悪ノ娘┊︎運命
⚠初心者
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ドレスが汚れるのを気にもせず、リリアンヌは木々の間から現れた。
「はぁ、はぁ…アレン!」
僕はその言葉を無視し続ける。
「アレン!探したぞ!」
「…リリアンヌ様。何故ここが分かったのですか?」
「姉弟だから。」
「…どういうことですか?」
何故、リリアンヌがその事を知っているのか。
僕は知らないフリをし続けた。
「あまりに妾と似ているからのぅ。
言い逃れは出来ん。証拠もあるぞ?」
やっぱり、リリアンヌは僕の家族だ。
リリアンヌside
「ねぇ、リリアンヌ。」
まさか本当に姉弟だとは思わなかった。
ましてや双子。
そんな戸惑いを隠す努力をしながら答える。
「なんじゃ?」
「いつ知ったの?」
「覚えとらん。」
嘘。はっきりと覚えてる。
でも、明確にはしない。
「帰るか」
「うん」
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