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SnowManさんの打ち合わせから帰ってくると、恭平以外のメンバーがリビングに。
「ただいま。。恭平は?」
謙「おかえり。嫉妬よ、嫉妬。」
「…そっか」
「ちょっと行ってくるね」
大「はーい」
コンコン
「入るよ」
部屋に入るとベッドで寝ている恭平。
「ごめんね」
起こさないように小声で話しかける。
「でも、ありがとう」
仕事だからって我慢してくれてるの、分かってるよ。ありがとう。
チュッ
「…手洗ってこなきゃ」
立ち上がって部屋を出ようとすると服を引っ張られているような感覚がして後ろを振り返る。
「起こしちゃった?ごめん、」
『口、』
「ん?」
『何で口やないん、』
「え?」
『チュー、、何でほっぺなん、』
「起きてたの、、」
『口にして』
「それはハードルが高いっていうか、、」
『なぁ。明日休みよな』
「ん?うん。」
『デート。行こ』
「デート?いいけど、、」
『決まりな』
そう言ってまた目を閉じる。
下に降りるとメンバーの姿。
流「大丈夫やった?」
「あー、うん。デートで許してくれるって」
駿「そっかそっか。」
和「手洗ってき」
「うん」
丈「打ち合わせ、どうやった?」
「楽しかったよ〜!メンバーの皆さんとお話して、仲良くなれたの」
謙「よかったやん。」
大「どんなの?」
「それは内緒〜」
和「俺らもしようや〜」
流「それは大賛成。」
丈「今度、賢人に言ってみようや」
駿「やけど○○、無理はせんでな」
「分かってるよ。ありがと」
「ていうか明日、どうしよう。」
大「どこ行くん?」
「分かんない」
謙「まぁ久しぶりの外デートやし、めいいっぱいオシャレしていき!」
「ちょ、謙杜手伝って!」
謙「はいはいw」
謙「これは?」
「可愛い〜!」
「こっちも可愛い!」
謙「これとこれも可愛ええと思うんやけど」
「迷っちゃう、、」
謙「ほんまやなぁw」
☀️*゚
「どう?」
謙「ええやん!」
謙「流星くーん!」
流「はいはい!わぁ!可愛ええやん!」
「ありがと!」
大「○○着替えれた〜?」
「うん!」
大「可愛ええ〜♡」
「ねぇ、私、初デートにでも行くの?w」
謙「なw」
流「ほら○○じっとして」
「はぁい」
『○○〜??』
「待って待って!」
『え、』
「え、おかしかった、?」
和「可愛ええよ!!天使!」
「ありがと、w」
『…行こ』
「あっ、うん」
丈「気をつけてな〜」
「はぁーい」
「ねぇねぇ、このコーデおかしかった?」
『いや。』
『可愛すぎて。』
「ほんと?よかった〜」
「髪もりゅちぇにしてもらったんだ〜」
『な、写真撮ってもええ?』
「いいよ〜」
『○○、俺から離れんでな』
「?うん。何で?」
『可愛すぎるから。』
「ふふっ」
『…言わしたやろ』
「バレたー?」
『バレバレやわw』
「ねぇねぇ、今日はどこいくの?」
『まだ秘密』
「えぇ〜??」
🚃
「恭平と2人で電車、久しぶりかも。」
『な。思った。』
『てかちゃんとキャップ被って。』
「はぁい。」
『ん、次で降りるで』
「あれ、、もしかして、」
『そのもしかして。』
「動物園だぁ〜!」
『めっちゃ久しぶりに来たわ』
「来たことあるの?」
『ある』
「私、上野動物園は初めて!」
『あ、いや。上野動物園は初めて。』
『動物園が久しぶり。』
「そういうこと?」
「私も。中学生以来かな。」
『入ろ〜』
『どっから行く〜?』
「ん〜、カワウソ見たい!」
『おっけ〜』
🦦
「可愛い〜!見てみて!こっち来た!」
『なw 可愛ええなぁ』
🐯
『カッコええ、、』
「待って待って」
『ん?』
『ちょっと盾、、』
『ww 怖いん?w』
「ちょっとだけ」
『大丈夫よw 柵あるし』
『○○異常に動物に好かれとるよな』
「そう?」
『だってめっちゃ寄ってくるもん』
「いつもこんなもんだよ?」
『やばいってw』
『次ゴリラ行く?』
「えっ」
『どした?』
「えっと、、ゴリラは、、大丈夫、かな、」
『何で?』
「怖いから、」
『そっかぁ、』
「ん〜、、じゃあ遠くから見る、」
『いや、無理せんくても、』
「んーん。」
🦍
バンバン
『なーるほどぉなぁー、?』
「恭平、」
『はいはい、盾なりますよ〜』
『てかこれガラス壊れるんちゃうんw』
「え」
『冗談よ。』
『○○、モテモテやん』
「怖かった」
『よしよし。怖ないで〜』
「子供扱いやめて」
『まぁ確かに近くやったら怖かったやろうな』
「ゴリラだけだよ。あんなに怖いの。」
🐻
『あれ、クマはどうなん?』
「クマは、、」
『え、俺めっちゃ睨まれてない?』
「私の隣の人が威嚇される、かな。w」
『あ、え、威嚇されてんの?俺。』
🐘
『でっか!あれ乗ったら何mくらいあるんやろ!?』
「ん〜、3mとか?」
『3mってどんくらい?』
「私2人分」
『ん〜、分かりやすそうで分からん』
「私も分かんないw」
🐒
「恭平見てみて!赤ちゃん!」
『ほんまや。可愛ええ、、』
「お母さん猿かなぁ?」
『かな?』
🐻❄
「ホッキョクグマ!」
『でっか!』
「この目可愛くない〜?」
『すんごい見つめられてるやん』
「相思相愛みたいw」
『あ、向こうアザラシおるっぽいで』
🦭
「可愛い〜」
「私もあれくらい泳げたらなぁ、」
『涼しそ〜』
「…ねぇ。バレてるよね?」
『…あ』
「ん?」
『完全にバレてるわ』
「え」
恭平が見せてくれたスマホ画面には“きょへ○○動物園でデートしてた!!はしゃいでる○○ちゃん可愛すぎた!!” “推しカプのデート現場遭遇してしまった。○○ちゃん動物に好かれすぎるw” “2人ともめっちゃいい匂いした!!幸せすぎた!!”
「うわぁ。まぁ上野動物園とは書かれてないし、、」
「でも声はかけられてないよね」
『皆んなそっとしてくれてたんやな』
「ね〜。わっ」
?「○○ちゃんっ!」
「えっ!?葵ちゃん!?」
翔「こら、葵!すみませ、、え?」
「大丈夫ですよーw」
翔「何で、?」
「いや、こっちのセリフです、、w」
『誰』
不機嫌顔になる恭平。
「あ、お姉ちゃんの旦那さん。」
翔「はじめまして」
『あっ、はじめまして』
葵「○○ちゃん抱っこ〜」
翔「こら、葵、行くよ?」
葵「やなのー!!」
「大丈夫ですよ。ね?」
『まぁ』
翔「すみません、、」
「お姉ちゃんは、、」
翔「あっ、えーっと、w」
葵「おねーちゃんになるの!」
「えっ?」
翔「今、病院に。」
「えっ??」
翔「妊娠してるんですよ。」
「えっ!?そうなんですか!?」
翔「はい。皆さんには安定してから報告するって言ってたんですけど。」
「…聞かなかったことにしましょうか」
翔「いえ。多分葵が言っちゃうと思うのでw」
「そっかw」
葵「○○ちゃん遊ぼ〜」
翔「こら、わがまま言わないの。」
「いやいや。全然。」
📞𓂃 𓈒𓏸
翔「あっ、電話、」
「あ、葵ちゃん見ときますよ」
翔「いいですか?すみません、、」
翔「もしもし?」
葵「このおにーちゃんだぁれ?」
「このお兄ちゃんはね、恭平お兄ちゃんだよ」
葵「ふぅーん」
葵「○○ちゃんの好きな人?」
「えっ?」
葵「違うの?」
「そうだよ。私の好きな人。」
葵「きゃ〜!」
「葵ちゃんは好きな人いるの?」
葵「内緒っ!」
「可愛い〜w」
翔「すみません、」
「あ、いえいえ」
翔「葵、帰るよ」
『顔色悪いですけど大丈夫ですか?』
翔「いえ、、母が事故で病院に運ばれたらしくて」
「『え!?』」
「大丈夫ですか、?」
翔「えぇ、まぁ、、では失礼します」
葵「○○ちゃん、きょへお兄ちゃんまたねぇ」
「可愛かったけど、、大丈夫かな、」
『な、、』
「私達も帰る?」
『やな。』
ギュッ
「どうしたの?」
『顔。強ばってんで』
「…バレた?w」
『大丈夫。』
「かな、」
🏠
「ただいま〜」
謙「おかえり〜」
いつものように謙杜が迎えてくれる。
📞𓂃 𓈒𓏸
「っ、!」
お姉ちゃんからの電話。リビングで、皆んな居るけど、そんなの関係なく急いで出る。
「お姉ちゃん?」
蘭「ごめんね、心配かけちゃったみたいで」
「ううん、あの、色々聞きたいことあるんだけど、、」
蘭「うん。」
優しい声で、良いよ、と言うように返事をしてくれる。
「妊娠、」
蘭「してるよ。ただいま悪阻真っ盛りw」
「お義母さんは、?」
蘭「足首の骨折だって。」
「そっか、、」
良かった、とは言えないけど、でも良かった。なぜか涙が滲んでくる。
蘭「お義母さんが葵のお世話してくれる予定だったんだけど、、どうしよっかな〜って感じ。w」
「…明日、撮影待ちの時間でそっち行ってもいい?」
蘭「え?まぁ、○○がいいなら。」
「絶対行くね」
蘭「…うん。待ってるね。」
蘭「…そこに高橋君いる?」
「ん?うん。」
蘭「代わってくれる?」
「恭平、」
『ん?』
「代わってって。」
隣りで背中をさすってくれてた恭平に電話を代わる。
恭平Side
電話の内容は聞こえん。けど、泣きそうな○○。その背中をさすってやる。
しばらくして、スマホをこちらに寄こす○○。もう堪えきれんくなったんか、目からは大粒の涙。そんな○○を引き寄せて腕の中に閉じ込めてスマホを耳に当てる。
『もしもし』
蘭「はじめまして、○○の姉の神谷蘭です。」
『高橋恭平です』
蘭「○○を好きになってくださって、ありがとうございます。」
『えっ、いえ、こちらこそ、、』
蘭「高橋さんも良く知ってらっしゃると思いますけど、○○、泣き虫なんです。」
『…はい。ですね。w』
さすがお姉さん。今の状況を見透かしたかのような言葉。
蘭「とっても寂しがり屋で、強がりなんですよね。だから、傍に居てやってください。」
『もちろんです。』
下でもぞもぞ動く○○。腕の力を弱めてやると、丈くんの方に行く。○○を抱きしめて慰める丈くん。昔、よくこの光景見たな。
蘭「良かった。」
『○○さんは、僕が幸せにします』
蘭「…その言葉が聞けてよかったです」
俺の言葉にびっくりするメンバー。○○も、それ聞いてか、止まってきた涙がまた溢れだす。
蘭「○○にも、、明日、無理して、来なくてもいいよ、って伝えてください、」
『…分かりました』
お姉さんも声を震わせてて。似た者同士やな、って。
『失礼します』
『ん、○○おいで』
丈「ほら、行きな?」
丈くんの胸に顔を押し付けたまま首を振る○○。
『何で大吾くんと大橋くんも涙目なんですかw』
大「だってぇ、、」
和「感動したぁ、」
謙「あーあ、録音しとけばよかった。」
駿「カッコよかったで」
『ありがとありがと』
そう言いながら○○の肩をちょんちょんと突いてみるけど、一向に動こうとしない。
『丈くん。いつか、○○をくれますか?』
丈「…考えとく。」
そう言って微笑む丈くんは、お兄ちゃんの顔をしていた。