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『五章 ハッピーエンドのその先へ』【体育館】
朝になると、昨日とは打って変わって明るい雰囲気が流れていた
雷「…どうしたんだ?」
荒「心がパーティーの計画を立ててくれたんだ」
雷「パーティー?」
荒「あぁ、今まで色々と頑張ってきたからって」
昨日殺人の誘いをしてきた奴が立てたパーティーなんて危ないに決まってる
雷「…やめた方がいい」
荒「なんでだよ、お疲れパーティーやりたくないのか?」
雷「…まぁ」
荒「ちょっと変な奴だけど、悪い奴だとは思わないけどなぁ…心は」
雷「…そうだな」
曖昧な返事を返しながら、俺は飯を食うために食堂へ向かった
【食堂】
雷「はぁ…」
食事は各自好きな時に食べるため、自分で作ったり、置いてあるものを食べたりしていた
俺はあまり作るのが好きじゃないため、誰かの食べ残しや冷凍食品を食べていた
雷「…あ、これ蛇足さんが好きだったやつ」
蛇足さんがよく食べていたカップラーメンがあった。
朝からジャンキーだがそれを食べることにした
舞「あっ、ミライさん!」
雷「舞園さん?」
舞「その…パーティーの内容が決まって」
雷「…あぁ、そうなんだ」
舞「明日の夜にやるらしくて、凶器が入ってるかの身体チェックもあるらしいです」
雷「身体チェック?」
舞「三神さんが考えてくれて…コロシアイを起こさないためにって」
あれだけコロシアイを起こす気満々だったのに…
舞「そういうことなので…」
雷「うん、ありがとう」
【体育館 夜】
荒「なぁ、ミライ」
雷「…なんだ?」
荒「ちょっと着いてきてくんない?」
雷「あぁ」
【中庭】
荒「ほら、星が今日は綺麗なんだ」
雷「うわ…」
息を呑むほどの満開の星空が目の前に広がっていた
荒「…コロシアイなんて忘れるほど綺麗だよな」
雷「あぁ…全部忘れられそうだ」
荒「…なぁ、こっから出たら2人で遊びにいかねぇ?」
雷「それ死亡フラグだぞ」
荒「いいじゃんか…どこでもいいからどこかに行きたいんだ」
雷「…なら海とか?」
荒「いいな!でもサメが怖くね?」
雷「滅多にいないわ、じゃあ俺の家とか?」
荒「…それがいい、ここから出たら必ず」
雷「あぁ、約束だ」
そんなこと言いながら、星空を2人で見続けた