていた。
日柳
情報
誕生日 9月3日
年齢 26歳
身長 185cm
詳細
街に現れた青年。カノに出会う前はマルさんを殺し、そこから臓器を取っていた。
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