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最初は、「あれ?」という程度だった。阿部は忘れ物が多い。
無くしたかな?と思った。
楽屋に入って鞄を置き、着替えて本番。楽屋には鍵がかかっている。
阿部ーマネさん、俺のボールペン知らない?
マネーいえ、見てませんけど。無いんですか?
阿部ーどこかに置いてきたか落としたか。
マネー今すぐ必要ですか?
阿部ーん〜買ってくる。
マネー行って来ましょうか?
阿部ー大丈夫、お気に入りがあるから。
阿部は、テレビ局内のコンビニに向かいお気に入りのボールペンを買った。
いつ無くしたかなと考える。
よく使うから、どこかで落としたかもしれない。
次にシャープペンが無くなった。
ボールペンよりよく使うから、無くしたかなと思った。
また、コンビニに買いに行く。
無くした時のため、2本買った。
が、ペンケースを開けると2本とも無い。
いくら、自分が忘れ物が多いとしても、おかしい。
その頃、テレビ局では、楽屋荒らしが頻繁に起こっていた。
阿部のボールペンやシャープペンも取られたかもしれない。
防犯カメラで確認すると、楽屋に入って行くのは清掃員。
清掃員が楽屋荒らしなのだろうか?
警察が調べているから阿部は知らない。
阿部は恋人の目黒に話をしていた。
目黒ー亮平くんの物だけないんじゃないね?
阿部ーうん、あちこちの楽屋から物が無くなってた。
目黒ーじゃあ、狙われてるんじゃないね?
阿部ーやだ、怖いこと言わないで。
目黒ーでも、気をつけて。
阿部ーん。
取られたのが阿部以外にもいたから、犯人は誰でもよかったと判断された。
一応、犯人は清掃員だろうと調べたらロッカーから大量に楽屋を使ってた人の持ち物が出て来た。
窃盗罪で、清掃員はクビ。
事件は終わったものと思われた。
だが、阿部の持ち物が時々無くなるのだ。
もう一度防犯カメラを確認すると、配達員の格好をした人物が阿部の楽屋に入っている。
テレビ局は、警察に連絡を取り、阿部の楽屋に警察官を配置して、侵入して来たところを取り押さえた。今度こそ終わったと思った。
ある日、阿部が仕事が終わり家に帰ると、何か違和感がある。
はっきりと何かとは分からない。
目黒に相談すると、朝、家を出るとき部屋の写真を撮っておいて、帰ってきたら見比べてみたら?と言われた。
携帯で数枚部屋の写真を撮る。
帰って来て、見比べる。
阿部ーめめ、ちょっと来てくれない?
目黒ーどうしたの?
阿部ー部屋が微妙に違ってる。
目黒ーすぐ行く。
阿部は目黒が来るまで何も触らなかった。
目黒がやって来て、写真と見比べる。
目黒ー時計がずれてる。
阿部ーうん。
目黒ーテーブルの位置がちょっと違う。
阿部ーうん。
目黒ー引き出しが少し開いてる。
阿部ーうん。
目黒ー亮平くん、どういうこと?
阿部ー俺が聞きたい。
目黒ー部屋の鍵見せて?
阿部が部屋の鍵を目黒に渡す。
じっくりと鍵を見る。
目黒ー何か着いてる。
阿部ー何?
目黒ーこれ、このまま警察に持って行こう。
阿部ー警察?
目黒ー誰かが部屋に入ってる。
阿部ー誰?
目黒ーそれを調べてもらうんだよ。
鍵は、鑑識係に回り、部屋に警察がやって来た。
写真を見て、鑑識係が指紋を採取している。