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翌日、昼休み。涼香がデスクで静かに資料を読んでいると、黒崎が涼香の部署を訪れた。
「氷川君、最近集中力が増したようだ。なにか心境の変化でも?」
黒崎は涼香を上から見下ろすように探る。涼香は顔を上げ、彼の目をまっすぐに見つめ返した。
「常務のご期待に答えられるよう、仕事に集中しているだけです。ご不満でしたか?」
涼香の冷徹な返答に、黒崎の笑顔がわずに引きつった。彼は涼香が「単なる利用しやすいお嬢様」ではないと直感し、彼女を要注意人物として本格的に監視対象にし始める。
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