テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「穏やかでない話だね。希輔くん、それは事実なのか?」
「今、元の記事は……来たな」
早川さんがスマホを見て、すぐにメガネのお兄さんへ、そして永人さん、最後に私と永美が一緒にそれを見た。
一目で全容がわかるくらい、小さな記事。
【青空奨学財団】へ、一億円の寄付をした○○□○○在住の一ノ瀬武夫さん。財団の理念に深く共感したと話す。【青空奨学財団】は……
「【青空奨学財団】の説明なんて誰も読まないわよ、これじゃ。一億円の寄付を誰がしたかっていうことだけで拡散されるわ」
「永美の言う通り。今はこのサイズの扱いだけど、このあと大きなニュースになるかもしれないね」
「おにい、吞気なこと言ってないで、何とかして!」
「僕がこれ自体を何とかすることはできないよ。もちろん、菊ちゃんの意向に沿うように努力はするけれどね」
「これ……叔父がこの記事を書いた人に話したってことだよね?」
私がスマホを早川さんに返しながら言うと
「憶測でしか話せないから、あまり意味があるとは思えないが……」
「そうだね、希輔くん。まずこの記事の元が信用できるところかどうか不明だね。それから財団側から出た話なのか、一ノ瀬武夫側から出た話なのかも不明。菊さん、この記事による一ノ瀬武夫のメリットは?」
つなぎ服の二人が私を見た。
コメント
1件
そこだよね!こうゆうことして武夫に一体どんなメリットがあるのか… 裏で唇オバケが動いてとも思うし、 敬…ずっと後をつけてたのかも。行った所だけでも確認できればいいもんね。