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更新ありがとうございます!!!続き楽しみに待ってます。
続き楽しみにしています!
明晴side
「入道くん!」
僕はめげずに入道くんに話しかけた
「……」
聞こえなかったのかな?
「入道くん!」
「……ちょっと来て」
そう言い、彼は僕の腕を引っ張った
「……」
僕は彼に引っ張られ、、今屋上にきていた
屋上は荒れ果てて、マンドラゴラが1匹もいなかった
多分、僕と狸塚くんがいなくなってから誰も手入れしていないのだろう
「あの、入道くん……」
その瞬間、僕は壁の方へ追いやられ、入道くんが詰め寄ってきた
「なんで君は僕に関わろうとするの?」
「え……?」
もしかして、しつこく関わりすぎた……!?
「ご、ごめん……流石にしつこかったよね……」
「今聞いてるのはなんで関わろうとしてるかなんだけど」
ちゃんと答えて、そう言われた
どうやら、 大分苛立っているようだった
「えっと…… 」
僕は言葉を詰まらせた
だって、こんなこと言ったら……
「……もう関わらないでよ」
そう言い放ち、彼は去っていった
「あ……」
僕は立ちつくすことしか出来なかった
入道side
これでもう関わってくることは無いだろう
そう思いながら、僕は階段を駆け下りていた
なんで走っているのかは、自分でもわかんなかった
だけど、これでいいんだと思った
これで、誰も傷つかないから
「国介ー!」
「どうしたの冥くん?」
「今日も遊ぼうぜ!」
「いいよ!」
「じゃあ○○公園に集合な!」
「うん!」
小学生の頃、赤鬼の冥くんと仲が良かった
毎日遊んで、勉強して、また遊んで
僕はそんなに友達が多い方ではなかったけど
それでも、とても幸せだった
あの日までは
「イッ……」
僕は壁に背中を打ち付けられた
普段なら抵抗するが、その気力すらなかった
僕の目の前にたっていたのは
冥くんだった
「なんで……」
「なんでって、お前が使い物にならないから」
「ッえ……」
彼が言うには、僕の地位を利用するためだったとのこと
「ッなんだよそれ……」
信じてたのに!
僕はそう言い放ち、その場から去った
その時、彼の顔を見ればよかったと、今更後悔している
次の日、彼は
死体として見つかった
そのあと聞いた話、彼はいじめられていたとのこと
鬼の中でもあまり力や頭の良さも良くなかったから
ただ、それだけだ
それだけの理由で、彼は死んだ
いじめたヤツを見つけてやろうと思ったが
それに気づけなかった僕がやることでは無い
友達と言っておいて、助けられなかった
それはおろか、酷いことまで言ってしまった
こんなの、友達失格だ
それから友達と言えるほどの仲のいい人はいなかった
というか、作らなかった
だって
「不幸にしちゃうかもじゃん……」
そんな言葉が、僕の口からこぼれた