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私のおなかはどんどん大きくなってくるのに、シュンくんはそれからも帰って来るのは遅かった。お酒の匂いだけじゃなくて香水の匂いまでさせてることも何度もあった。
だから私は、彼の事は気にしないようにして、とにかく叔母さんを頼った。そしていっぱい話をした。私のおなかをそっと撫でながら、
「私も結婚まで考えてた彼がいたんだけど、そいつがまたどうしようもないヒモ男でさ。働きもしないでずっと家にいんの。売れない小説ばっか書いてさ。でもそいつ、私には優しかったんだ」
とか、自分のことも話してくれたんだ。