※アルミン目線
今思えば、どうして僕はあんなことを言ったのだろう
先に寝てしまったミロアの寝顔を見ながらそう考える
僕らしくもないな
ただ、あの時は
また明日も君がいるという保証が欲しかったんだと思う
だって
君がすぐにいなくなりそうだったから
だけど君は、決意を固めてくれた
杞憂で終わった事に僕は安堵した
心身共にボロボロになっても
また立ち上がる血縁は
それを”ヘリス”と呼ぶべきなのだろうか
僕は願おう
どれだけ焦がれても会えない人はいる
どうかそこに、救いがありますように
君が決意を固めた日
君はこう話した
『訓練兵になったらさ、私のことヘリスって呼んでくれないかな。…あっ、嫌なら良いんだよ勿論。今のままで…』
『…理由?』
『あのね、私のお父さん、ヘリスって呼ばれてたんだって。…だけど皆んな居なくなっちゃったでしょ。だから、私が皆んなの分までヘリスになりたいなって…変かな』
『…本当?いいの?ありがとう…!うん。明日、ミカサ達にも頼もうか。それより今日はもう寝よう。アルミンに話せて良かったよ』
その、二年後
エレン、ミカサ、アルミン、ミロアは
訓練兵となった
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