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「黙ってさ、抱え込むんじゃなくてもっと声に出していいんだから!私なら聞くから!」
なんなの、知ったような事を。
「どうしてそこまでするの?理由がない」
「…昨日さ初めて喋ったよね私とね普通に話してくれる人なんて居なかったんだ。だから嬉しくて」
ありえないでしょ。少し話しただけでここまでする?追いかけたりする?意味がわかんない。
「それだけ?そんな理由で…」
夜桜は悲しそうに悔しそうな顔をする。夜桜は固く手を握りしめ叫ぶ。
心の底から自分の想いを、感情を。
「そんなでも!私は救われた!月陽、知ってる?昨日私ずっと見えなくなるまでま月陽の背中見てたんだよ。悲しそうだった。辛そうだった!」
お前の考えなんか知っちゃこった無い。都合のいい考えで!
「勝手に同情しないでよ!あんたもどうせッ……もういい。どいて」
「どかない」
「どいて!」
「どかない!!そんな顔してる友達を見たらさ、心配になるよ。
全部聞くから。そんなに嫌わないでよ。好きでなくたっていいよ。でも嫌わないで」
「……勝手にしろ!」
1個もわかんない、わかんないけど月陽は夜桜の最後にはにかんだ顔が脳裏に焼き付いていた。
歩き出した2人は喋ることもなく、肩を寄り添い雨の中を帰路につく。