明晴side
「終わったよもぉ!」
「職員室で騒ぐなよ」
だって本当に終わったんだもの!
「で、何が終わったんだ?」
「入道くんとの関係」
「知らねぇよ」
「速攻で切り捨てないでよぉ!」
とまた騒いだ
もう無理だよ終わったよ!
「てか、連々から取り下げられたのになんで関わろうとするんだ?」
「えっと……」
これ、言っていいものなのか……?
なんか佐野くんとかにいじられそうだけど……
と、少し考えた
「考えてねぇで言えよ」
「少しくらい考える時間ちょうだいよ…… 」
「なんで考える必要があるぞ?」
「……」
僕は黙ってしまった
だって……
入道side
「入道」
「どうしたの泥田くん?」
「えっとーーーー」
「あー、それならーーーーー」
「了解!」
と、彼は廊下を走っていった
そして僕1人、その空間に取り残された
だけど、別に寂しさなどはなかった
ただ、心の中になにか違和感があった
何かは分からないけど
その時、昼休み終わりのチャイムが学校の中に響き渡った
あ、そろそろ戻らないと
僕は教室に向かった
その時、目の前に黒い鎌が見えた瞬間
明晴side
信じられないものを見た
僕がチャイムを聞いて職員室を出たあと、ひとりで廊下を歩いていた
その時、見覚えのある黒髪の男の子が見えた
あ、入道くん!
声をかけようとしたが、この間のこともあり、少し躊躇った
流石にここで声をかけるのは……
その時、後ろに黒い影が見えた
「……?」
彼はすぐに曲がってしまってよく見えなかったが、嫌な予感がして彼の後を追いかけた
曲がった瞬間
入道くんが倒れていた
「入道くん!!!!」
僕はすぐ駆け寄って彼に声をかけた
ただ、返事はなかった
それに、息も、心音も聞こえなかった
まずいまずいまずい!!!!
焦って辺りを見回していると
さっき見た黒い影が見えた
その手には黒く禍々しい鎌と、魂らしきものを持っていた
それを見て、すぐに理解した
あいつが、入道くんの魂を奪ったんだ
黒い影は僕を見たあと砂のように消えた
「待て!!!!」
だが距離がありすぎて追いつけなかった
「どうしたんだ晴明?」
その時、後ろから聞き覚えのある声が聞こえた
「さ、佐野くん……」
「なにかあったのか……?」
多分、今の僕は酷い顔をしていると思う
それくらいに
悲しかったから
コメント
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テスト期間マジで消えてくれ……(テスト4日前)