・タクシー
飲み会の終わり。
タクシーを拾おうと大通りに出ると、ちょうど来た。
急いで手を挙げるが、よく見ると屋根の表示灯は消灯の実車中。
ガックリと肩を落とし手を下げると、なぜか手前で停車した。
表示を間違えたのだろう。
急いで近づき確認すると乗車OK。
車に乗り込み行き先を告げると、運転手は嬉しげな声を出した。
「今日はラッキーです。ちょうどお客さんを降ろした所で、またお客さんが乗ってくださったんですから」
車内の温度が一気に下がったような気がした。
説明
タクシーを拾おうとした男の前で停まったのは、ランプが消灯している実車中のタクシー。
ランプ表示を間違えただけかと思いきや、運転手は、「今、客を降ろしたところ」だと言う。
でも男はタクシーから停車する客の姿は見てない。
このタクシーから降りたのは、まさか幽霊?
幽霊を乗せてきたのも驚きだが、支払われたお金が本物なのかも気になる。
コメント
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面白いかったです。