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『五章 ハッピーエンドのその先へ』ボクは今日、初めて夢を見ました。
ロボットなので夢を見ることなんてないですが、なんと今日初めて見たんです。
夢では死んでいった仲間たちがパーティを開き、その中にボクもいました
これが夢でないことを祈っています
【体育館 朝】
オシオキがされた次の日、俺たちの間に重苦しい空気に包まれていた
やっと静かな空間で口を開いた
舞「…その、もうコロシアイは起きませんよね?」
荒「断言できないけど…俺が絶対に起こさない」
三「そんなの無理よ〜、どうせ動機を用意してくるだろうし」
雷「…」
最初とは違い、皆がコロシアイに怯えている
多分1人を除いて
舞「三神さんは、余裕ですよね…」
三「私?もちろん余裕に決まってるでしょ?」
雷「…なんで、そんなに余裕なんだ?」
三「だって、私が死ぬときはきっとオシオキされる時だけだもの」
そう言いながら手鏡を出し、前髪をいじっていた
荒「…物騒だな」
雷「…」
そういえば、最近俺のポケットの中に入っているキーボが中々反応しなくなった
故障か何かだろうか
【食堂 夜】
ほとんど誰も喋らずに1日が過ぎ、夜になってしまった
雷「…なぁ、キーボ。起きてるか?」
?「…」
雷「キーボ」
?「…」
ただの鉄屑のようになってしまったように動かない
三「ミライ君?」
雷「…あっ、三神さん」
三「こんな時間に何してるの?」
雷「その、ちょっと…」
三「あっ、もしかして凶器の調達だったり〜…なんちゃって」
雷「物騒な冗談言わないでください」
三「お堅いわね〜、瑞稀君とかには軽いのに」
雷「…そうですか」
俺はなんとなくこの人が苦手だった
特に多く話はしてないが雰囲気的になんとなく苦手、ただそれだけ
三「…ねぇ、私と共犯してここを出ない?」
雷「…は?それって…どういう」
三「言葉の通り、ここでは2人生き残ったら出られるって知ってるでしょ?」
三「だから悪いけど、さえちゃんと瑞稀君の間で殺人を起こして…」
雷「…断る。」
三「え〜、なんでよ〜私のこと嫌い?」
雷「お前みたいなやつとなら、ここで死んだ方がマシだ」
まるで自分の口から出るとは思えないほど、嫌な言い方だった
三「…あっそ、なーんだつまんないの」
雷「…」
三「…最後に忠告してあげるね、瑞稀君とは離れた方がいいよ。ただそれだけ」
三「じゃあ、鉄屑といい夜を〜」
そう言いながら、食堂から出ていった
俺もキーボを起こすのを諦めて体育館へ帰り、深い眠りについた