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コメント
4件
かわいぃ💙
ちょっと足りないこの子はいつか何かの形でもっとちゃんと作品にしたいような気もする。 なべ受け短編集はいったん、締めて。4へと続きますwww
『はーい、終了でーす』
歌番組が終わると、俺はしょっぴーの腕を取って、楽屋へと向かった。今日の当番は俺だから、鏡の前に座らせると、しょっぴーのメイクを落としていく。
🖤「大丈夫?痛くない?」
💙「へいきぃ」
クレンジングクリームを塗り、メイクが浮いたところで洗面台へ連れて行き、一緒に洗ってあげる。
🖤「目に水が入らないよう気をつけて」
💙「ちべたい」
あ、そっか。お湯。
お湯が出るように調節し直して洗顔を促した。そうか。ぬるま湯で洗うんだよ、と前に教えてあげたの覚えてたんだな。暑いから、俺もつい忘れていた。
メイクを落とし切ると、スッキリした顔でしょっぴーが言った。
💙「……ぷはぁ…」
可愛い。
しょっぴーをアンバサダーとして起用してくれている化粧品会社の方が作ってくださったしょっぴー肌のレシピを見る。番号を付けてもらっている順に、化粧水などをつけていく。その間しょっぴーは目を閉じてされるがままになっている。本当に美しい肌だ。もちもちして、真っ白で、ぷるぷるしている。これも俺たち8人が協力してしょっぴーを美容男子に仕立て上げた賜物だ。
実を言うと、しょっぴーはあまり頭がよくない。
比喩じゃなくて、生まれつきだ。それでもメンバーに選ばれた時からみんなで彼を守ってきた。デビューが決まった時、しょっぴーに美容が向くんじゃないかと言い出したのはふっかさんだったか。
その狙いは見事に当たって、本業である歌やダンスに加え、芝居やバラエティ、数ある色んな仕事の中でも、ボロが出にくい見た目重視の仕事をしょっぴーに重点的に任せた。もともと、仕事は持ち前の集中力と学習能力でなんとかこなしてくれるけど、楽屋に戻ると一気にあどけない姿に戻る。一番年下のラウールよりもずっと幼い。
💙「めめ、疲れちゃった」
しょっぴーは欠伸をして、早速うとうとと船を漕ぎ出した。可愛いけど、寝ちゃうと運ぶの大変なんだよな…。俺はしょっぴーの頬をぱちん、と、でも、優しく叩いた。
🖤「帰ろう」
💙「ん」
手を引き、ほとんど引き摺るようにして、しょっぴーの荷物も持ち、楽屋を出た。
このまま家まで送り届けるのが俺の仕事。
家のベッドに寝せたら、明日の朝は岩本くんが起こしに来るはず。スマホを確認しながら、俺はしょっぴーを連れてタクシーに乗り込んだ。
◇◆◇◆
家に着き、鍵を閉める。
しょっぴーは履いていたサンダルをバラバラに脱ぐと、バスルームへと走って行った。
🖤「転ぶよ、気をつけて」
追いついて、脱衣所でバンザイさせて、服を脱がせる。家に帰ると、まずお風呂。今日は湯船にお湯をためる時間がなかったから、シャワーだ。
しょっぴーは自分で身体をちゃんと洗えないから、俺も一緒に裸になって入った。
浴室の椅子に座らせる。
上から順番に洗っていく。髪を洗っている時は、目をギュッとつぶっていて可愛い。泡が目に入ると大変だ。痛がって、下手をすると泣き出してしまう。優しく、声を掛けながら濯いでやる。
🖤「しょっぴー、もういいよ。目を開けて」
💙「めめ、めめ」
白い細い腕を伸ばして、子供のように俺に抱きつく。暗闇の間、寂しかったのだろう。
肌が密着して、変な気分になる。一時の感情に流されないようにして、冷静でいることを心掛けた。
2人とも隈なく身体を洗って、寝る支度を済ませ、ベッドに入る。
帰るか迷ったが、今夜はこのまま泊まることにした。明日の朝、岩本くんが来る前に帰れば、問題ないだろう。
しょっぴーが眠れない夜は、歌を歌ったり、本を読んだり、抱っこして身体をゆすったり、本当に子供を寝かしつけるのと変わらない時間を過ごす。今日は収録が3本あって、大分疲れていたようで横になるとしょっぴーはぐっすりだった。しょっぴーの背中をさすりながら目を閉じる。
💙「んっ……」
しばらく寝顔に見惚れていたが、寝返りを打った瞬間に、しょっぴーの薄い唇が突然、俺の目の前に現れた。つい勢いでそのまま自分の唇を重ねると、吐息が漏れて、ゆっくりと愛らしい目が開いた。
💙「ん……めめ?」
🖤「ごめんもう無理」
しょっぴーの上に馬乗りになり、両手を上げた状態で固定させる。しょっぴーの目は一瞬驚きで見開いたが、そのまますぐに笑顔になった。
💙「めめ、すきぃ」
しょっぴーが、以前、メンバーの誰かに抱かれたことがあるのは何となく知っていた。誰か、あるいは複数の誰かたち。無垢で可愛いしょっぴーは俺たちのものだ。ベッドに繋ぎ止めていた腕を離してやると、しょっぴーは慣れた手つきで、俺の鎖骨のあたりを指でなぞった。
🖤「気持ち良くしてあげる」
素直に勃ち上がってるしょっぴーのものを逆手で優しく扱きながら、唇を貪るように重ねた。舌を抱き合わせると、しょっぴーは気持ちよさそうに目を閉じて、同じように自分の舌を絡めて来る。そのキスは、明らかに経験のない人のそれではなかった。しょっぴーは教わったことをコピーするように上手に再現する。俺は初めてしょっぴーとするけど、深いキスを最初にしょっぴーに教えたのは誰だろう。
嫉妬心が胸に湧くのを誤魔化すように、激しく翔太の口を吸い、ものを扱いた。
💙「めめっ……」
口を離すと、切なそうな顔をしたので、しょっぴーのものを咥え、仕上げは舌でしゃぶってやった。腰が浮いたと、思った瞬間、俺の口の中でしょっぴーが弾けた。
💙「きもちかった……」
ぽんぽん、と褒めるように頭を撫でてくれる。愛おしくて抱きしめると、しょっぴーはありがと、と言った。
後孔に指をあてがう。
ひくついたそこは、まだ、何も潤していないのに少し柔らかく感じた。
昨日の当番メンバーを思い出そうと思考を巡らせそうになり、慌てて首を振る。今は、つまらない嫉妬なんかに邪魔をされずに目の前のしょっぴーだけに集中したい。
🖤「ちょっと。待ってね」
荷物からローションとゴムを持って来た。
いつか必要になりそうだと期待して購入しておいたものだ。まさか今夜本当に使うことになるとは夢にも思わなかった。後ろ向きにさせて、ローションを垂らすと、しょっぴーがひゃう!と叫ぶ。 その様子は子供が無邪気に喜んでいる姿にも似て、本当に可愛らしかった。
指を挿れていく。
白い肌が少しずつ、火照る熱でピンク色に染まっていく。指先で馴らすと、時々可愛い声を上げた。
💙「ねぇ、蓮。顔が見たい……」
🖤「あ。うん…これでいい?…」
急に名前を呼ばれて驚いた。
しょっぴーはいつもの、少し頭が足りないしょっぴーというより、今この瞬間は知性があり、妖艶に見えた。
でもそれはほんの一瞬のことで、また無垢な笑顔に戻ると、仰向けで無防備に脚を開いている。
💙「れん………」
屹立をあてがい、ゆっくりと挿入していく。
しょっぴーのそこは、易々と俺を受け入れた。
……やはり初めてじゃなさそうだ。
ほんの少しの落胆と、やっと繋がることのできた興奮と。俺は自分でもわかるくらい、余裕なく腰を振っていた。
しょっぴーも快楽に身を寄せて、身悶えしながら俺の律動に合わせ、短く呼吸をしている。
時々漏れる喘ぎ声が、俺をさらに限界へと導いた。
🖤「しょっぴー、好き、可愛い、大好きだよ」
💙「あん、気持ちいい、すき、蓮、あっ!」
中が一度、余裕なくキュウっと締まったかと思うと、俺は欲望を放出し、しょっぴーの前もまた弾けた。そのまま、落ち着くまで肩で息をしながら二人抱き合った。
💙「よごれちった」
いつもの可愛くて、おバカな口調になると、俺はしょっぴーを抱いて、また風呂場へと連れて行き、今度は一緒に湯船に浸かった。
もう疲れと眠気でほとんど目が開いていないしょっぴーを何とか着替えさせて、シーツを替えたベッドに横たえる。
少し口角の上がった可愛い寝顔をこちらに向けてしょっぴーは今度こそ深く眠ってしまった。
🖤「しょっぴーを家に引き取りたいって言ったら、どうなるかな…」
キッチンの棚に置いてある、当番共用のウイスキーに氷を浮かべて舐めるように飲みながら、洗濯機を回して俺は考える。
しょっぴーを独り占めしたい。
でもきっとそれはみんなに反対されるだろう。
複雑な想いを抱え、まんじりともできないまま、深い夜は明けて行く。