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#snowman
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🖤俺はレン、大公子だ。
彼が、俺がこれから会おうとしていた大公家の人…。
その時だった。
ガサッ
森の奥から数人の気配が近づいてくる。
?? レン!
鋭い声。
現れたのは、鎧を纏った青年だった。
❤️レン、こんな場所に一人で…
レンは少し気まずそうに笑った。
🖤リョウタ、ちょっと散歩してただけだ
❤️それでも護衛を付けてください
そこでリョウタの視線が、俺に向いた。
❤️……その少年は?
レンは俺の肩を軽く叩く。
🖤湖で会った。喋れないみたいだ
リョウタはじっと俺を見る。
その眼は、騎士というより――密偵の目だった。
❤️…妙だな
その時。
森の奥からもう一人、息を切らした男が走ってきた。
「ダイスケ様!!」
🩷!
俺は思わず振り向く。
臣下だった。
「ようやく見つけました…!」
リョウタは即座に剣に手をかけた。
❤️何者だ
男は慌てて膝をつく。
「失礼を…私はこの方の臣下です」
❤️この子の?
男は静かに頷いた。
「この方は公爵家の御子息、ダイスケ様」
レンが目を丸くする。
🖤公爵家…?
臣下は一瞬迷った後、覚悟を決めたように言った。
「我々は、大公家を頼って来ました」
❤️…理由は
その言葉に、男の顔が歪む。
「我が公爵家は…帝国の者たちに襲撃されました」
空気が凍る。
「奥方様は、ダイスケ様を逃がすため…」
言葉が詰まる。
レンが小さく呟く。
🖤…そうか
リョウタは少し考えたあと言った。
❤️レン、この件は大公閣下に報告すべきだ
🖤うん
レンは俺を見た。
🖤ダイスケ
俺の名前。
初めて、この子の口から呼ばれた。
🖤うちに来るか?
俺は少しだけ迷った。
でも。
ここがきっと―
母上が言っていた場所。
こくり、と頷く。
-数時間後-
大公家
巨大な城の中。
俺は広い部屋に通された。
窓からは公国の街が見える。
🖤ここが俺の家
レンが少し照れくさそうに言う。
🖤びっくりした?
🩷…
少しだけ頷く。
レンは笑った。
そして、少しだけ真剣な顔になる。
🖤…ダイスケ、 実はさ
レンは椅子に座り、少し考えてから言った。
🖤うちの家、呪われてるんだ
🩷…
俺はレンを見る。
🖤代々、大公家の当主は若くして死ぬ。 剣の腕も魔術も関係ない。 理由はずっと分からなかった
レンは俯きながら言う
🖤だから俺も、長くは生きられないって言われてる
その時、 扉が開いた。
💙その話、もうしたのか
白衣の青年が入ってくる。
レンが振り向く。
🖤ショウタ
💙初めまして、ダイスケ様
頭を下げる。
💙俺はショウタ。大公家の魔術師兼医術師見習いです
ショウタは机の上に古い書物を置いた。
💙ここからは敬語はなしだ。先ほど、君の臣下から話を聞いた
💙そして―
本を開く。
そこには、海の精霊の絵が描かれていた。
セイレーン。
💙もし君が、セイレーンの血を引くなら
レンが息を呑む。
💙大公家の呪いを解く可能性がある
🖤ほんとに?
💙本当だ
ショウタは静かに言う。
💙ただし条件がある
レンが身を乗り出す。
💙セイレーンの血族と、深い絆を結ぶこと
💙古い文献では、それを“魂の契約”と呼ぶ
部屋が静まり返る。
レンが俺を見る。
そして、少し考えてから言った。
🖤ダイスケ、俺と…婚約してくれないか
🩷…!
突然の言葉。
でも、不思議と怖くなかった。
むしろ
胸の奥が、少しだけ温かくなる。
俺はゆっくり頷いた。
こくり。
レンの顔がぱっと明るくなる。
🖤…よかった
ショウタは小さく笑った。
💙では正式に大公家より申し出を
その日。
俺は公爵家の子から、大公子の婚約者になった。
そしてこの城で生きていくことになる。
まだ誰も知らない。
この出逢いが。
帝国、教皇庁、そして世界を巻き込む運命になることを。