テラーノベル
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気がついたら俺の魂とか言うか体は
1軒のログハウスに倒れていた
どうやら天国はもちろんだが
地獄にも 行けなかったらしい
俺としては生きていようが死んでいようが
どうだっていい事だ
ただもう人を殺す事がないだけだ
時の流れはわからないが
住んでいくうちにわかったのは
このログハウスは夜の雲の上に
バランスを崩すことなく建てられていた
果てしない大地の様な雲海と
朝が来ない夜だけの星が輝く夜空の下で
俺はいつ果てる事もない時を過ごしていた
流れる雲を眺めたり
夜空の星を飽く事なく眺めたり
魂の存在は空腹になる事はなかったが
ログハウスに設置されていた小さなキッチンと
気がついたらおいてあった食材で
料理擬きな事をしていた
たまに眠気だけは訪れたから
ベッドに横たわっていた
誰もいない
何もおこらない
時間すらわからない
この場所
それでも俺は気が狂わず正気だった
どれくらい年月が過ぎたのだろう
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