TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

その刃を僕に突きつけて

一覧ページ

「その刃を僕に突きつけて」のメインビジュアル

その刃を僕に突きつけて

4 - 第4話チートって現実世界にもあるんですか⁉︎

♥

172

2022年02月23日

シェアするシェアする
報告する

柵から身を乗り出して見た光景は本当に人間なのかと目を疑うものだった。


華やか


ただこの一言に尽きるのだ。

彼の周りだけ輝いている。

オーラを纏っている。

手を前に出しそして真上に上げた。まるで指揮をとるかのように。

「クローチェ•バインド」

彼がそう囁くと同時に地面から音も立てずに十字架が出てきた。

トニエは抵抗する暇もなく手足を磔にされた。

「くっ!外れねぇ!」

「そいつは多分外せないよ、先代たちの技だから」

先代?何かの一族なのか?

困った顔をしているとハカラは言った。

「ハース一族、、、この一族は今まで特に突出しているものはないのだがなある日マナの突然変異が起きたんだ」

マナの当然変異???

「もしかしてお前、マナもしらねぇのか?」

マナも何も俺は無属性だ、マナなんてものはないはず。

「俺はマナを持っていないみたいな顔してんな?マナは誰にでも持っている。そして成長と共にマナを送り出すルートと呼ばれる血管みたいなものが出来ていくんだ。無属性の場合はマナがないんじゃなくて、ルートを作る力がないだけだ。」

「じゃあ無属性のやつでもルートを作ることはできるのか?」

「出来ないな。俺が知っている中でルートを作り出したのは例の双子の親くらいだ。」

「双子???」

「ハース一族である日双子が生まれたんだ。男女でヴァースとイリアという名前だったのだが、ヴァースは剣術、イリアは魔術の才に長けていた。まぁ才能があったとはいえ人並みより少し上くらいだったらしいけどな。

しかしヴァースとイリアが2人で協力する合技を作り出していた最中2人のルートをリンクさせればヴァース×イリアのマナになる事がわかったんだ。だがリンクを合体させたことにより他人の異質なマナが送り込まれ2人のマナに突然変異が起きた。そして歴代最強の人として語り継がれてきている。」

よくわからないがそれでなぜあいつと関わるなと言ったのだろうか?

あいつはイリアでもないしヴァースでもない。特に距離を取る必要はなさそうだが。

「なぁ、なんであいつとは距離を取ったほうがいいんだ?」

「それはこの試合を見ればわかるだろう」

ふと試合に目をやった。

そこには真っ赤に染まったトニエの姿があった。

残酷すぎる、、、

「その事件以来ハース一族は他人をいたぶることに人生の意味を見出し始めた。激昂することはまずなく冷静だが合理性を求め欲望のためなら仲間が死んでもお構いなしさ」

勝負アリッ!!

とアナウンスが流れた瞬間医療関係者の者がすぐトニエの元に駆けつけた。

なんなんだあいつ。さっき待機室で殴られなくてよかった〜。

とか言っている場合じゃないかもなあいつと同じチームになる可能性だってあるんだしな。



次回「ハース一族の桁違いさ」

その刃を僕に突きつけて

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

172

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚