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セラフが来てしばらくたった


彼は本の頭が良く、簡単な読み書きや計算、


舞、三味線、琴などはあっさり覚えてしまった。

陰間をやるよりも芸者として生きていったほうがよっぽど良いというほどに


そのため彼は楼主から店の簡単な計算だったら任せられていた



それでも…わたしたちのやることは変わらない


江戸の街は今日も深く暗く


それに反して月は白く儚く輝いていた

窓から眺める街は灯籠の灯りに照らされている


ふぅと煙管から吸った煙を口から吐き出す

「今日は…、月が綺麗なのね…」


夜番の仕事のためカンッと煙管を火鉢に叩きつけて中に入っている葉を出し準備を始める


鏡を向いて紅を引いて


言われるがままに



応じるがままに



受け入れるままに


「ようこそ…おいでくんなまし」


あぁ…今日も名も知らないような男に


私は抱かれる






「ん゙ッ……、あっ…あッ…♡」


部屋に響く吐息と喘ぎ声


むせ返るほどに、部屋中に熱がこもる



気持ち悪い……せめてもの救いは早くこの命が燃え尽きるのを願うばかりだ…









仕事が終わり、客も返り一人窓の外を眺める


山は白く染まっていた


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