テラーノベル
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翌日成瀬と本署の駐車場で雑談していると突然近づいてきてシャツの中を覗き込まれた。
「なっ、なんだよ…」
「へー、つぼ浦さんも結構やるんだ。」
「え?何の話?」
「首のそれ、昨日俺が教えた。」
「首?何?なんかあるの?」
「え、キスマ気付いてないマ?つぼ浦さんそんなやり手なん?」
「は?キスマ?俺に付いてんの?」
「うんそこに、鏡見てくれば?」
つぼ浦がそんな事する訳無いだろ…と思いながら更衣室に行き鏡の前に立つと服を着てても体制や角度によってはチラリと見える位置にくっきりと赤い跡が付いていた。
「…え、マジか。アイツいつの間に?寝てる時しか考えらんないか…あ、起きてたのってそういう…?」
なるべく目立たないように絆創膏を貼りながらこれはどうしたいんだと首を捻るが、とりあえず話を聞いてみるかと呼び出した。
「『つぼ浦ー?』」
「『はいつぼ浦ー。』」
「『ちょっと本署来てー。』」
「『 了解、今北いるんでちょっと時間かかります。』」
「『 はいよー。』…北ってアイツ何してんだ?てか成瀬…成瀬ー?」
「つぼ浦さんも男なんだな、お熱い事で。」
「つぼ浦に教えたって言ったよな?それってどういう事?」
「どう、ってそのままの意味だけど。」
「変な事吹き込むなよ。からかいたいの?」
「言いがかりやめろや、あっちから聞いてきたから教えただけ。」
「教えるってどうやって?まさかつぼ浦に手出してないよな?」
「んな事する訳ねぇだろ、まぁでも真っ赤になるつぼ浦さんはちょっと可愛かったかなーw」
「はぁ!?お前っ!」
「アオセンなんすかー?」
「あ、ほら。可愛い可愛い恋人が到着したぜ。」
「…お前は後で良いや。つぼ浦ちょっとこっち来て。」
隅の小さい倉庫に入って絆創膏を指さしながら問いただす。
「つぼ浦ここさ、なんで絆創膏貼ってあるか分かる?」
「えっ……と、知らん。怪我したんすか?」
「本当に知らない?心当たり無い?」
「し、知らん…す…」
こんなに早くバレるとは思っていなくて恥ずかしくなり咄嗟に嘘をついた。しかし動揺を隠せず明らかに怪しい態度を取ってしまう。
「ふーん…今日ちょっと早めに退勤しようか。」
「え、なんですか。」
「なんでも。とりあえず今は解散ね。」
帰宅して夕飯を終えるとつぼ浦はさっさと筋トレ部屋に行ってしまった。青井は自室で事務仕事を進める。
「…はぁ、もうこんな時間か。そろそろシャワー浴びるか。」
脱衣所で服を脱ぎふと鏡を見ると一際目立つ赤い跡の周りに5~6個、大小濃淡様々な跡があるのに気付いた。
「…へぇ、なるほど。つぼ浦がこんなに…」
どういう風の吹き回しで?と不思議に思ったが後で洗いざらい話してもらおうととりあえずシャワーを済ませる。つぼ浦にも声をかけ風呂から出てきた所をすかさずベッドに連れ込んだ。
「な、なんすか…」
「いつまでとぼけてるの?これはなぁに?」
シャツを脱いで跡の付いた肌を見せつけながら迫る。
「それはっ…カニくんが…///」
「成瀬に教えてもらったんだってね。どうやって?」
「どうやって…その、カニくんとエギくんがやって見せてくれて…カニくんに楽しみにしてるって言われたし、ここまでしてもらったら俺もやんないとって…」
「ふーん?なんか成瀬の言いなりじゃない?ちょっと嫉妬しちゃうなぁ。」
「でも違うっ!アオセン喜ぶって…カニくんが…」
「今はもう他の人の名前聞きたくないかな。」
「あっすんません…」
「そんなしょんぼりしないでよw別に怒ってる訳でも責めてる訳でもないよ。つぼ浦がこんな事してくれるなんて意外だなって。嬉しい。」
「ほんとに?嬉しい?」
「うん、めっちゃ嬉しい。だからお返ししなきゃね。俺は優しいから見えない所にしてあげる。」
襟を引っぱりぢゅっ…と音を立てながら首元に吸い付いた。
「…っ…あおせ、ん…」
「へー、案外綺麗に付くもんなんだな。でもつぼ浦はもっといっぱいやってくれたもんなー、脱いでよ。」
「ちが、それは上手くできなくてっ…///」
「失敗しちゃって何回もやってみたんだ?かわい。はい脱ごうねー。」
シャツを脱がせて首周りだけでなく肩や二の腕、胸、腹、背中、腰と跡を付けていく。最初はくすぐったいような、少し痛いような感覚がだんだん快楽へと変わっていった。
「…んぅ…はぁ…♡」
「なんかこれめっちゃエロいな。つぼ浦の全部俺のものって感じ。ズボン脱がすね。」
「えっズボンはだめっ!」
抵抗する間もなく脱がすと下着は既に濡れて勃ち上がりかけている。
「もうこんなにしちゃって、可愛いんだから。でもまだもうちょいね。」
膝上の辺りから上へ上へと進めながら吸い付く。内ももまでくると一層声が艶めかしくなった。
「ぁう…そこだめ…んっんぅ…は…♡」
「だめ?じゃあもっとするね。」
舌を滑らせて柔く食み、反対のももを撫でると小さく腰が跳ねる。最後に、と一際強く吸いながら舐めた。
「あっ…うぅっんっ♡」
「…はぁ、ヤバいこれハマるかも。でも今日は流石にちょっと口が疲れたな。もう終わり。」
「…え、おわり?」
「キスマ付けるのがって事ね。心配しなくてもちゃんとこっちするよ。」
下着を下ろすと待ちわびてたと言わんばかりに反り立ったモノがピクピク震えている。緩く握って指を動かした。
「はっ…うぅんっあっ♡」
「あれだけでこんな感じちゃって、えっちだなぁ…♡」
「いうなっ…んんっはぁ…うっ…んうっ♡」
「気持ち良い?キスしよ。」
舌を絡め取りながら動かす手を徐々に激しくしていくと強請るように腰が跳ね上がった。
「んんぅ…んぅっはぁっあっあぅっ♡」
「つぼ浦はココ好きだもんな♡」
「んっうっすきっあっはっぁっ♡」
「あれ、もうイきそう?もっと早くするよ?」
「あっあっ…はっうぅっんっ…んぅああっ♡…はぁっはぁっふぅ…」
青井のシャツを力強く掴んで果てた。息を整えながら水を飲んでいると青井がバツの悪そうな顔をしながら言う。
「ごめん、本当にちょっと疲れてる。今日はもう寝て良い?」
「え、俺のせい?」
「違う違う、今日大型連続で来てチルタイムあんまり無かったからさ。」
「別に全部の大型行かなきゃ良いんすよ。」
「そうなんだよね、そこはちょっとだけつぼ浦見習わなきゃな。」
「ちょっとだけ?一言余計だな。」
「…あーごめんね、もっとしたかったね。」
「えっ別にちがう…し…///」
悟られないように振舞ったが気付かれてしまった。頬を染めながら抱き合っているとハッと思いついたつぼ浦が急に青井のシャツの中に潜り込んで横腹に吸い付いた。
「?…っ…つぼ浦?」
「…はぁ、1回で綺麗にできた。」
「急にどうした?」
「…アオセンは俺のもの…だから…///」
「あーもう可愛い事ばっかり言って。俺はつぼ浦のものだし、つぼ浦は俺のものだもんね。ここにもう1個付けて、キスマ付けてるつぼ浦の顔見たい。」
「///…しょうがねぇな…」
胸上に顔を埋めて音を立てながら吸う。お互い満足気に、嬉しそうに目を細めて唇を重ねた。
コメント
4件
aoが他の男の名前だしただけで嫉妬してるのもかわいいし、tbが最後に自分からもう1回つけるのもかわいいし、全てがかわいい世界だ… もうガチで好きです!! 素晴らしい作品をありがとうございます!

リクエスト頂いた、キスマークの話の後編です。リクエストありがとうございました!