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それは素敵で綺麗な話だった。そんな世界に行きたい。そう思ったのは遊が5歳の頃からだった。
10年にも前にTVで知った話だった。何人も経験者がいる。
「鏡の中はいつもと違った。鏡の中に手を差し伸べるとキラキラとした美しい世界でした。」
それを初めて観た時,目を光らせ行きたい!と騒いだぐらいだ。
ただもう10年も変化がないことから作り話として終わった話として人々に忘れられていったのだ。
しかし高校生となった今でも遊はそんな世界はある、絶対行ってやるんだと心に誓っていた。
毎日夢の中で見るんだ。その鏡の世界を。夢の中だから本当にそうなのかはわからない。
そこはダイヤモンドの中っていうぐらいキラキラしている。
そしてそんな夢の中の鏡の世界で必ず会う人がいる。同じ学校の制服を着ている,長めの髪,ただ,顔は黒いモヤがかかっていて誰なのかはわからない。ただ、大事な人だってことを感じる。
「あなた誰?______」と言った頃にはもう夜が明け日が上り目覚めている。