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牛沢メインノベル

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21 - 日記(3人)

♥

211

2025年05月28日

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⚠️タヒネタあり(今回は恋愛模様は希薄です)



《us視点》




1日目


今日はお昼に4人でrtおすすめのお好み焼き屋さんへ食べに行った。以前から行ってみたかった所だ。

どれも美味しかったけれど、中でも好きだったのは野菜多めのお好み焼きだった。また食べに行きたい。

俺達は帰りにゲーセンに少し寄ってから解散した。そこでは、rtが可愛いぬいぐるみを夢中で取ろうとして散財していた。哀れで面白かったが、特にそれを横からkyが奪い去っていったのも面白かった。





2日目


今日は何もすることがなかった。

いつものようにお昼頃に起きて撮影をして、編集もいつも通りいい感じに終えることができた。

この動画の投稿はまだ先だから、以前に撮っていてた動画をアップロードした。

このゲーム面白かったなと思い出に浸り、また次回作もやりたいと思う。

夜はkyから電話があって、明日一緒にお出かけすることになった。待ち合わせはあの駅の案内板の前だ。忘れずにアラームをかけておこう。





3日目


今日は2人でお買い物に出掛けた。

そこでたまたまrtに出会った。彼は除湿器が壊れかけているらしく、それを買いに来たらしかった。俺達はそれに同行し、他にも色々買わせてやった。

その他にも俺らは色々な店舗を見て回って、 明日は一緒に撮影するからと先に明日分の飲み物等を買ってrtの家に置いといてもらった。2人の好みも変わらないなと思った。





4日目


今日はtop4の活動日だ。

まだ皆集まってから1週間経っていないので久しぶりな気がしない。

それは当たり前か、gcさんを除く他の2人には昨日まで会っていたのだから。

皆の撮影が終わったのは夜の8時過ぎだった。gcさんはこれから車で帰ると浮かない顔をして皆に手を振った。

俺はその後に1人で帰ると告げて最寄りの電車に乗って帰った。皆集まっている日は時間が過ぎるのが早いと思う。





5日目


浮かない1日でした。

ずっと頭が痛くて薬を飲んで寝ていました。何故こんなに頭が痛いのだろう。

今日は1日中治りませんでした。明日治っていなければ病院に行きます。




6日目


昨日あった頭痛が無くなった。

けれと”変わりに今日はお腹か”痛い。

痛い。す”っと刺されている感し”て”内蔵が破けるんし”ゃないかと思う。

今日は頭痛薬て”はなく、腹痛に効く薬を飲もう。そしてまた寝て起きて治っていなけれは”病院に行こう。




7日目


今8は昨8や一昨8と違ってと” こ…痛くな||

もうびょ、院|=は行かなくて|| ||た”ろう○

朝、gcさん|=一緒に…+ー行こうと誘わ

れた○楽…み…準備して行くと雨か”降った○行きと帰りは濡れてしまつたか”、楽しかつた○




888

おち、………た

………し………○…………つ…、……………○

~~~~(以上、以下略



恐らく8日目であろう日から文字は全く読み取れなくなっていた。




なんだこれ?誰かの日記か?

俺は部屋の片付けで見つけた見慣れない表紙の本を読んでいた。

俺の物だとしてもこんなこと書いたキオクがない。

他のここに書かれているrt、ky、gc、という人の内の誰かの物だろうか。

その人たちは丁度今、隣でくつろいでいる。

「なぁ、これお前らの?」

俺の呼び掛けで皆集まって来た。

「俺のじゃない」と言いながら、皆、 内容をパラパラと読んでいく。

暫くすると皆、感極まっているのか目が潤み始めた。

俺はその様子に吃驚した。


「お、お前らどうしたんだよ」「そんな大事な本だったのか?」


意味が分からない。

この本はこの中の誰の物でも無いと言った。

それに、そう泣けるような話は綴られていない。

コイツらは何に泣いているのかさっぱり理解できなかった。


泣きが引いてきた頃、kyが言った。

「これ、うっしーの日記だよ」


「………え?」

「俺こんなこと書いたキオクないぞ?」「てか、なんでお前が知ってんだよ 」


「こんなかたちで教えるつもり無かったんだけどね………実は…」


疑問をぶつける俺とは逆に3人は重々しい空気を出して目を背けてきた。




「君は、うっしーを模したアンドロイドなんだよ」




衝撃を受けた。


「は?」

俺はうっしーと皆から呼ばれるあの牛沢ではない?

血を出して涙を流して、心や細胞の働きによって活動するあの人間ではない?


アンドロイド?偽物の牛沢?


頭は混乱するばかりでショートしてしまいそうだった。


「そんな嘘つくなよw」「俺は実際にこうして自分の意思で皆と会話してるだろ?」


3人はまだ目を逸らして暗い顔をしている。


「ガ、ガチで…冗談言ってるならさっさとドッキリでしたって言えよ」「今なら怒らないでいてやるから」


3人「…………。」


一向に3人の口は開きそうになかった。


本当に「事実」だと知らしめるかのように静寂が俺に語りかける。


「…なら、本物の牛沢はどこにいんだよ」「俺が偽物だってんなら本物はどこにいんだよ!」


ky「それは…」

今度は皆眉間に皺を寄せて悔しそうにして、堪えるように口を固く閉じた。

1度引いていた涙もこたえるように筋を光らせる。


それだけで俺は察してしまう。

コイツらが何故ここまで渋って辛そうにするのか分かってしまった。

分かりたくなかった。考えたくなかった。けれど、それ以外ではきっと俺がアンドロイドならば作ることはないだろう。

念のための確認のため、恐る恐る聞いてみる。

「…死んだのか?」

3人とも図星をつかれた顔をするとまた辛そうな顔に戻ってコクりと頷いた。

「なんで…」

「それは…っ!」

勢いよく話し出そうとするrt。

kyはその口を噤ませた。

「ごめん…今日はもう勘弁して」

「また今度、ちゃんと話すから」

kyはrtを連れて何処かへ行ってしまう。


「ごめんね、俺もだけどアイツらもまだ心の整理ついてないから」

残ったgcさんが語りかけてくれる。

us「なん…  gc 「だから、今度またちゃんと話す機会持とう」「その時は明日とか、そんな早くはまだ無理だと思うけど、早めに気持ちの整理つけるから」

「わかった…」

食い気味に俺の口を閉ざしたgcさんは俺が返事をするとky達が消えていった方へと消えていった。


1人でリビングに取り残される。


「俺、ほんとにアンドロイドなのか…?」「そういえば、前映画か何かでアンドロイドからは血が出ないっていうの見たキオクがあるな」


俺はキッチンへ向かって引き出しからナイフを取り出した。

「自分でやるのは中々怖いな…」

俺は覚悟を決めて腕に切り傷をつける。

「ッ!」

ピリッと痛みが走ったような気がする。

俺は怖くて閉ざしていた目を開く。


腕を見てみると

何も出ていなかった。

その箇所が赤く滲むことも、赤く見えることもなかった。

いくら時間を待てど赤は俺の瞳に映ることはない。

見えるのは無機物の腕。青いコードが見えてしまっただけだった。

「…そっか……ほんとに、俺はアンドロイドなんだな……」


いくら胸を痛ませようと涙は出てこない。

この痛む感情は俺には必要なかったんじゃないか?

アンドロイドだというのなら偽物に感情をつけないで欲しかった。


はぁ…俺は人間という資格を失ってしまったのか……。

俺は自分の腕を見つめながら遠くの自分を見つめた。





《gc視点》


○月△日

今日はtop4のメンバーでusの行きたがっていたrtのおすすめの店に行った。

お好み焼きを焼いてusは楽しそうに笑っていた。kyやrtも自分の分を焼いて、焦げていそうなところを俺にあげてきた。俺にも美味しいところ食べさせてよ…!


○月□日

今日は誰とも会わなかった。けれど、夜に電話をしたというkyからusは変わりないという連絡が来た。良かったまだ大丈夫のようだ。


○月*日

今日は一緒に出掛けたというkyとrtから連絡があった。usはkyと悪ノリしたり、楽しそうに明日の買い物をしていたという。

俺もあの圏内に居たら一緒に遊べる機会あるんだろうな。引っ越しはしたくないけど、この期間だけはあそこで過ごすのもいいのかもしれない。


○月+日

今日は皆と集まり、撮影をした。

皆でワイワイといつも通りの撮影ができた。usも特に変わった様子はなかった。彼は隠すのもうまいから我慢しているのかもしれない。 車で送ると言っても断られてしまった。まだ元気に動けるということなのだろうか。kyに見送りをお願いして俺は先に1人で帰った。


○月#日

今日はusから薬を飲んだという連絡があった。頭痛薬を飲んだという。

俺らはusに薬を飲む時は必ず連絡をするよう約束していた。だから、律儀に何錠を何時に飲んだかまで教えてくれた。

今日のグループ通知はusの連絡を皆見守っていただろう。


○月=日

今日もusから連絡が来た。

そうか、遂にタイムリミットが来てるんだな…

今日は腹痛に効く薬を飲んだらしい。

実際は昨日の薬も今日の薬も痛みを和らげる為の同じ薬だ。けれど彼にはもうその薬を考えることすらストレスになるのだろう。

他の2人には覚悟を決めるよう連絡を入れ、彼の行きたがっていた場所を予約した。


○月;日

今日はどこも痛くないと言った彼に昨日予約した場所に行こうと連絡した。OKと返事をもらって彼を迎えに行った。あいにくの雨だったが、彼は楽しみだと嬉しそうに着いてきてくれた。

終始笑顔で居てくれ、「最後に楽しかった。また行こう」と言ってくれた。

絶対また一緒に行こう。まだ未来は長いんだから。だから、まだここで消えないで欲しい…。


○月-日

usと連絡が取れなくなった。

kyやrt、その他の色々な人が連絡を取ろうとしたが、誰も連絡を繋げることができなかった。急いで彼の家へ向かう。

皆も緊急事態だと感じたのか先に集まっていた。部屋は閉じていて返事もないため、誰も入れずに困っているという。

救急車を呼んで、大家さんも呼んで彼の安否を確認しようとする。

大分時間がかかって家へ入ると彼は部屋で倒れていた。

彼は今日から入院することとなった。

もう退院できないだろう。



/月/日

あれからだいぶ経ったが、久しぶりに書こうと思う。

先に書いておこう。牛沢は居なくなってしまった。きっと彼は空で楽しげにしているだろう。こんなこと書くのは柄じゃないが、そうであってほしい。

俺達はまだ立ち直れていなくて、特にrtさんなんかは分かりやすく、前のような投稿頻度はなくなってしまった。リスナーにも心配されるあからさまな失意だった。俺も初めよりは整ってきたがまだまだ喪失感には慣れない。

俺より先を逝ってしまった彼にまだ未練が残っている。

もう以前のような活動はできないだろう。

もしかしたら辞めてしまうかもしれない。けれどどうか許して欲しい。

彼は俺たちにとって大事な「仲間」だったんだ。彼と撮れない撮影なんて良くない。

いつか俺の命も尽きてしまう。その時まで彼には俺を見ていて欲しかったな…


ky「ねぇガッチさん、俺もう耐えられない。……から…相談なんだけど、もしうっしーが蘇るって言ったらどうする?」






ーー~~ーー

[追加説明]

・牛沢の文字が読めなくなっていったのは力が無くなったことが原因となります。

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転生するかい?(は?????)

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